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もう長い夜はすごさなくてもいいかも
2007/12/17(Mon)
その夜は、長距離ウォークのすきっ腹を
イアンのチリコンカーン(chili con carne)で満たしたあと、
ほんの少しだけれど、荷づくりをしたのでした。


すでに、ルイスとハリス島のホリデーは終盤を迎えていて、
翌々日の土曜日には、コテージを発つことになっていたのですが、
土曜日の朝、全部の荷物を丘のふもとの車まで運ぶのは大仕事。


そこで、
残りのホリデーのあいだに必要のないものは荷づくりしてしまい、
翌日出かけるときに、ついでに丘のふもとまで運んでしまおう
というわけなのです。


と言っても、缶詰、ビン詰め類、じゃがいもやお米など、
かさばって重たい食糧の大半は食べつくしてしまっているので、
こまごまとしたものをかき集めるといった程度。


戸だなやキッチンユニットなどを点検するついでに、
冷蔵庫の中をのぞいてみると、製氷室の中に、
アイスパック(ice pack)が転がってました。


アイスパック(ice pack)というのは、
ピクニックに出かけるときに、食料品を低温に保つために入れておく
クールバッグ(cool bag、クーラーバッグCooler bagとも言います)に入れる
アイスノンのようなもの。


ただ、わが家のアイスパックが、アイスノンとちがっているのは、
外が硬いプラスティックでおおわれているので、
とけても、しっかりとした平べったい直方体をしていて、
ごつごつしているのです。


残念ながら、そのアイスパックで、
ピクニックに持っていく飲み物やチョコレートビスケット、
おしぼりなどを冷やしておかねばならないほどあたたかな日は、
このスコットランドホリデーのあいだに、
これまで1日たりともなかったので、


まあ、これからも使うことはなかろうと、
不用品の荷づくりにくわえることにしたのでありました。


ある程度とけないと、周りのものをぬらしてしまうので、
キッチンの調理台の上に、
しばらく放り出しておくことにしたのですが、


就寝時間になっても、
まだガンコに凍てついたままのアイスパックが
ふと、目にとまったとき、


もしかして、これはいけるかも……。


と、直感したわたし。


凍てついたアイスパックをタオルでぐるぐる巻きにし、
ほこほこと熱をもってうずいている胸もとへ押しつけてみると、
う~ん。これは、何とも……。


今夜もまた、ミッジに噛まれたあとがうずいて
眠れぬ夜をすごすことになるとあきらめていたやさきに、
まったく、ひょんなことで心地よい夜長のお供にめぐり会えたのでした。


というわけで、アイスパックといっしょにベッドイ~ン。
すると、前夜は、半時間もしないうちに襲ってきた、
胸もとをひっかきむしらずにいられないほどの強烈なかゆみが、
信じられないことに襲ってこないのでした。


たしかに、顔面や首など、ふとんから出ている部分に
感じているくらいのかゆみはあるのですが、
ベッドを飛びださねばならないほどではありません。


そして、気がつかないうちに、うとろうとろまどろんで、
夜中に、何度か目をさましはしたものの、
翌朝まで、眠ることができたのでした。


これまでの経験からすると、いったん、ミッジに噛まれると、
ことに、それが、ベッドに入ってふとんの中であたためられる場所だと、
1週間は、眠れぬ夜をすごさねばならかったというのに……。


かゆいからひっかく、ひっかくから、
さらにかゆくなるというかゆみ止めの薬でも
止めることのできなかった悪循環を、
アイスパックが断ち切ってくれたのだと思います。


そして、その翌夜からは、
アイスパックなしでも眠ることができたのでした。
あ~あ、こんなことなら、
あんなに噛みつくんじゃあなかったな~。


「イアンちゃんが選んだルートを行ったせいで、
死ぬかもしれない目にあってさ。
おまけに、ミッジに食われまくったんだよっ!」



だとか、


「そのせいで、これからまたきっと、
1週間は、眠れないんだよ。わたし」



とか。
それだけじゃあなく、
どうにも勢いが止まらなくて、


「もう絶対に、夏のスコットランドへなんか来ないから。
これが、わたしの一生の中で最後だからねっ!」



なんて、叫びたおさなきゃあよかったな~。
と、先に立たない後悔がわたしの胸にふつふつと
わきあがってきたのでした。


ま、でも、スコットランドにやって来て、
いつもわたしだけミッジにかまれまくって、
散々な目にあうたびに、


毎回、同じこと叫びたおしているわけだから、
イアンの耳には、タコができていていて、
また、スコットランドへ行こうと言いだすような気がする。


そしたら、きっと、わたしたち、
またスコットランドへやって来ることになるのだろう。
でも、そのときには、もう、
これまでのような長い夜はすごさなくてもいいかも……。


日本人の全員が、
わたしと同じようになるのかどうかはわかりません。
ですが、用心にこしたことはありませんからね。


スコットランドの山岳地帯ハイランドや
ヘブリディーズの島々へお出かけのせつは、
念のため、アイスノンなり、クールパックなりを
持参されることを強くお勧めいたします。





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