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解剖サンタさんへのミンスパイ
2008/01/22(Tue)
クリスマスイブの夜、
イギリスの子どものいる家庭では、
プレゼントを持ってきてくれるサンタクロースを
迎える準備をしてから眠りにつきます。


その準備というのは、
グラスにそそいだシェリー酒とミンスパイ。
サンタさん、はるばるプレゼントを届けてくれてありがとう。
まあ、ちょっと、ここで一服していってくださいな。
というわけなのです。


そして、
「さあ、これで、サンタさんを迎える準備は万端、
明日の朝を楽しみに、ぐっすりおやすみ」

そう言われて、子どもたちは、
自分のベッドルームへ追いたてられます。


子どもたちの姿が消えたあと、姿をあらわすのは、
サンタさんが持ってきてくれることになっている
クリスマスプレゼント。


さあて、あとは、サンタさんに代わって、
シェリー酒をひと口、そして、ミンスパイもひとかじりすると、
翌朝、クリスマスプレゼントとサンタさんやってきた痕跡を見つけて
子どもたちが驚き、喜ぶのを楽しみにしてその家の両親も眠りにつくのです。


これが、小さな子どものいるイギリス家庭の
クリスマスイブの深夜の筋書きってことになっているのですが、
このような1件のあったわが家、クリスマスイブの夜に、
シェリー酒やミンスパイを準備する必要もなく、


また、サンタさんの好物ではあっても、
わが家の好物というわけではないミンスパイ、
正直のところ、わざわざ買ってまで食べたいとは思わないので、
これまで、このブログでくわしくご紹介したことはなかったのでしたが、


先日、たまたまいただいたので、
今日は、そのいただきもののミンスパイについての
お味見レポートをおとどけしようと思います。


さて、いただいたミンスパイ(mince pie)は、こんな箱入り。



これは、なかなか高級そう~。


箱をあけると、



4つ入りのが2段になって入ってました。


ミンスパイの表面には、
かなり芸の細かいヒイラギのデザインの飾り生地がのっかってます。
これは、やっぱり、どうやら高級品のもよう。


一般的なミンスパイは、飾りは何もないのっぺらぼうか、
中央に、小さく十文字に切れめが入って、
フィリングのミンスミート(mincemeat)が思わせぶりに
ちょこっとのぞいたりしています。


ミンスパイ(mince pie)って、
パイ皮は、アップルパイと同じショートクラスト(shortcrust)という
もろいビスケットやクッキーのようなタルト生地で、
このミンスミート(mincemeat)と呼ばれるフィリングが入っているので、
ミンスパイ。


そして、フィリングのミンスミート(mincemeat)って、
逐語(ちくご)訳すると、
ミンチ(mince)肉(meat)ってことになってしまうのですが、


日本ですき焼き用に使われる牛の脂身(あぶらみ)、
ケンネ脂(beef suet)以外、肉は、まったく入っていません。
(どうやら、昔のミンスパイには入っていたらしいんですけどね)


主な材料は、生のりんご、各種ドライフルーツ。
そのフルーツ類にナツメグなどのスパイスがまぜられ、
ブランデーか、その他の蒸留酒に2週間以上漬けこまれたもの。
1年は保存がきくそうです。


クリスマスが近づくと、ミンスパイをホームメイドする人々のために、
スーパーの棚には、ビン詰めのミンスミートも並んでいます。
また、ミンスミートからホームメイドで準備するご家庭もあるようです。


さてさて、わが家でいただいたミンスパイですが、
パッケージに記載されているの原材料名によると、
入っているフルーツは、りんご、レーズン、砂糖漬けのオレンジ、
サルタナ(色が薄くて、やわらかい干しぶどう)、レモンピール。


サンフラワーオイルとベジタブルオイルは使ってありますが、
ケンネ脂(beef suet)と呼ばれる牛の脂肪分は入っていません。
そう言えば、「ベジタリアンの方にもお召し上がりいただけます
(Suitable for vegetarians.)」
となってます。


(イギリスには、ベジタリアンの方が多く、
加工食品のパッケージに、よく上記のような記述を見かけます。
レストランなどでも、たいがいベジタリアン用のメニューがあります)


また、アルコール類も原材料の中に記載が見えません。
アルコールを使うのは、長期保存のためかと思うのですが、
このミンスパイには、人工保存料が入っています。


どうやら、伝統的な食べ物も、
オリジナルがそのまま受け継がれていくのではなく、
その時代の時流を反映して移り変わっていくみたいですね。


ミンスパイの一般的な食べ方というのは、
そのまま手にとってがぶりだと思っていたのですが、
このミンスパイの箱には、原材料のほかに、
あたため方が載っていました。


「190℃に予熱したオーブンで5,6分加熱。
電子レンジの使用はおすすめしません」

さらに、「クリーム(cream)か、カスタード(custard)と
いっしょに召し上がっていただくと美味」
とのこと。


クリーム(cream)というのは、
コーヒーに入れる泡立たないクリームのことです。
大ざっぱなイギリスのケーキ、生地がパサついているので、
どぼどぼとクリームをかけ、しとらせて食べる場合があるのです。


カスタード(custard)とは、
日本のシュークリームに入っているのよりずっとゆるい、
ポタージュくらいの濃度のあたためたカスタードクリームです。


なかなか注文の多いミンスパイだな。
とも思ったのでしたが、
どうせなら、美味しいと推奨されている食べ方でいただこうと、


ミンスパイをオーブンにつっ込み、
牛乳の入っているような紙パック入りで売られている
市販のカスタードをあたためて待機、


そして、できあがったのがこちら……。



割ってみると、ミンスミートがとろりと出てきました。


オーブンであたためたパイ皮が、カスタードとからまって、
お口の中で、サクッと軽くくだけるのがいい感じ。
ミンスミートの方は、スパイスがきいた
いささかくせのあるふやけた干しぶどうって風味と食感。


りんごや、オレンジ、レモンの味は、行方不明。
ですが、そんなことにも気がつかないほど、
とにかくミンスミートの甘みがきつくて、
ほんのり甘いカスタードの甘みなど感じられないくらいです。


8つ入りのミンスパイを
土曜日には、わたしがひとつ、イアンとユインは、1.5個ずつ。
日曜日には、「今夜は、ひとつでいいよ」とイアンが言うもので、
わたしとイアンがひとつずつ。ユインがふたつ。


そして、ふたつ食べたユインも、食べたあと、
「ふたつが限界だよ~」とのこと。


けっして、まずくはないんですけどね。
わが家が、わざわざ買ってまでミンスパイを食べないのは、
このような事情があったからなのでした。


まあ、ですが、
イギリスへ来られて、ミンスパイを見かけられたら、
話の種に、サンタさんの好物のミンスパイ、
おひとつ、ご賞味くださいませ。


「百聞は一見にしかず」とは申しますが、
百見しても、そのお味はわかりかねますからね。





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