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宝くじの大当たりとホモサピエンス
2007/11/26(Mon)
2007.11.25. Sun. くもり

週に2ポンド(現在1ポンドは、240円ほど)ずつ買ってる宝くじ、
以前は、スーパーのカウンターまで出かけてチケットを買い、
当選者の決まる土曜日の夜には、テレビで放送される当選番号と、
手もとにあるチケットの番号とを照らし合わせたものだけれど、


(イギリスのナショナル・ロータリーと呼ばれるこの宝くじ、
毎週、週に2日、水曜日と土曜日に行われるのですが、
わが家が買うのは、土曜日のチケットのみ)


今は、インターネットでチケットを購入するので、
手もとには、番号をぬりつぶしたマークシートのチケットはないし、
土曜日の夜に、当選番号を確認しなくても、


当選した場合と、
何週間分かまとめ買いしたチケットがなくなった場合には、
宝くじの会社からメールでお知らせが届くことになっている。


そのうえ、インターネットの宝くじ購入は、
イアンが一手に行っているので、
わたしなど、近ごろは、宝くじを買っていることすら
忘れてしまっているありさま……。


だというのに、それは、今日の夕方のこと、
パソコン画面のメールが届くと点滅するお知らせマークが
ちかちかしているので、クリックしてみると、
宝くじの会社からのもので、


「エキサイティングなお知らせがあります。
ログインして、その内容をおたしかめください」



なんて文面のメールだったもので、


「イ、イ、イアンちゃ~ん!」


日曜日は炊事当番で、キッチンに立っているイアンを
うわずった大声で呼びつけると、
いったい何の騒動なんだと、あたふたとかけつけてきたイアンに、


「ほらほら。宝くじ、大当たりしたかもしれないよ~。
ど、ど、どうしよう~。わたしたち、ミリオネアかもよ~」



興奮するわたしのかたわらから手をのばし、
イアンがログインしてみると、


1から49の数字のうち、3つの数字が合っていると配当される、
前回はいつのことだったか忘れるくらい以前に当たった
10ポンド(2400円ほど)が当たったというお知らせだった。


テレビで、当選番号を確認していたころは、
1から49の6つの番号のうち3つも合っていたりすると、
一家で、うわぁ。すご~いっ!と
パチパチ手をたたいて大喜びしたものだったけれど、


えっ。もしかして、わたしたち、ミリオネアかも、
と期待をだかされたあとの、10ポンドは、
何がエキサイティングなお知らせだ~っ!
ってな感じ……。


(結果は、まったく同じでも、その状況によって、
心理的には、えらい差があるもんなんですね)


ちなみに、去年のクリスマスレクチャー
(有名大学の著名な教授の先生が、
子ども向けに、むずかしい学問をやさしく楽しく講義する、
毎年、クリスマス明けに数回にわたって放送されるテレビ番組)で、


数学の先生が、確率についてのレクチャーをやっていて、
イギリスの宝くじで、1から49までの数字の中から、
6つの当選番号を当て、


数ミリオン(百万)から、ときには、十数ミリオンポンド
(日本円にすると、数億円から数十億円くらいになる)
ジャックポット(大当たり)を獲得する確率は、


この世に、はじめてのホモサピエンスが誕生したときから、
そのホモサピエンスが、毎週かかさず、
1枚ずつ宝くじを買いつづけたとすると、
現在までに1度くらいは当たるくらいの確率なのだそうだ。


そのホモサピエンスが、このうえなく運がよければ、
宝くじを買いはじめた1枚めで大当たりを引き当てる場合もあるけれど、
このうえなく運が悪ければ、大当たりを引き当てるのは、
来週か、その次の週で、今週は、まだおけらのままなのかもしれない。


と、考えると、
どう考えてもクジ運が強いとは思えないわたしたち夫婦が、
イギリスの宝くじナショナル・ロータリーがはじまって
たかだか10年あまり、


毎週2枚ずつチケットを買いつづけてきても、
これまで1度も大当たりを引き当てなかったのは
しごく当然だし、


わたしたち夫婦が生涯を終える以前に、
宝くじの大当たりを引き当てることなどまずない
と考えるのが妥当なのだと思えてくる。


そのあと、ふと、この世にはじめて誕生したホモサピエンスが、
現在まで1枚1ポンドの宝くじを毎週買いつづけたら、
いったい、いくら宝くじにつぎこむことになるのか疑問に思ったので、


かなりおおざっぱにはあるけれど計算してみた。
ホモサピエンスは、20万年前くらいに出現したとのこと。
年間にある週の数は、四捨五入して50週として計算すると、
20万×50=1000万ポンドってことは、10ミリオンポンド。
日本円にすると、24億円。


つまり、クジ運の悪いホモサピエンスは、
大当たりで獲得する賞金分のチケットを買って、
やっと、宝くじの大当たりにこぎつけるってことになる。


ということは、クジ運の悪いわたしたち夫婦は、
クジ運の悪いホモサピエンスより、
ずっとクジ運が悪いということになるではないか。


だって、わたしたち夫婦、これまで10余年、
毎週、チケットを買うのにつぎこんできた金額を、
とてもじゃあないが、宝くじの賞金でとりかえしていない。


でも、ほんとうに、わたしたち夫婦って、
そこまでクジ運が悪いのだろうか……。


ひとりの女性が生涯のあいだに排卵する卵子の数と、
ひとりの男性が生涯のあいだに作り出す精子の数と、
そのそれぞれのある特定のマッチによって、
はじめて、ひとりの人間がこの世に送り出されることを考えると、


この世に生まれることのなかった兄弟姉妹をおしのけて、
今、自分がこの世の中に存在するのは、
そうとうの確率をくぐりぬけて実現したことにちがいない。


さらに、この地上に、最初のホモサピエンスが誕生して以来、
現在まで、幾世代の人類が存在したのかわからないけれど、
この地球上の同じ時代に生まれ合わせるとなると、
さらなる確率をくぐりぬけないとならない。


もうひとつおまけに、たとえ、たまたまこの地球上に、
同じ時代に生まれ合わせていたとしても、
同じ町内や市内に住んでいながら、
一生知らないままで終わってしまう人々の数を考えると、


このだだっ広い地球の表と裏(厳密には、そこまでじゃあないけど)に
生まれ合わせた2人の人間がめぐり合い、
おたがいにひかれ合い、結婚して現在にいたるまで、
平穏な結婚生活を送れているって確率も、


そうとうと言えば、そうとうなものではないかと
思えてくるのである。
ということは、もしかすると、わたしたち夫婦って、
わたしが思うほど、クジ運が悪いというわけではないのではないか。


少なくとも、この世に誕生してから現在になっても
まだ宝くじの大当たりを引き当てていない
クジ運の悪いホモサピエンスほど、
アンラッキーではないのかもしれない。


とすれば、イギリス国内に、毎年、何十人、または何十組と、
宝くじの大当たりを引き当ててミリオネアになっている人々が、
実際に存在するのだから、


それに、いくらクジ運の悪いホモサピエンスと言えど、
現在まで、宝くじを買いつづけていれば、今週はだめでも、
来週か、その次の週末には、ようやく大当たりを
引き当てるはずなのだから、


きっと、クジ運の悪いホモサピエンスほどには、
クジ運の悪くないわたしたち夫婦も、今週はだめでも、
来週か、まあ、その次の週末くらいには、
大当たりを引き当てることになるはずである。


そう、今週がだめだったということは、
来週か、それとも、その次の週末には、
きっと、宝くじの会社から、今度こそ,がっかりすることのない
エキサイティングなお知らせメールがとどくことになる。


そう固く信じて、
今晩は、眠りにつくことにしよう~っと。





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