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さいはての島のさいはてのホリデーコテージについた
2007/10/18(Thu)
今回のサマーホリデーは、計画の当初から、
いつもとはひと味ちがうホリデーになりそうな
そこはかとない予感はしていたのだけれど……。


実際、訪れてみると、
車をとめてから徒歩10分という話だったホリデーコテージは、
丘のしゃめんをはう小道を、


というか、足もとがぐちょぐちょにぬかるみ、
石や岩のごろごろと転がっている道なき道をよたつきながら
のぼってはくだりのぼってはくだりをくり返したすえに、
やっと見えてきたのでありました。



予想どおり、実際にかかった時間は徒歩10分どころか20分あまり。
気分的には、少なくともその倍は歩いた気がしたのだけれど、



まあ、ともかく到着したのでありました。
やれやれ……。



ですが、そのまま、コテージで、
ゆったりと腰を落ちつけることができたのは、
実は、わたしひとりだったのでして、


このあと、イアンとユインは、もう1往復、
丘のふもとまで、第2便の荷物をとりに
出かけていくことになったのでありました。


なにしろ、その重みで車がしずみこむほどの
一家3人の1週間分の生活物資、
5キロばかりの米だの、2キロのじゃがいもだの、
缶詰、ビン詰、野菜にくだものだのの食料にくわえ、


炊飯器に、着がえから洗面用品など、
こまごまとした日用品のすべてを、
この丘の谷あいのコテージまで
運んでこなければならないのですから。


丘のふもとで、わたしたち一家を迎えてくれて、
わたしが運ぼうとしていたバッグを肩がわりして
コテージまで案内してくれた大家さんも、


(この大家さん、年のころは、60代のはじめ、
カクシャクとした痩身の紳士で、オックスフォード在住ながら、
どうやら、この島に少なくとも2つはコテージを持っていて、
夏のあいだは、そのひとつに住み、
残りをホリデーコテージとして貸し出しているもよう。



でも、外からも見える窓べには(この画像の左下)、
「THIS COTTAGE is FOR SALE(このコテージ売ります)」とのサインが。
やっぱり、このコテージ、もてあまされているのかも……)


コテージの使用方法ときまりなどを説明し、
コテージの鍵を手わたして、
イアンとユインといっしょに出ていくと、



わたし、しっかりと玄関に鍵をかけたのでありました。
そしたら、玄関のドアの向こうでイアンが、


「そんなことしなくても、だいじょうぶだよ。
こんな辺鄙(へんぴ)なところに、
いったい、だれがおし入ってくるっていうんだい」



うん。まあ、金目のものなんてまったくないけど、
でも、こんな寂しい場所にぽつんとたつ
なじみのないコテージの中にたったのひとりきり、
やっぱり、あまり気持ちのいいものではありません。


いくら北国の夏の日が長いとはいえ、
10時をまわってそろそろ夜のとばりもおりようとするころ、
イアンとユインが帰ってくるまで、


鍵のかかったコテージで、第1便の荷解きをしながら、
着いたとたんに、うちが恋しい気分になったホリデーって、
あとにも先にも、これがはじめてだな~。


なんか思いながら、この先の、コテージの生活に
思いをはせるわたしなのでありました。
何せ、電話は通じておらす、ケータイの電波もとどかず、
1番近い隣家は、丘のふもとのユースホステル。


もし、ここで、何かあったら、
いったい、どうすりゃいいんだろう~。
例えば、一家で食中毒にかかったりとか……。


あっ、そうだ。
電気ケトルで、水を煮沸(しゃふつ)しておかなきゃあ。



このコテージ、電話もパソコン通信もないけれど、
電気はひかれているので、電気製品はそなわっているうえに、
水道の蛇口をひねると、ちゃんとお水は出てくるのです。


とは言え、いささかその水源に問題が……。
立ち去るまえに大家さんが
言い残していったことには、


「ああ、そうそう。
ついうっかり、言い忘れていたんですがね」



って、ほんとかな。


「水道の水は、ここへ来るときに通ったでしょう。
あの湖の水をひいてるんですよ」



そう言えば、湖からずっと、
黒くて細いチューブが小道にそって
足もとをはってたっけ。


「まあ、めったなことはないと思うんですけどね」


えっ。そのめったなことって……?
でも、この大雨で、湖の水はけっこうかき回されてますよね。
底に沈殿していたゴミやら泥やオラオラなんかが浮遊してるのじゃあ。
しかも、あとで、イアンが言うことには、水源の湖に、
羊の溺(でき)死体がうかんでたりするといただけないよな。



(そう言われれば、コテージの外には、
このように羊がもくもくと草をはむ姿が……)


ふ、ふ、ふえ~ん。
わたしたち、1週間も、そんな水を飲むっていうの~っ!
でも、ほかに、水の供給源がないわけだもんね。
とにかく、生水は飲まずに、いったん煮沸消毒してから
飲むことにしなくっちゃあというわけなのでありました。


そこで、せっせと水を電気ケトルにそそいでわかし、
丘のふもとの車から、わっせわっせイアンとユインが
2往復して運びこんだ食材で、わたしたち一家、
夜ふけの夕げをもよおしたのでありました。



ふだんならば、これじゃあ、ちょっと寂しいかなと思う食卓も、
長かった1日と、思わぬ重労働に体を酷使したあとの空腹が、
最高の調味料、夕げのお味をこの上ないものにひきたてて
くれるのでした。


そして、このあと、1日の疲れを、
さいはての島の湖水のお風呂で流すと、
わたしたち一家、ベッドに横になるやいなや眠りに落ち、
朝まで泥のように眠ったことは言うまでもありません。





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