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いよいよ、さいはての島へわたる
2007/10/16(Tue)
イングランドとスコットランドの国境をこえ、
と言っても、別に、関門があるわけでも、
パスポートチェックを受けるわけでもなく、


何の障壁もない道路ぞいにたっている
「スコットランドへようこそ(Welcome to Scotland)」
と書かれた看板が目に入って、


おおっ!
今、わたしたち、国境をこえて、
スコットランドに入ったんだ~っ!


と、わかるわけで、
もし、看板を見すごしたら、
国境なんて知らずに通りすぎてしまいます。


ちなみに、スコットランド側には、
「スコットランドへようこそ(Welcome to Scotland)」
という看板がたっているのですが、


同じ道の手前にたっているイングランド側の看板には、
「イングランドへようこそ(Welcome to England)」
とは書かれておらず、


ノーサンバーランドへようこそ
(Welcome to Northumberland)」
という具合に、
イングランド内の州の名まえが書かれているのです。


その表記に、征服した国とされた国
(と、スコットランドの人々は思っていないとのことですが)
との差を見る思いがするわたしです。


イングランド側の看板は、
わざわざ、国名など表記しなくても、
ここは、イングランドに決まってるじゃあないか。
と、暗にほのめかしているような……。


国境を、「国境」というよりは、
「県境」(と言うか。厳密には、「州境」なのですが)
ととらえているような……。


それでも、スコットランドの都市と人口のほとんどが、
集中しているローランド内を走っているあいだは、
ここはスコットランドなんだと意識することは、
さほどないのでありますが、


さらに北の山岳地帯ハイランドに入ると、
その山がちの景観ばかりではなくて、
道路案内板に、あれれっ……。
と、目がいってしまうことがあります。


と言うのは、
ひとつの地名が英語と、
スコットランドの古語であるゲール語の
ふたつの言語で書かれているのです。


(ウェールズでは、英語とウェールズ語で書かれていて、
イングランド以外のイギリス国内では、
2言語表記、珍しいってわけでもないのですが)


辺境の地域へ行けば行くほど、
その土地固有の文化や言葉を
伝承していこうとする意思が強く働くせいなのか、
はたまた、中央の影響力がなかなかおよばないせいなのか。


もしかすると、その両方なのかもしれないですが、
スカイ島で見かけた郵便局の看板も、



このように、「ポストオフィス(POST OFFICE)」と書かれた上に、
発音できませんが、ゲール語で「郵便局」という単語が表示されています。


イアンなどは、スコットランドの島生まれにもかかわらず、
ゲール語は、まったくわからないのですが、
スコットランドの辺境の島々ヘブリディーズで暮らす人々の中には、
今も、ゲール語を使って暮らしている方々がいらしゃるのだそうです。


言葉だけではなくて、生活習慣や宗教などにかんしても、
スコットランドの辺境の島々には、
昔ながらの暮らしが今に息づいているのでした。


そのことは、わたしたち一家が、
今回のホリデーの目的地ルイスとハリス島へわたったあと、
さらに強く印象づけられたことなのですが、
それは、またあとのお話……。


まずは、わたしたち、フェリーに乗らねばなりません。
というわけで、スカイ島の北西岸ユイッグ(Uig)にある
フェリー乗り場にやってきたのでありました。


ところが、そこには、フェリーどころか、人影もなく、
何もないさびれた埠頭(ふとう)が海にのぞんでのびているだけ……。



しかも、ほんと、ここじゃあ。
こんなこともありうるんだろうな。



と思えるほどの暴風が、ビシバシ吹きすさんでいて、
8月の上旬だというのに、ジャケットや防寒の帽子なしでは、
外を歩けないような寒さなのであります。


「ちょっと、早く着きすぎたみたいだな」


などと言い残して、イアンが、
フェリーのオフィスにうかがいをたてにいくと、
地面にラインの引かれた1番前に車をとめて待つように
言われたのでした。


どうやら、わたしたち、
1番のりでやってきたらしいのですが、


「でも、いったい、どのくらい待つの?」


と、イアンに聞いてみたところ、


「3時間ってとこかな」


「えーっ!3時間も~っ」


イアンの生まれ故郷のマル島へ行ったときも、
フェリー乗り場に早く着きすぎたのですが、
空きがあったので、予約してあった便より
もう1便早い便に乗せてもらえたものだから、


「そいじゃ、さあ。
ひとつ早いのに、乗っけてもらえるんじゃない?」



と言うと、


「まあ、それは無理だな。
何しろ、日に2便しかないんだからな」



って、げ~っ。
こんな暴風ビシバシの何にもない場所で、
3時間も待つの~。


どっとへこたれてしまったわたしなのでしたが、
カフェで仕入れてきたあったかいコーヒーを
車の中ですすりながら、よくよく考えてみると、


日に何便もフェリーが運航している
イアンの生まれ故郷のマル島とはちがって、
日に2便しかないフェリーでわたった先の島だって、
きっとこんな何もない場所なんだろうな~。


そう思い直してみると、あたりの風景、
そう捨てたものではないかも……。



うん。これでお天気がよければ、海もきれいで、



けっこう、のどかでいい感じのような……。



ところが、残念なことに、
わたしの読みは、思いのほか浅かったのですよ~。


待つのは3時間という話だったのに、
海が荒れていたせいで、フェリーの運航が遅れ、
たっぷり4時間は待たされたあげく、


1時間半、荒波にもまれたフェリーの旅の末に、
上陸したルイスとハリス島、



のどかなどという形容からはほど遠い、
まさにイギリスの秘境の島と呼ぶにふさわしい
何ともワイルドな島だったのでありますよ~。





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