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イギリスで手術をうけてみた 7
2007/09/18(Tue)
「ねえ。なんで、エイシエスト(Atheist)って書いてあるの?」


ついさっき、病室で、
看護師さんが手首にまいてくれたリストバンドには、
氏名と生年月日、性別、バーコードがプリントされた
シールがはりつけてあって、


それ以外に、病棟の番号21と、
「Atheist」という文字が手書きで記入されていたのでした。
エイシエスト(Atheist)とは、「無神論者」……。


たしかに、素性や病歴、アレルギーの有無、服用中の薬などを
記入した書類の中に、なぜか、宗教を書きこむ欄もあったので、
「Atheist」と記入した覚えはあったのですが、


でも、どうして、わざわざ、リストバンドに書きこむほど、
重要なことなのかなと思ったわけなのでした。


わたしが、執刀医の先生に会ったり、
スキャンをとりに病院内をうろついているあいだ、
病棟の待合室に腰をおちつけて、持参した本を読んでいたイアン、


そそくさと、本をバックパックの中につっこむと、
わたしをとなりのイスに腰かけさせて、


「つまり、もしものことがあったときにだな。
クリスチャンって書きこんであれば、
牧師(神父)さんを呼んでくれるってことだよ



えっ……!
って、そういう、もしものことがありうるってことなのお~?


「だいじょうぶだよ。
きみのには、ちゃんと、
『Atheist(無神論者)』って書いてあるんだから」



「何でよ」


「きみの場合は、もしものことがあったら、
牧師(神父)さんじゃあなくて、医者を呼んでくれるよ」



「イアンちゃん! ここ、病院なんだよ。
わざわざ呼びにいかなくても、お医者はいてくれるんだよ」



それに、もしものことがあったときには、
イアンちゃんもいてくれるもんね。
ま、それでいいかと納得したわたしなのでありました。


だというのに……。
それから、ほどなくして、看護師さんがわたしを呼びにきてくれたとき、
イアンも、ローカをいっしょに歩きながら、


「それで、ワイフの手術は何時ごろ終わりますかね?」


と、看護師さんにたずねるではありませんか。


「そうですね。手術は、1時間から2時間くらいですから、
まあ、12時半か、1時には終わっていると思います」



「はあ、そうですか」


と言うと、今度は、わたしの方をむいて、


「じゃあ、1度、家に帰って、
ユインにランチ食べさせてからまたくるわ」



えっ、えっ、えーーーっ!
それって、ぜんぜん話がちがうじゃ~ん。


わたしが手術台の上で手術うけるの怖くなったら、
代わりに手術うけてくれるって言ったじゃ~ん。


わたしが全身麻酔から目をさますときにも、
ちゃんとそばについててくれるって言ったじゃ~ん。


でも、本人以外は、病室にも入れてもらえないくらいだから、
まあ、そんなのはとても無理な話のようだし、
お昼だって食べないと、イアンもユインもおなかがへるっていうのも
わかるんだけどさ~。


と、心の中では思っても、口に出している時間もなく、
イアンは、バイバ~イと手をふるし、
わたしはベッドに乗せられて、そのままローカへごろごろって。




んっ……!




これって、




も、もしかして、




わたし、






今、もう、手術室へ

向かってるんですかあ~っ!







麻酔医の先生に会うって話は、
いったい、どうなってしまったの~。





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