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湖水地方へ初歩き 1
2007/11/03(Sat)
この夏、イアンとふたりで15年ぶりに湖水地方を訪れてみて、
その丘の風景の美しさに魅せられてしまったわたしたち、
「また、丘歩きに来ようね」と言って、
湖水地方をあとにしたのでしたが、


その後、イアンは、丘歩きの計画実現にむけ、
ちゃくちゃくと準備を進めていたのでありました。


まず、注文したのが、この本……。

PB020013a.jpg

「The Best of Wainwright」(ザ・ベスト・オブ・ウェンライト)」


「Wainwright(ウェインライト)」というのは、
湖水地方をくまなく歩いて、詳細な解説やイラスト入りの
ウォーキングガイドブックを著した湖水地方の丘歩きの第一人者
アルフレッド・ウェインライト
(Alfred Wainwright 1907-1991)。


「The Best of Wainwright」(ザ・ベスト・オブ・ウェインライト)」は、
その著者の湖水地方の丘歩きのシリーズ本の中から、
とくに人気の高いコースを選んで、アルフレッド・ウェインライトの伝記作家
ハンター・デイビス(Hunter Davies)が編集したもの。


若いころからスコットランドの丘や山歩きには
たびたび出かけていたイアンも、
湖水地方を訪れたのは、15年前とこの夏、
わたしといっしょに訪れた2回きりで、
湖水地方にかんしては、まったくの初心者なもので、


湖水地方の丘歩きのバイブルとなっている
アルフレッド・ウェインライトのガイドブックに、
教えを請うことにしたというわけなのでありました。


本の中は、まあ、こんな感じです。

PB020015a.jpg



PB020018a.jpg



PB020019a.jpg

手描きのイラストレーションが、なんともあたたかい感じ。
ですが、見入ってみると、その細部の緻密(ちみつ)さに驚かされます。


そして、その次に、
イアンが注文したのが、これ……。

PB020006a.jpg

GPS(グローバル・ポジション・システム)とやらいう
ポケットサイズのサテライトナビゲーション。
自分のいる位置を正確に知ることのできるガジェットなのだとか。


どちらかと言うと、イアン、
安物買いの銭(ぜに)失いの気(け)があります。
もしかすると、これも、その手の買い物ではと思うわたし……。
まあ、その結果は、じきにはっきりすることでありましょう。


はじめての場所へ歩きにいくと、
地図とコンパスをもっていても、
しばしば道に迷ってしまうわたしたち一家、


というか。
わたしとユインは、イアンについてくだけなので、
イアンが迷っちゃうわけなんですけどね。


これで、軍隊時代には、
新米兵士たちに野外活動の指導をするインストラクターを
やってたっていうんだから、
ほんと、信じられないよ~。


などと、内心ぶつぶつ言いながら、
イアンにあちこちひきずりまわされたあげく、
でもまあ、これまで、毎回、無事に帰ってこれているわけだけど、


サテライトナビゲーションの助けがあれば、
とんでもない場所に迷いこむこともなくなるかもしれない
ですもんね。


とまあ、そんなこんなの準備をしながら、
わたしたちが待っていたのは、ユインのハーフターム
(学期の途中にある1週間におよぶお休み)、


今回のハーフターム(2007.10.22-10.26)は、
イアンも有休をとることになっていたので、
その1週間のあいだのお天気のいい日をめがけて
湖水地方へ出かけようと決めていたわけなのでありました。


イギリスに雨をもたらす大西洋に面する湖水地方、
そのロケーションも、丘がちの地形からしても、
いいお天気にめぐまれるのは稀(まれ)なのですが、
1週間あれば、まあ、お天気の日もあるだろうさってなもんです。


というわけで、
手もとにあったユースホステルの割引券を有効に使うために、
宿の予約は、お天気がはっきりしてからにしたのでした。


夏じゃあるまいし、
そんなに込み合っていることはなかろうとふんでたわけですね。
ところが、これがとんだ大まちがいっ!


というわけで、湖水地方を歩こうとするにあたって、
初心者のわが家が学んだ、


教訓その1
腐っても湖水地方。
いくら秋とはいえ、数日前にユースホステルの予約がとれると思うな。



しかし、ユースホステルの予約がとれなかったくらいで、
湖水地方の丘歩きを断念するわたしたちではありません。
B&B(民宿)をしらみつぶしにあたったかって?


いえいえ、


「それじゃ、日帰りするぞ~っ!」


と、イアンが宣言するもんで、
えっ。でも、夏に行ったとき、うちから車で2時間半かかったよ。
と思ったわたしなのでしたが、運転するのは、イアン。
そのイアンが、日帰りすると言ってるんだから、
まあ、


「じゃあ、日帰りで行ってみよう~!」


と、話がまとまったわけなのでありました。
そして、実際に、出かけてみると、なんと2時間ちょいで、
英国ロマン派の詩人ワーズワースゆかりの地である
グラスミアの村
に到着したのでした。


そこで、湖水地方を歩くにあたって、
初心者のわが家が学んだ、


教訓その2
案外近いぞ湖水地方。
お天気の日をえらんで日帰りできれば、宿泊代がうくルンルン。



と、そこまではよかったのだけれど、
やっぱり腐っても湖水地方、
そんなに甘くはなかったのでした。


そこで、湖水地方を歩くにあたって、
初心者のわが家が学んだ、


教訓その3
駐車できない湖水地方。
湖水地方の駐車は、イス取りゲームよりし烈である。



湖水地方、観光客の車の数にくらべて、
駐車場のスペースが少なすぎるということは、
夏に訪れて経験ずみのわたしたちだったはずなのに、
ああ、それなのに~。


それにしても、グラスミアに到着したのは、
午前11時すぎ……。
まあ、駐車場の陣とり合戦に敗れるのも仕方ありますまい。
こりゃ、日帰りするには、そうとう早起きしなければと
肝に銘じたわたしたちなのでありました。


イアンは、アルフレッド・ウェインライトのガイドブックから
グラスミアの村からのぼれる初心者用の丘歩きのコースを選び、
その周辺の地図をスキャンして、クリアケースに入れ、
万端の準備をととのえていたのでありましたが、


グラスミアに駐車できなかったので、
わが家の初の湖水地方丘歩き、当初の計画は、
残念ながら断念することに……。


その後、駐車場を求めて、グラスミアから南下することしばし、
ホワイト・モス・コモン(White Moss Common)という場所にあった
ナショナルトラストの駐車場に、
さいわいにも、まだ駐車スペースがあったので、
ともかく車をとめることはできたのでした。


というわけで、予定を変更して、
この駐車場からのぼれる丘にのぼっちゃおう~。
だって、どこにのぼったってはじめてなんだもんね。
と、気をとり直したわたしたち……。


地図を広げているイアンが、


「ん。途中には、洞くつもあるぞ」


なんか言うし、
まあ、なかなかおもしろそうな展開に
なってきたのでありました。


足もとの悪い木だちをぬけて、
少ししのぼると、視界が開けはじめました。

PA240002a.jpg

夏にながめた緑の丘とは、
いささかおもむきを異にする秋色の丘の風景ですが、
それはそれで美しく、

PA240001a.jpg

空が青く風のほとんどない湖面にうつる
丘の姿もすみわたっているのでした。

PA240005a.jpg

そして、もう少しすすむと、
丘の岩はだに、イアンが言っていた洞くつが、
ぽっかりと口を開いていたのでした。

PA240006a.jpg

けっこう大きくて深いのです。

PA240007a.jpg

でも、まだこの右手には、奥が……。

PA240011a.jpg

洞くつの中から、外を見てみると、

PA240009a.jpg

でもって、洞くつを出ると、
あれっ。ユインの姿が見えないと思ったら……。

PA240014b.jpg

洞くつの上から、手ふってました。
手をふり返すわたしとイアン……。


「お~い。もうおりてこいよ~。
先行くぞ~!」



土木工事現場をわたり歩くお兄さんのような格好で、
ひょいひょい軽快にとび跳ねながら、
ユインが帰ってくると、


まだまだ遠い丘のいただきをさして、
丘の斜面をなだらかにはう小道を
再びのぼりはじめたわたしたち一家なのでありました。





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