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イギリスで手術をうけてみた 5
2007/09/14(Fri)
手術をすると決まったら、当日までに、
執刀医の先生に会って、手術の説明をうけたり、
手術にむけての検査なんかするんだろうなと思っていたら、
なんと、そんなの一切なしでした。


日本でも、近年、日帰り手術をする病院もあるそうなのですが、
静脈瘤の手術、ふつうは、1週間くらいの入院でおこない、
日帰り手術の場合でも、事前の検査は、必ずあるらしいのです。


思うに、イギリスと日本のこのちがい、
それぞれの国の医療制度のちがいに起因しているような気がします。
日本は、国保で、一般的には3割負担ってことになってますよね。
ちなみに、静脈瘤の手術、日本の病院で手術をうけると、
十数万円の費用がかかるとのことです。


イギリスでは、日本の国民健康保険制度にあたるNHSで、
医療費は、国が全額負担してくれることになっているのです。
手術の費用だけではなくて、入院した場合のベッド代、食費、
それから、退院後も、必要な薬代など、すべて無料支給です。


(イギリスにも、数は少ないですが、私立病院はあって、
その場合の医療費は、100%自己負担です。
日本のように、国民健康保険制度が
私立病院の医療費を負担するということはありません)


イギリスのNHSの病院は、国家の財政、
つまり、国民が支払う税金でまかなわれているわけなのです。
ですから、国民の税金の無駄づかいはできません。


というわけで、病院の医療も、極力、無駄ははぶき、
必要最低限の医療行為をおこなうということになります。


イギリスの病院では、子どもが熱を出したと連れていっても、
よほどの症状でないかぎり抗生物質は出してくれません。
市販の子供用の鎮痛剤カルポルを飲ませるように言われるか、


「熱を出しているのにそんなに厚着をさせていてはダメです。
脱がせて薄着にしなさい」



「コーラの気をぬいて飲ませなさい」


なんて言われるくらいがせいぜいだったので、
少々の熱を出したくらいでは、
わたしも、ユインを病院に連れていかなくなりました。


ところが、一家で日本に里帰り中に、風邪の咳がとまらず、
1度、ユインを日本の病院に連れていったことがあったのでした。
やさしい口調の小児科の先生が診てくださって、
注射を1本打ってもらい、飲み薬を出してもらいました。


わたしは、さすが日本の医療は手厚いと思ったのでしたが、
イギリス式の医療になれているイアンは、


「あの医者、そうとうのヤブにちがいないぞ!
アレルギーがないかどうかも確かめずに、
かわいい息子に抗生物質なんか打ちやがって~っ!」



と、頭から湯気をだす勢いだったのでした。
いやあ、ある国ではあたり前のことが、またちがう国では、
とんでもない常識はずれだったりするものでありますね。


というわけで、今回のわたしの手術なども、
事前に、造影剤を入れて、脚のまん中を通っている
静脈本管自体がだいじょうぶかどうかの検査をしないというのは、
どうやら、日本では、常識はずれだとされているようなのです。


まあ、そういうことをネットサーチで知ったとしても、
イギリスでは、国民の税金で手術費の全額がまかなわれていて、
わたしは、3割負担を強いられるわけでもなく、


イギリスのNHSの病院で同じ手術をうけてきた患者さんたちは、
だれひとりとして静脈本管の検査はうけてないわけですからね。
たいがい、だいじょうぶなのじゃあないかなあと、
納得しておくことにしたってわけなのであります。


ですが、今度は、ちょっと逆に考えてみると、
日本では、常識としておこわれている造影剤を入れる検査、
ほんとうに必要なのでしょうか。


それから、10数年前に、イアンのいとこ2人が
両脚のつけ根から足首までの全長にわたる静脈瘤としては、
1番大きな手術をうけているのですが、2人とも日帰り手術でした。
日本だと、ふつうは1週間、イアンのいとこくらいの手術になると、
ときには、2週間の入院という場合もあるそうなのですが……。


たしかに、わたしも即日退院の初日は、ちょっと大変だったので、
1泊ぐらいは病院に泊めてもらえるなら泊めてもらった方が楽だし、
安心なのではとは感じはしましたが、
1週間もとなると、ほんとうに必要かなあという気がしました。


日本でも、
国民健康保険で7割の医療費は国が負担しているわけですから、
無駄な医療費の出費は、国の財政負担にもなるわけですし、
いくら3割とは言え、わたしの今回の手術の場合だと、
十数万円を個人で負担しなければならないわけですからね。


やっぱり、どちらの国の医療制度にも、
良し悪しがあるようでありますね。


さてさて、イギリスと日本では、
医療制度も、医療の内容も、これほどちがうのだと納得すると、
手術前夜には、記入しなければならない書類をととのえ、
手術にのぞむ前の注意書きに書かれている事項を再チェック……。



・全身麻酔後の24時間、責任あるおとなについていてもらえるように
アレンジしてください。

・公共の交通機関で帰宅してはなりません。
タクシーか自家用車でいっしょに帰ってもらえる人を確保してください。

・もし、救急車での送り迎えが必要な場合は、
2日前までに予約をとってください。

・手術前夜の真夜中以降の飲食は一切禁止です。
水をのんだり、アメをなめたり、チューインガムをかむのも
いけません。

以上、4つのうちのいずれかが厳守されない場合は、
おそらく手術をキャンセルせざるをえなくなります。

(最後の一文は、全文、太字の大文字で強調されてます)



手術に必要な荷物の準備もととのえて、ベッドに入ったわたし、
水をのむのも、アメやチューインガムもダメなのかあ。
全身麻酔って、やっぱり、ちょっと怖いのかも~。


なんか思っているうちに、
そりゃあ、いつもの夜と同じように
眠りにつけたわけではなかったのですが、


いつしかまどろんでいたと思ったら、
ベッドルームのカーテンのむこうで白々と明けた日が、
わたしの手術の朝の到来を告げていたのでありました。





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