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ファイブシスターズの最高峰をめざす
2013/12/14(Sat)
スコットランド滞在も最終日、
今日を逃すともう後がない。

P1130325z.jpg

グレンシール(Glen Shiel)の
谷底の道を通るごとに
ため息まじりに見あげる
ファイブシスターズの峰々。


(ファイブシスターズ(Five Sisters)は、
グレンシールの谷の北側にそびえる5峰、
Sgùrr na Ciste Duibhe、Sgùrr na Càrnach
Sgùrr Fhuaran、Sgùrr nan Spàinteach、
Sgùrr nan Saighead)

P1130405z.jpg
(グレンシールの谷底を走る道路とファイブシスターズの向かい側の山なみ)


緑の屏風岩のように切り立った
その急斜面を正面から一気に登り、
尾根沿いを歩く計画を立てていたものの、


ザ・サドル(The Saddle)への
岩場の尾根を断念した
わたしには荷が重そう。


正面の急斜面、登りきれても、
尾根の岩場で立ち往生してしまったら、
後退するのはほぼ無理。


というわけで、
正面東側からの
尾根縦走計画はキャンセルして、


西側背後から後退可能なルートを
行けるとこまで行ってみよう~。
ということにしたのでした。


イアンとふたり、
それぞれにおにぎり弁当を背おい、
ミッジの飛びかうせせらぎ沿いの
山道をえっちらおっちら。

P1130341z.jpg

まずは、ファイブシスターズの
西端の尾根まで登りきったところで、
どこまで行くか決めることにして。


ふと、ふり返ると、

P1130326z.jpg

湖水のような海の入り江に
空と山陰のリフレクション。
満点のお天気ではないけれど、
じゅうぶんにきれい。


また、何かに呼ばれたような
気がしてふり返ると、
カメラをかまえずにはいられない。

P1130344z.jpg

とりあえず、
最初の峰まで行くことにしたものの、

P1130371z.jpg

このくらい尾根なら
わたしでもだいじょうぶ
みたいな感じがしていたところへ、
イアン。


「ここまで来たなら、
いっそ、あそこまで行かないか?」



遠めに見あげるあそことは、
ファイブシスターズの最高峰、
スカーウレン(Sgùrr Fhuaran)。


標高は1067mとは言え、
海抜0mから登ってきたので、
登りは、正味1kmあまり。


ザ・サドルより高く、
もちろん、ムンロー(Munro)の1峰。


(ムンローとは、3,000フィートを越す
スコットランドの山の峰々のこと。
詳しくは、こちらをご覧ください)


「うん。行こう行こう~」


と、軽く同意したものの、

P1130364z.jpg
(グレンシールからファイブシスターズを隔てた北側の谷)


何だか行けば行くほど、
ファイブシスターズの最高峰、
なぜか遠のいていくような気も……。


でも、
ここまで来たからには、
今さらひき返せない。

P1130380z.jpg
(何度もふり返って写真を撮っていた風景がいつか遠い眼下へ)


P1130385z.jpg
(イアンの指さす先には、ザ・サドルの頂)


とにかく、
ぐねぐねのぼったりくだったり、

P1130401z.jpg

岩場なんかもあったり、

P1130412z.jpg

見おろすと、
ゾゾゾーってことも
あったりなんかしながら、

P1130414z.jpg

ようやく、
ファイブシスターズの最高峰、
スカーウレンのてっぺんまで
あとひと息。                         ココ
                                 
P1130415z.jpg

ってところまで来たっていうのに、
ふいに足をとめ、
つっ立っているイアン。


その背なかに、


「どうかした?」


「心臓がバクバク言ってる」


えっ、ええ~っ!


「だ、だいじょうぶ~?」


いったい、こんなこところで、
イアンに何かあったらどうするの。
心臓発作なんか起こさないでよ~。


それまで、こんな山々の絶景を
わたしたちだけで2人占め~。


なんて有頂天になっていた
わたしの背すじを冷たい悪寒が
おぞおぞと這いのぼってくるのです。


何しろ、
あたりには、人っ子ひとり、
人影はなし。


それまでも、その後も、
見かけた登山者は、
たったのひとり切り。


そのひとりも小走りで、
わたしたちが登ってきた方向へ
とうの昔に姿を消して久しいのです。


「だいじょうぶだよ」


と言いながら、
じっと立ち止まっていた
イアンが歩きはじめたので、
やっとひと心地。


ようやく、
午後2時すぎに、
スカーウレンのてっぺんへ。


ところが、そこへ、まるで、
その瞬間を待ちかまえていたかのように
足もとから吹き上げてくるミストで、
あたりがまっ白に……。


下界どころか
数メートル先も、

P1130429z.jpg

「何にも見えないよ~」


そのうえ、寒いし、
それより、帰りの道わかるかな~。


一歩足踏みはずしたら、
奈落の底へまっ逆さまなんて場所も、
あったよね~。


でも、お腹ぺこぺこ。


とにもかくにも、まず、
エネルギー補給をしないことには。


ってわけで、
凍える指先で海苔におにぎりを巻き、
空っ腹に詰め込んで、
いざ、しゅっぱ~つ!


何だかがんばった割には、
かなり悲惨なことになっちゃってるな~。
ほんとに無事におりられるかな~。


などと心細い思いをしながら、
ミストのからみつく足もとに
目を配りながらくだっていると、

P1130455z.jpg

そのミストの向こうに
ほんのり明るみが……。

P1130454z.jpg

そして、じょじょに、
大パノラマの山々の雄姿が
姿をあらわしてきたのです。

P1130467z.jpg


P1130458z.jpg

登ってくるときには、
背なかになっていて気がつかなかった
切り立った山の斜面も。

P1130504z.jpg

足もとを見おろすだけで、
目の前、くらくら~。
思わず息をのむ断崖絶壁。


写真に撮ると、
はがゆいほどに迫力を
欠いてしまうのですが、


生まれてこの方、
こんな断崖絶壁、
こんな間近で見たことない


みたいな
ドキドキする緊迫感が体全体に
じわじわと興奮と感動を呼びおこします。

P1130448z.jpg


「来てよかったね」


「よかったね~」


無邪気にはしゃぐ
わたしたちの目の前には、

P1130444z.jpg

斧で断ちわった
丸太の断面を見るような岩の山肌に
あわいミストが絡みついて。

P1130477z.jpg

その神秘的な風景を見ながら、
感じていたことは同じ。


「また、来よう~」


「うん。絶対、来よう~」

P1130473z.jpg

今回は、
ちょっぴり山の怖さも
味わったけれど、


出会うごとに畏怖の念にうたれる
スコットランドの山々にますます魅入られて、
もうすっかりとりこなってしまったのでした。

P1130511z.jpg

足もとの悪い山道を、
あれ、こんなに登ったっけ?
と疑いたいほどくだりにくだって、

P1130508z.jpg

暮色につつまれようとする
下界へとたどり着いたのは、
午後6時半近く。


ふり返って見あげても、
すでに視界の彼方に姿を消している
ファイブシスターズの頂に、


「来年も、また来るよ~!」


と声をかけ、
再会を固く心に誓って、
帰途についたわたしたちなのでした。






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