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イギリスで1番おいしいブラックプディング 1
2007/11/16(Fri)
朝、目をさますと、雨……。



うらめしげに見あげる空から、
キッチンの窓ガラスに、
次々と雨つぶがはりついては流れおちていく。


はっきりとわかっていることは、
今日も、ウォーキングには行けないということ。
それ以前に、この雨の中、どうすれば、
ぬれずに丘のふもとまでおりていけるっての?


この雨じゃあ、仕方がないから、
今日は、ストーノウェイの町見物へでも出かけるか。
ってことにはなっていたのだけれど……。


ストーノウェイ(Stornoway)というのは、
人口5千人ほどのハリスとルイス島内の最大の町で、
けっこうなサイズのスーパーもあるはず、
(でも、まだ食料は底をついてるわけじゃあないけど)


それに、ストーノウェイには、
イギリスで1番おいしいブラックプディングを
売る店があることを、この島へくる前に、
イアンが聞きこんできていたもので、


じゃあ今日は、その名物ブラックプディング、
ぜひ買ってきて試してみにゃあなるまいと、
まあ、話だけはスムーズにまとまったのでありました。


ところで、この「ブラックプディング(Black Pudding)」、
直訳すると、「黒いプリン」ってことになるのですが、
日本のプリンとは、似ても似つかぬ代物(しろもの)なのです。


実は、「プディング( Pudding)」と言えば、
イギリスでは、日本でいう「スイーツ」のこと。
(そして、イギリスで「スイーツ(sweets)」と言えば、
ケーキではなくて、アメ、キャンディーのこと)


なのですが、ところがどっこ~い。
この「ブラックプディング」、スイーツではなくて、
イングリッシュ・ブレックファーストなどの一品として、
朝食に食べられるソーセージなのであります。


しかも、「ブラックプディング」の「ブラック」は、
このソーセージの主原料である煮つめた豚や牛の
血の色からきているのです。


つまり、「ブラックプディング」って
「血のソーセージ」ってわけなのです。


ですが、つなぎに雑穀が入っているのでこうばしく、
スパイスがきかせてあるので、生ぐさい風味はありません。
レバーやキドニーのたぐいは苦手のわたしでも、
いけると思うほどです。


どうやら、スコットランドや北イングランドで
好んで食べられているらしいのですが、
スーパーやお肉屋さんで手軽に手に入るので、
機会があれば、この「血のソーセージ」、ぜひお試しを……。


そのままでも食べられるらしいのですが、
ふつうは、ほかのイングリッシュ・ブレックファーストの
素材と同じように、たっぷり油をしいたフライパンで
調理されます。


イアンは、カロリーをおさえるために、
グリルするんですけどね。


さてさて、
1日中、コテージにこもっていても仕方がないので、
雨あしの弱まるのを待って、
コテージをあとにしたわたしたち……。


さいわいなことに、前日の帰り道につづいて、
わたしたち一家が丘を歩いているあいだ、
雨があがっていてくれたのでした。


ですが、丘のふもとの車にたどりつくなり、
大つぶの雨がフロントグラスをたたきはじめ、
残念ながら、その雨の勢いは、
終日おとろえることはなかったのでした。


1時間ばかり、水しぶきを飛ばしてたどりついた
ストーノウェイ(Stornoway)の町も、
雨の景色にしずみこんでいました。


通りのむこうに、フェリーが見えたので、
撮ってみた1枚……。



そして、こちらは、
イアンが撮ったルーズ城(Lews Castle)、



ストーノウェイの観光案内所の職員さんによると、
一般公開はされていないとのこと、
ですが、もしお天気がよかったら、
お城のまわりのウッドランドは散策にうってつけなのだとか。


なんですけどね~。
その日が、スコットランドの祝祭日だったせいか。
地元の博物館も閉まっていて、
それじゃまあ、行けるところっていうのは、
スーパーかな~。


って、わけで、わたしたちが向かったのは、
街のはずれで見かけた生協のスーパー。
その店内で、フライドチキンだの、パンだの、アップルパイだの、
思い思いにお好みのお昼を選んでいると、
ふと目にとまったのが、ウォーターボトル。


前日のドライブで、湖水の湯冷ましを
ひと口、口にふくむなり、うげぇ~。
むせ返ってしまったユイン。


イアンも、その味をいささか異様に感じたらしく、
安全性も考慮して、ウォーターボトル、
2リットル入りの4本セットを買いました。


合わせて8キロ、いったいだれが、
丘のふもとからコテージまで運びあげるのか。
わたしではないことだけはたしかなので、
まあ、いいんだけれど……。


そのあと、水しぶきで景色が見えないほどの大雨の中、
生協のスーパーの駐車場にとめた車の中で
お昼をすませると、


「じゃあ、ブラックプディングを買いに行くぞ~」


と言って車のエンジンをふかし、
生協のスーパーの駐車場を出たと思ったら、
再び、車の鼻先を道路のわきにつっこんだイアン。


イギリスで1番おいしいブラックプディングを売る店は、
生協のスーパーのとなりにある郵便局のとなりでした。


店の名まえは、「チャールズ・マクラウド(Charles MacLeod)」、
創業60年とのことなんですが、もしかすると、
店の名まえは創業者の名まえなのではないかと……。


苗字が「マクラウド(MacLeod)」ということは、
ルイスとハリス島のクラン(氏族)の血すじの方のようですね。
以前にも書きましたが、「ルイス(Lewis)」の地名の由来は、
「マクラウド(MacLeod)」の土地……。


このお店、店がまえはこじんまりですが、
1歩中に足をふみいれると、
ちょっとオシャレな素敵な雰囲気のお店でした。


まあ、ホームページで、
お店の中の内部をごらんくださいませ。
オーガニックの生鮮食料品、健康食料品などもおかれていて、
清潔感と高級感ただよっておりますでしょう。


ですが、
カウンターの向こうで迎えてくれたのは、
白衣すがたの、いかにもお肉屋さ~んって感じの丸いおじさん。


白衣の胸に、名ふだがついてました。
「チャールズ(Charles)」さんじゃあなくて、
なんと、「イアン(Iain)」さんでした。
まあ、よくあるスコットランド名ですからね。


そのイアンさんに向かって、
うちのイアンが、


「ブラックプディングを半ダースほど」


ってな具合に注文したというのに、
どうしたわけか。カウンターの向こうのイアンさん、
そんな注文はそっちのけで、


お顔と体つきばかりではなくて、語調もま~るい
いかにも純朴そうなイントネーションの島の訛(なま)りで、
うちのイアンに向かって、


「つかぬことをたずねるだけんど、
どこに滞在しとられるの?」



なんてことを質問しはじめるではありませんか。




このおじさん、いったい何なんだ~。





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