スポンサーサイト
--/--/--(--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事のURL | スポンサー広告 | ▲ top
「柔術一直線」とまではいかないけれど 1
2007/12/12(Wed)
ユインは、ここ4年ばかり柔術を習っています。
紆余曲折(うよきょくせつ)あって、おとなのクラスに編入し、
子どもはユインひとりになってしまった状況の中で、
今年の3月に、はじめておとなの昇段試験を受けました。


そして、その後、このような晴れがましいこともあったのですが、
先日の月曜日に、2度めのおとなの昇段試験を受けることになりました。


はじめて子どもの昇段試験を受けて以来、
前回受けたおとなの昇段試験もイエローベルトに挑戦だったので、
ここ4年ずーっとイエローベルトをしめつづけていたユイン、
今回は、苦節4年の末のオレンジベルトへの挑戦なのでした。


と言っても、
オレンジベルトは、まず初心者が白帯、次がイエローで、その次。
オレンジのあと黒帯までには、緑、紫、青、茶色と
まだまだ気の遠くなるような長い道のりがあるのです。


ところが、どうも、ユイン、
そのオレンジベルトに受かるかどうかがあやしくて、
ぎりぎりまで今回の昇段試験を受けさせてもらえるかどうか
わからなかったのでした。


ですが、先週の木曜日のけいこが終わったあとで、
担当の先輩に、「昇段試験のノミネートをしておいた。
けれども、今度の日曜日に、もう1回けいこに出てくるように」

と言いわたされたのでした。



やったーっ!受けられるっ!



と思ったのは、実は、ユインばかりではなく、
ふだんはゆるみっぱなしのわが家の空気が、
一気にぴーんっと張りつめたのでした。


そして……。



よしっ!



とばかりに気合を入れて、
イアンがにぎったのは、

PC080031a.jpg

バリカン……。


こちら、完成まぢかです。

PC080041a.jpg

こうしてすっきり坊主頭になったユイン、


先週の日曜日は、いつもは出ない日曜のけいこに出て、
イアンとわたしが公園の散歩を楽しんでいるあいだ、
担当の先輩に最終のけいこをつけてもらっていたのでした。


そして、いよいよやってきた月曜日の夜、
刈りたての頭の下に、いつにない緊張のおももちをうかべ、
イアンにともなわれて昇段試験にむかおうとするユインに、


「だいじょうぶだよ。受かる見こみがあるから
受けさせてもらえることになったんだからさ」



と言ってはげまし、


「『人』『人』『人』と手のひらに3回書いて、
それをなめればいいんだよ。
それだけ人がなめられたら、もう緊張しなくなるからね」



んっ。人をなめるのじゃあなくって、
人を飲むんだっけなあ。
ま、いいか。


「ふ~ん。そう」


どうやら、「人をなめる」という日本語表現は理解しているらしいユイン、
とにかくワラをもつかむ気持ちだったらしく、
やってみる気になって、


「じゃあ、書いてみるから、
ボールペンとってくれない?」



えっ……?
そ、そ、そうじゃあなくて~。


「こうして、指で、『人』『人』『人』って書けばいいんだよ~」


と、実演してみせると、


「ああ、そうなのか。じゃあ、えっと~」


と言って、自分の指先を手のひらにあてたユイン、


「『人』って、たしか、こっちだったよねえ~」


え~っ。これで、ほんとうにだいじょうぶなの~。
と思う気持ちを顔には出さず、


「そうそう。そっち、そっち!
『入る』をなめてもしょうがないからねえ。
それで、OK。ばっちりだよっ!」



と言って、
昇段試験の会場、街のスポーツセンターへむかう
ユインとイアンを送り出したわたしなのでありました。


ふだんのけいこの送り迎えには、
イアンにくっついてわたしも行くのですが、
前回の昇段試験のときの一件があるもので、
わたしは自宅でおとなしく待機していることにしたのでした。


夕方6時半に家を出たユインとイアン、
10時をまわっても帰ってきません。
えらい遅いな。いったいどうしたのかな。


と思っていると、
10時半に電話のベルが鳴りました。


「もしも~し。みやっこぉ~。
だれか、きみと話したがってるやるがいるよ~」



と、受話器のむこうでイアンが言うと、


「もしもし、みやこちゃん」


ぼそぼそとしたユインの声、
そして、その声が、


「昇段試験だけど、受かったよ」


と、ちょっと照れくさそうにつづけたのでありました。





スポンサーサイト
この記事のURL | ほのぼの家族のひととき | ▲ top
| メイン |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。