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だれもいない春の野はらで 1
2008/05/21(Wed)
今回のわが家のウォーキングの出発点は、
世界遺産ハドリアヌスの城壁ぞいにある
古代ローマ時代の遺跡ハウステッズだったのでした。
(そのあたりから読んでみようと思われる方は、こちらから)


そのインフォメーションセンターの天気予報によると、

P1010012a.jpg

くもり、ときどき晴れ、ときどきにわか雨。
気温10℃。風冷たし。
なるほど、北イングランドの典型的なお天気……。


ローマ遺跡ハウステッズのある丘までのぼりつめると、
わたしたち一家、ハドリアヌスの城壁ぞいを西へとむかったのでした。

P1000894a.jpg

正面に見えている城壁、
このあとは湖水を見おろす断崖の上へと迂回(うかい)し、
はるか遠方に高なりを見せる丘の稜線上を走り、
ブリテン島の西の果てへとつづいてまいります。


わたしたち一家は、
この少し先で城壁ぞいのウォーキングルートをはなれ、
南に広がる野はらへとくだっていったのでした。

P1000890a.jpg

城壁ぞいの小道では、
ちらほらとウォーキングを楽しむ人々の姿を見かけたのですが、
城壁が視界から消えるころには人影や人声もすっかりとだえて、


野はらに聞こえるのは、小鳥のさえずりと、
親羊と子羊がたがいを呼びあう鳴き声だけ……。

P1000910a.jpg

ここまでくると、ハドリアヌスの城壁ははるか背後、
ナショナルトラストの管理地にも別れを告げて、
ナショナルパークのパブリックフットパスへ。


(パブリックフットパスは、牧草地などの私有地でも、
一般の人々が通行を許されている歩行者専用の小道です。
イギリスの田舎には網の目のようにはりめぐらされていて、
多くのウォーキングコースもパブリックフットパス上に設けられています)

P1000912a.jpg

ついさっきまで雲の切れ間から降りそそいでいたお日さまの光のシャワーが、
あれ~。どこにも見あたらなくなってしまったなと思っていると、
にわか雨があたりの景色をしっとりと白くにじませるのでした。


雨やどりをする木陰もないので、冷たい雨にほほを打たせながら、
羊たちがもくもくと草を食むかたわらを、
わたしたちも、もくもくと歩いているうちに、
牧草地がつきるころ、にわか雨もあがったのでした。


せせらぎぞいの小道に出ると、
あたりには強いガーリックのにおいがただよっていました。

P1000927a.jpg

春が熟するころ、せせらぎの木陰で清楚な白い花をひらいて、
道行く人の足をとめるワイルドガーリック。

P1000929a.jpg

そして、もう少し先の道ぶちには……。

P1000932a.jpg

春の訪れの遅いイギリスでは、
さわらびの萌え出づる春もずいぶん遅め。


そして、この先の小道の道ぶちから、
いきなり何か飛び出してきたなと思ったら、
いたちが空中を駆けるみたいに跳躍して、
あわてふためいたうさぎが横ぎっていったのでした。


昼下がりのお茶会に遅れたら大変~。
ってな勢いだったもので、カメラを取り出す暇もありませんでした。
そう言えば、春先のころ、この道ぶちで、
生まれたての子うさぎを見かけたことがあったのを思い出しました。


その子うさぎも、きっと、今ごろは、
今しがた大あわてで目の前を横ぎっていったうさぎのように、
たくましい若者に育っているのじゃあないかなあ。


そんなことを思いながら、
消えたうさぎの後ろ姿を道ぶちのやぶの中に探ってみたのでしたが、
当然のことながら影も形もありませんでした。


でも、今度、歩きにきたときにもう一度会えたら、
それは偶然なんかじゃあなくて、
きっと、春先に見たあの子うさぎにちがいない。
なんだかそんな気がするのでした……。

P1000933a.jpg

馬のいない牧場をくだっていくとアスファルトの道に出ました。
数十軒のコテージが身をよせ合うように建っている村をぬけたあと、

P1000938a.jpg

ふたたび、わたしたち一家、両側に牧草地が広がる
パスリックフットパスへと足をふみ入れたのでした。

P1000953a.jpg

あたりの空気がふいにあたたかい色をふくみはじめたと思ったら……。

P1000954a.jpg

空にお日さまの姿は見あたらないけれど、
どうやら、お日さまの方はこの緑の丘を見おろしているのでした。
さて、いよいよお日さまの光を浴びる緑の丘へ~。


ですが、実は、わたしたち一家、
その前に、このウォーキングコース1番の難所を
これから越えていかねばならないのでありました。





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