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ユインの日本体験記 2
2008/05/19(Mon)
きっかけは、自転車だった。
ぼくと父さんがバイクで走り回っているあいだ、
みやこちゃんは、町の観光協会が観光客の人に
1日200円で貸し出している自転車を借りて乗り回しておいて、


「返しといてよ」


と、ぼくに言ったんだ。
だから、ぼくは自転車を返しに行ったんだ。
そしたら、そこに新聞記者の人がいたんだよ。


どうやら、みやこちゃんは自転車を借りたときに観光客だと思われて、
観光協会の人にどこから来たのか聞かれて、
イギリスのニューキャッスルから来たんだって話したらしいんだ。


おまけに、何年か前に、町の観光地のSL広場に行ったとき、
そこに展示してあった蒸気機関車のプレートに、
「Newcastle on Tyne」製造って書いてあって
もうびっくりしてしまいました~。


ジョージ・スティーブンソンの時代に、
ニューキャッスルで造られた蒸気機関車が
日本各地を走った末、最後はこの町で展示されているなんて。


そして、この町で生まれて育った自分が、
今は、その蒸気機関車の生まれ故郷である
ニューキャッスルで暮らしているだなんて……。


なんてことから自分がイギリスで暮らすことになったいきさつまで、
またぺらぺらとしゃべってたらしいんだよ。
まったく、みやこちゃんたら。


だから、観光協会のおじさんが、
たまたま観光協会に立ち寄った新聞社の人にその話をして、
興味を持った新聞社の人が、


これも、たまたまぼくが自転車を返しにいったもんだから、
ぼくに話しかけてきたってわけらしいんだよ。


そんなことがあって、
その次の日、新聞社の人が取材にやってきた。

P1000611b.jpg

みやこちゃんがはじめてイギリスへ来ることになった
いきさつが書かれている日本の高校の英語の教科書は、
今でも、まだ使われていて、


テーブルの上に開いてあるのが、その教科書なんだけど、
その教科書は、みやこちゃんが高校のときの
英語の先生が持ってきてくれたんだ。


でもって、新聞社の人は、
英語の先生が、ぼくたち一家にその教科書を見せながら、
みやこちゃんがイギリスへ来るきっかけを作ってくれた
フランク・エバンスさんの話をしている場面の写真を撮って、
ぼくたち一家にいろいろ取材したわけなんだ。


ちょうど今、みやこちゃんの高校の英語の先生は、
フランク・エバンスさんが日本の捕虜になって、
ニッケル鉱山で強制労働をさせられたいたときの体験を書いた本を
日本語に翻訳している最中でタイムリーな記事というわけなんだ。


この世の中、たまたまってことはよくあるけれど、
こんなにたまたまが重なることは、
そうそうあることじゃあないかもしれないよ。
と、みやこちゃんは言う。


ユインも、そのたまたまがいくつも重なったおかげで
生まれてきたんだよと言う。
ぼくも、まあ、それはそうだよな~とは思うんだけどさ。


取材の最後で、新聞社の人が、
ちょっと遠慮気味にみやこちゃんに聞いたんだよ。


「あのう。お年を聞かせてもらえますか?」


ってさ。
そしたら、それまでの質問にぺらぺら答えていたみやこちゃんは、
ここで一瞬つまった。


でも、そのあと、
それまでとまったく同じ調子で、


「えっと、わたしは16で、イアンは21です!」


そして、ぼくの方を見て、


「ねえ、そうだよね~。ユイン」


だなんて、ふられてもなあ。
困った顔で肩をすくめると、
新聞社の人たちが大爆笑していた。


ぼくは、どこかに穴があったら入りたかったよ~。





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