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イギリスの田舎のこんな現実
2013/04/17(Wed)
イギリスの田舎、緑の草原やながめのいい丘々が広がる景色はのどかでいいですよ。空気はきれいで歩けば体にもいいし、気ままにドライブしてまわるだけも心までのびのびとしてきますよ~。なんてことをこれまでずっと書きつづってきたのですが、そして、それは、けっして誇大広告ではないのですが、実は、イギリスの田舎にはこんなマイナーな側面もあるんですよということを、今回はご紹介します。

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まずは、のどかな田舎に戦闘機。はじめて遭遇される方は肝をつぶされてしまうかも。何しろ、聞こえてくるのはせいぜい羊か牛の鳴き声という田舎に、突然、空をつき破るかのような轟音がとどろき、戦闘機や輸送機などが頭上をかすめていくことがあるのです。(この画像は、航空ショーでホバリングしている戦闘機「Harrier」を撮ったもの。田舎で見かける戦闘機はカメラを向けたと思ったら、もう空の彼方へ)


イギリスの田舎には軍隊の訓練区域があって立ち入り禁止の立て札が立っています。1:50000や1:25000の縮尺の地図には、危険地帯(Danger Area)と記されているので、誤って迷い込んでしまわぬように。

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赤旗が立っていると射撃訓練が行われていることを示しています。あたりの静寂を破って発砲音がとどろいていることもあります。

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訓練中の兵士の姿を見かけることもあります。

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軍隊の訓練のほかにも、野鳥の狩猟の時期にはライフルの音が聞かれることもありますが、非常にまれです。訓練中の兵士や野鳥の狩猟の流れ弾にあたったなんてことは耳にしたことがありません。一般の人々が通行を許されているパブリックフットパスを歩いているかぎり、身に危険がおよぶことはありません。


身の危険ということなら、注意しなければならないのは天候です。イギリスの最高峰は、スコットランドの山岳地帯ハイランドにあるベン・ネビス山(Ben Nevis)の1344m。イングランドの最高峰は、湖水地方のスコーフェル山(Scafell Pike)の978m。イギリスには高い山はありませんが、スコットランドや湖水地方の山での遭難や命を落とす事故もそう珍しくないのです。

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真夏に登ったベンネビス山にはまだ雪が残っていて、凍える寒さ。古代の氷河がけずってできた急傾斜の山々に大西洋からもたらされる天候は、けっしてあなどれません。夏でも空模様が激変することがあり、年間を通して防寒具の携帯が必要です。霧込んでくると行く道を見失ってしまう可能性もあります。山、平地にかぎらず田舎歩きには気象の状況をよく把握していることが必要です。


さてと、このあとは、田舎の牧草地と言えば避けて通ることのできない、家畜や野生動物の落し物ついて一席……。


何しろもうそこらじゅうに落っこちています。嫌でも目に飛び込んできてしまいます。牛の泥まんじゅうのように巨大なのから、羊の正露丸がぶどうの房のようなもの。ブライドルウェイ(Bridleway)には、干草交じりの馬のもの。さらには、うさぎのすみかの穴のまわりにもコロコロ丸い乾いたのが転がってます。それでも、どうしたわけかひどい悪臭を放っているわけではないのです。それは大きな救いです。


ですが、たくさんの人が訪れる観光名所では、家畜はフットパスのあたりに入れないように配慮されていると思いますので、ご安心を。ただ、人の数より家畜の数の多い牧草地の中を歩く場合には、家畜のフンを踏んづけずに歩くのは、まず無理です。でもまあ、田舎の草食動物のものは街中の公園や道ばたで雑食の犬のものを踏みつけてしまったようなことはありません。


ラッセル車がかいた雪を景気よく噴き上げているような感じで、牧草地に家畜の糞尿がふりまかれているのに出くわすこともあります。干草が腐って発酵し、たくあんを思わせるにおいが漂っていることもあります。イギリス人にとっては鼻がひんまがりそうな悪臭なのだそうですが、日本人には、遠い故郷に思いをはせ、お米のごはんが懐かしくなるにおいなのではないかと。


家畜の落し物などじきに見慣れてしまいますが、できることなら視界に入れたくないのは、路上で交通事故にあい、そのまま放置されている野生動物たちの無残な亡骸です。うさぎやキジなどは常連です。

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それから、牧草地の片隅で息絶えていたり、遺骨になっている家畜……。


ある日、丘歩きをしていると、だれが置いたのか。石塀の上に、羊の頭蓋骨が置かれているのに出くわしたことがあります。

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眼球のない眼窩(がんか)の奥から、まるであたりの風景をながめているかのようです。この頭蓋骨を目にしたときに感じたのは、不気味さではなく、命と自然とに対する畏敬の念でした。


頭蓋骨の羊が見ている景色。

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こちらも……。

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家畜も、野生動物も、ニンゲンも、生きるために食べ、排泄する。そして、いつか自然に帰るときがくる。その懐が深く美しい自然を、今、自分に命がさずけられているあいだに見ておこう。感じておこう。厄介なこと、目をそむけたくなることに、たまには遭遇するとしても、やっぱり、田舎歩きはいい。どうやら、わたし、この先もずっと田舎歩きをやめられそうにありません。






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