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イギリスで手術をうけてみた 6
2007/09/17(Mon)
いよいよ手術当日、朝の8時前に、
「どうしてこんなに早いんだろうね」と言いながら、
イアンにともなわれて病院の玄関をくぐったのでした。


日帰り手術ではありますが、病室にベッドが用意されていて、
待合室にイアンを残して、わたしは、その病室へ。


そこで、エプロンのように前から両腕をとおし、
首のうしろと背なかでひもを結ぶ、ひざ丈の手術着に
着がえました。


持っていたらドレッシングガウンとスリッパを持参のこと。
と病院から送られてきた手紙に書いてあったので、
とりあえずと思ってもってきていたイアンのバスローブは大正解。


わたしには大きすぎて、とても見栄えがよいとは言えないのですが、
もし持ってきていなかったら、手術着の下は全裸。
正面はともかく、うしろ姿はひもでゆわえた手術着のあいだから、
裸の背なかとおしりが丸見えになるところだったのでした。


さて、担当の看護師さんによると、
執刀医の先生がお話にきてくださるとのこと、
緊張したおももちで待っていると、現れた執刀医の先生は、
年かっこう30代の後半の東洋人の男性の先生でした。


英語で話しかけてくださったので、日本人でないことはたしか。
チャイニーズなのかなあと思いながら、
その執刀医の先生の話に耳をかたむけたわたし……。


手術は、ひざのうしろを切開し、静脈瘤になっている静脈が
脚の中心をとおっている静脈本管につながる部分をしばって切除、
あとは、静脈にそって静脈瘤になっている部分を切開して、
その部分から静脈を部分的にとり出しますとのこと。


「えっ! ワイヤーをとおして、
静脈をひっぱりぬくのじゃあないんですか?」



と聞くと、ひざから下の手術の場合は、
ワイヤーでひっぱりぬくことはしないとのこと。
じゃあ、大きな創口(きずぐち)は、
ひざのうしろの部分ひとつですむってことなのねえ~。


ワイヤーを入れる部分と出す部分と2か所は、
大きく切られると思っていたわたし、
思わず、ラッキ~!っと心の中でほくそえんでいると、


執刀医の先生、
わたしの脚の静脈瘤になっているふくらはぎから、
ふくらはぎのうちがわの静脈にそって、
黒いマジックで、点点点々と15、6こも印をつけて、


「これ、全部切るとはかぎらないですけどね」


ですって~っ!


先日、創(きず)にはってあったテープをはがしてもらって
はじめて、自分で創を見たときに、ざっと数えてみたところ、
5ミリくらいの小さな創は、10足らずってとこで、
たしかに、印をつけてもらった数よりは少なかったんですけどね。


ちなみに、静脈瘤になっている静脈を静脈本管と切断する
大きな創(きず)の大きさは、日本のサイトでは、3センチとなっていて、
イギリスのサイトや、以前会って話を聞いた専門医の先生の話によると、
5センチ切るとのことでした。


実際、わたしの創を見てみると、やっぱり、イギリスでの手術ですね。
ざっくり5センチ切ってありました。
一般的に、日本人は手先が器用だっていいますが、
それって、もしかして外科医の先生方についても言えるのかも~。


それから、ワイヤーをとおして静脈を全長にわたってひっぱりぬく手術ですが、
日本のサイトにも、足首までおこなうとなっているのと、
近年は、ひざから下はおこなわないとなっているのがありました。


静脈瘤になってしまっている静脈は、使い物にはならないそうなのですが、
心臓のバイパス手術などで、移植する血管が必要になった場合は、
脚の静脈を利用するとのことで、
めったやらたにひっぱりぬかない方がいいらしいのです。


さてさて、わたしの脚に思いきり、
黒マジックで印をつけまくった執刀医の先生、


「じゃあ、今度は、スキャンをとってきてください。
では……」



と言って、カーテンをひるがえし、
風のようにわたしの前から立ち去っていったのでありました。
そして、それが、あとにも先にも、
わたしが執刀医の先生の姿を目にした
最初で最後の機会となったのでありました。


スキャンに行くと、ひざのまうしろより、少し上の部分に、
横真一文字に、また黒マジックで太い線をひかれてしまいました。
どうやら、この部分が大きく切り開かれるらしいのです。


その後、べらべらイアンのバスローブのすそをはだけながら、
スキャンの結果をかかえて自分の病室にもどってしばらくすると、
再び、姿をあらわした担当の看護師さんが、
手にしているもののひとつって、


げげっ。注射器……。


手術中に、血栓ができ、
それが肺へ入ってとんでもないことになってしまうのを防ぐために、
つまり、エコノミークラス症候群を防ぐために、
血をサラサラにする注射なのだそうで、


その注射液、わたしのおなかから、
体中の血管へと入っていったのでありました。
おなかの注射のあと、けっこうしくしく痛みます。


それからまた、書類の記入やサインをしたり、
手首に名まえや生年月日などの書かれたリストバンドをつけてもらったり、
手術後に、はくことになる医療用のストッキングのメジャーをとったり、
そして、


「結婚指輪は」


と、言われたので、
てっきりはずすようにと言われるのかと思ったら、


「手術中に、はずれるといけないので、
テープでとめておきましょうね」



と言って、結婚指輪の上から、
粘着テープをぐるりとまいてとめてくれました。
こんなことなども、もしかしたら、
日本の手術の場合とはちがうのかなあと感じました。


「さあ、これで、しばらくのあいだ、お役放免(ほうめん)です。
ハズバンドの待ってる待合室へ行ってもいいですよ。
次は、麻酔医の先生と会ってもらうことなっているけれど、
先生がみえたら呼びにいきますからね」



……とのこと。
何だか、ほんの2時間ほどなのに、
ずいぶん顔を合わせないでいるような気がするイアンのもとへ
またべらべらとバスローブのすそをはだけながら向かった
わたしなのでありました。





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