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日本語試験GCSE Japanese
2008/06/02(Mon)
今日は、ユインの日本語の試験
GCSE Japanese(ジーシーエスイー・ジャパニーズ)の
作文の試験日です。


GCSE(The General Certificate of Secondary Education)試験は、
16歳のイギリスの子供たちが学校で受ける全国統一試験です。
(スコットランドでは、他のイギリスの地域とは個別の試験が行われていますが、
試験内容や評価はイギリスのその他の地域に準じた試験となっています)


このGCSE試験、一般的には、学校の授業で2年間の準備期間をへて
その学年末までに16歳になる子供たちが受験するのですが、
必ずしも学校の授業を受けている必要はなく、
16歳未満でもおとなになってからでも受験できます。


ユインの場合は、自宅で日本語を勉強しているので、
まだ14歳なのですが、学校にお願いして、
今年、受験させてもらうことにしたというわけなのでした。


ですから、ユインも日本語以外の教科は、
16歳でGCSE試験を受けることになります。
学校によって必須科目に多少のちがいがあるのですが、
ユインの学校だと、国語、数学、理科、コンピューターの必須科目のほか、
選択の3科目を受験します。


GCSE試験は、全国一斉、同じ試験日に
それぞれの科目ごとに同じ試験問題で実施されます。
つまり、今日は、スコットランド以外のイギリスの学校で
日本語を習っている16歳の子供たちはみんな同じ
日本語の作文の試験を受けているというわけなのです。


ちなみに、日本語のGCSE試験は4分野にわかれていて、
「読解」「聞き取り」「スピーキング」のテストは
すでに終わっているので、残りは、今日の「作文」だけ。
でも、その作文が1番時間も長くむずかしいんですよ~。


というわけで、今日は、
ユインが今日受けているGCSE Japaneseの作文の試験、
どんな内容なのかをご紹介しようと思います。


と言っても、当然のことながら、
今年の問題はまだ手に入らないので、
去年の問題になります。

P1010408a.jpg

このような体裁のA4サイズの冊子になっていて、
表紙をめくると、

P1010402a.jpg

左のページ:問題1 The theft(盗難)

旅行に出かけているあいだに、
あなたの家に泥棒が入りました。
あなたの部屋から盗まれたものを5つあげてください。

(問題の文章は、英語ですが、
わたしが日本語に訳して書いてます)


右のページ:問題2 うちはどこですか

日本人の友だちにあなたの家への道案内を書いてください。
教えてあげることは、

・どこでバスを降りればいいか。
・バス停からバス停からあなたの家のある通りまでの道順。
・あなたの家の玄関のドアの色。
・あなたの自転車の説明。
・あなたの自転車のとめてある場所。

(問題の文章は、英語ですが、
わたしが日本語に訳して書いてます)


次のページをめくると、

P1010404a.jpg

問題3
日本のホストファミリーのお母さんから
絵はがきを受けとりました。


(以上の問題文は英語ですが、
以下の絵はがきの文面は、日本語です)


。。。。。さん、

お元気ですか。
冬休みにどこかへ行きましたか。
私達はスキーに行きました。
。。。。。さんは、スキーができますか。雪がすきですか。
さむくて、たいへんですが、私たちはスキーが大好きです。
おしょうがつはどうでしたか。
うちでは、おばあさんとおじいさんが来て、
パーティーをしました。楽しかったです。
学校はいつからですか。
体に気をつけて、がんばって下さい。



次のことをもれなく入れてはがきの返事を書いてください。

冬休みに何をしましたか。
スキーはできますか、できませんか。
雪をどう思いますか。
学校はいつからはじまりますか。


(この問題文は、日本語と英語の両方で記されています。
最後に、日本語で165文字程度で書くこととの
断り書きがされています)



さらにページをめくると、これが、最後の問題。

P1010407a.jpg

問題4
アかイを選んで、作文を一つ書きなさい。



近所に新しいショッピングセンターがあります。
どんなところですか。
そこで何をしましたか。


先週の日曜日にいつもよりおそくおきました。
それから何をしましたか。
どうしてですか。


(問題文は、みんな日本語で書かれていて、
ほとんどの漢字にはルビがふられています)


最後の問題は、400字、つまり原稿用紙1枚分の
長文作文になっています。
この作文の試験のトータルの制限時間は1時間15分です。
はてさて、ユインの首尾はいかに……。


試験後、解答の書き込まれた試験用紙は、
Edexcel(エデクセル)と呼ばれる試験母体に送られ、
採点されます。


GCSE試験の試験結果は、科目ごとにアルファベットで段階的に評価され、
A、B、CのCまでが合格、また、Aの中でも、優秀な成績だった場合には、
Aに*印のついたAスターがもらえます。


このGCSE試験は、大学によっては入試資格になっていたり、
履歴書を書くときに記入されるので、試験の成績が、
受験者の将来を左右するケースもあるってわけなのです。


ところで、ユインは、生まれてこの方14年半、
ちょぼちょぼながらずっと日本語を学んできているのですが、


今日、GCSE Japaneseの作文の試験を受けている
ほとんどのイギリス人の子供たちは、
学校の授業で2年か3年間日本語を習っただけで、
今日の試験にのぞんでいるのです。


例えば、ユインは、今、学校の外国語としてはロシア語を習っていて、
この秋の新学年からさらに2年習って、
16歳で、GCSEのロシア語の試験を受けることになっています。


つまり、3年間、週に数回ずつの学校の授業で習った外国語で、
今日、ご紹介した日本語の作文程度の外国語の作文を
書かなければならないってことなのです。


日本だと、ちょうど、今日ご紹介した日本語の作文問題が、
高校入試の英語の作文問題として出題される
って感じになるわけなのですね。


という点に思いいたって、
イギリスには日本のようなし烈な受験戦争がないから、
塾通いしている子供なんてほとんどいないし、
学校教育もいかにものんびりなのよねえと思っていたのでしたが、


GCSE試験は、外国語だけではなく各教科についてあるわけで、
思っていたよりずっとヘビーで、
イギリスの子供たちも、そうそう楽してるわけじゃなかったんだ。


と、これまでのイギリスの学校教育についての認識を
いささか改めることになったわたしなのでありました。





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