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しりとりしようよー
2014/01/21(Tue)
イアンが絶対に勝てないのは、
指ずもうだけではない。


しりとりをしても、
絶対に、勝てない。


それは、もちろん、


イアンの日本語の語いが
きわめてとぼしい


という理由によるのだけれど、
ただ、それだけではないのだ。


「しりとりしようよー」


と、ユインがわたしをさそうと、
やっぱり、イアンも入れてあげないとと思うので、


「ユイン、トーサンもさそってあげたら?」


「でも……」


「でも?」


「英語しりとりだったら」


ユインはいやなのだ。


なぜかと言うと、
イアンが毎回、「y」で終わる
英単語ばかりをユインに回すからなのだ。


だから、ユイン、


「トーサン。日本語のしりとりする?」


と、イアンに聞いた。


ユインが英語のしりとりには
うんざりしていることを
知っているイアン、


案外、すんなり、


「いいよ」


と、おうじた。


「じゃあ、ぼくから~」


ユインがはりきった声をあげる。


「しりとり~」


えっ……?


「ユイン、しりとりって、
『しりとり』って言った人の勝ちで、
それで、ゲーム終わっちゃうんだよ」



「知ってるよ。でも、
『しりとり』ではじめてもいいじゃん」



そうか、知ってたのか。


「じゃあ、まあ、
『しりとり』ではじめてもいいけど」



でも、
しりとりのルールを
まったく把握していない人もいる。


「じゃあ、ぼくが『しりとり』だから、
みやこちゃんは?」



「りんご」


と、わたし。
イアンの方をふり向くと、


「ゴ……」


と言ったきり、
口をひき結んでいるので、


「『ご』じゃあなくて
『こ』でもいいんだよ」



と、教えてあげる。


それから、
しばらく考えこんでいたイアンだったが、
ついに何か思いついたらしい。


快活な声をはりあげたのだった。




「ゴハンっ!」




やれやれ、


「イアンちゃん、
それはダメなんだって」



というわけで、
わたしは、もう何回も説明した
「ん」で終わっちゃあいけない
しりとりのルールをイアンに説明してあげた。


それじゃあ、というわけで、
もう一度、じっと考え込むイアン。



「ゴマ」


おおっ、
そんな日本語よく覚えていたね。
えらいよ。イアンちゃん。



「まんじゅう!」


と、すかさずユイン。


「『う』か。『うみ』」


と、わたし。
ここで、また、
ひたすら長いイアンの沈黙。


しかし、その沈黙が終わったとき、
イアンの発した声は底ぬけに明るかった。




「ミカンっ!」











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