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スコットランドへ行きたくないわけ
2007/10/04(Thu)
わたしが、夏のホリデーに、
スコットランドに行きたくないわけは、
ずばり、このミッジ(midge)……。


実は、この昆虫、
スコットランドの夏の風物詩なんであります。
しっけた場所、水ぎわに、集団で出没するので、
英語では、「ミッジ(midge)」ではなくて、
いつも複数形で「ミッジィズ(midges)」と呼ばれています。


日本名は、「ブヨ」。
どうやら、世界のあちこちに生息するらしいのですが、
噛(か)むのと、噛まないのとがいるらしく、
わたしは、日本で噛むブヨにそう遇したことはありません。


体がごま粒のように小さいため、
飛んでいても蚊のような警戒音は耳にとどかず、
半透明で、見た目もあまり目だちません。


ですが、蚊と同じように、
夏の繁殖期に、メスが吸血鬼と化すのです。
ただ、ミッジは刺すのではなくて、さらにワイルド。
皮膚を噛んで血を吸うわけなんであります。


ところが、蚊にも、刺されやすい人と、
いっしょにいても刺されない人とがいるように、
どうやら、ミッジにも好き嫌いがあるらしく、


スコットランド生まれのイアンなど、
めったに噛まれもしないし、噛まれても、
そのとき、少しかゆいくらいで、翌日には、
噛まれたことも忘れてケロッとしているというのに、


ミッジに対する免疫がないせいなのか。
それとも、ミッジにアレルギーがあるせいなのか。
わたしなんか、よってたかって噛まれまくったあげく、


そのときは、ちょっとかゆいな~くらいではあるものの、
その夜から、地獄のかゆみにのたうちまわる1週間が
はじまるのでありました。


かゆみ止めのぬり薬など効かないばかりか、
とにかく、異様にかゆくておちおち夜も寝れず、
夜中じゅう、赤くはれあがった場所が出血するまで
かきむしらずにはいられなくなるのです。
なもんで、その後のホリデーは台なしに……。


スコットランド人の血をひいているユインは、
ちょうど、わたしとイアンの中間で、
まあ、わたしが日本で蚊にくわれる程度ですみます。


ですが、ミッジの生息する国に生まれついていれば、
安全というわけでもないようです。
スカンジナビア半島の国々では、ミッジのために、
夏のあいだは、森林の作業ができないのだとか。


その昔、イアンがスコットランドでキャンプをしたおり、
友人のひとりが泥酔してしまい、
うかつにも湖畔で眠りこけてしまったのだそうですが、


酔っぱらって眠っているあいだに、
ミッジの襲来にあい、朝、目がさめたときには、
その友人、目が開かないほどに顔面ぶんぶくれで、
人相も変わってしまって見わけがつかなかったとのこと。
そして、そのまま、病院へかつぎこまれたのだそうです。


というわけで、命とりにはならないものの、
スコットランドの夏の風物詩、ミッジ、
小つぶでも、なかなかあなどれない、
憎っくき小悪魔なのでございます。


ただし、田舎の緑深い水辺が生息地なので、
都市部や街の中には出没しません。
ですから、スコットランドの夏の1大イベントエディンバラ・フェスティバルや、
その一環であるミリタリー・ タトゥー (Military Tattoo)などで
被害にあうことはまずないと思われます。


それに、ミッジは、スコットランドでも、
東側より雨の多い西側に多く生息しているとのこと。
ただ、ミッジがスコットランドとイングランドの国境をきっちりと認識し、
国境のこちら側、つまり北イングランド側には、
まったく出没しないということはないのですね。


わたしたち一家が暮らしているのは北イングランドの東側で
ミッジの被害にあうことはないのですが、
北イングランドの西側、湖水地方には、
豊富な湖の水も緑も多く、ミッジにとっては、
最適の生息条件がととのってしまっているのであります。


というわけで、夏の湖水地方にも、ミッジは出ます。
街の中はだいじょうぶですが、夕刻の湖のほとりで、
この夏、わたしもしっかり噛まれてまいりましたよ。
とほほっ……。


まあ、しかし、そのときには、
今回の夏のスコットランド行きは、
すでに、決まっていたわけで……。


これほど、
わたしがミッジを毛ぎらいしているにもかかわらず、
そのことをじゅうじゅう承知しているにもかかわらず、
夏のスコットランドホリデーを決めたイアン。


でも、ちょっとは、気がとがめたりもしてたんでしょうね。
グラスゴーのいとこに、いいこと聞きたよと言ってたと思ったら、
通信販売で、こんな商品がとどきました。



エイボン化粧品の保水スプレー
「スキン・ソー・ソフト」。


虫除けスプレーなどより、
ミッジよけの効果はピカ一なのだそうですよ。


そのうえ、さらに、
お肌をしっとりやわらかくしてくれるってんですから、
一石二鳥ですよね。


って、あれれっ。
そっちが目的で開発された商品なんでしたっけね。


それにしても、いったい、だれがその使用方法を発見したものやら、
でも、実際に、ミッジよけ用スプレーとして、
スコットランドのスポーツ、キャンプ用品をあつかう店に
ところせましとならんでおりました。


「なっ。これで、むかうところミッジなしというけだ。
がっはっは……」



と、まあ、そんなこんなで、
スコットランド行きの免罪符を手にしたイアン、
かねてからの念願だった辺境の島のホリデー計画に、
年明け早々、着手したのでありました。




でも、イアンちゃん、

この世の中、そんなに甘くはないんだよ~ん!






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