イギリスの学校はプライバシー厳守!
2008/06/23(Mon)
かつて、イギリスの小学校について、
ふ〜ん。日本の学校とはずいぶんちがうんだと感じたことを、
イギリスの学校のまか不思議」に書いたことがあったのですが、


今日は、まか不思議を通りこして、
最近、いったい、なぜにそこまで〜っ!
とおったまげてしまったことをお伝えしたいと思います。


ですが、まずその前に、イギリスの学校って、
小学校も、今、ユインが通っているコンプリヘンシブスクール(中学+高校)も、
先生、児童や生徒のプライバシーには立ち入らない風潮があります。


家庭訪問というものはなく、担任の先生の自宅の連絡先は知らされず、
授業参観日も学級懇談会もないので、
保護者が担任の先生と顔を合わせるのは、
小学校の場合、1年に2度、ひと家族10分ずつの個人面談のみ。


現在、ユインの通っているコンプリヘンシブスクールの場合は、
年に1度、教科ごとの先生数人と10分ずつの個人面談があります。
そのとき、希望すれば、学級担任の先生にも会えますが、
会う必要を感じなかったので会っていません。


というわけで、イアンもわたしも、
今のユインの担任の先生とは一面識もないばかりか、
そう言えば、ユインの学級担任の先生の名前も知らないのでした。


それに、学校が終わったら、
先生と児童、生徒とのつき合いは、それでおしまい。
放課後に、先生から電話がかかってきたり、
先生が自宅を訪ねてきたりすることはありません。


自分の子供のことで、先生に会う必要のある場合は、
学校に電話をかけてアポイントメントをとり、
保護者が学校に出向いて先生と会うことになります。


個人主義の確立したお国柄、
日本の学校とはちがっているなあと感じても、
わたしは、それはそれでよいのではと思っています。
イギリスの学校に不平を感じたこともありません。


そして、毎年、今頃の時期になると、ちらほらと聞かれる
日焼け止めクリームにかんするイギリスの学校の対応も、
まあ、それもありなのかなあと思うわけなのです。


イギリスの学校や幼稚園の先生は、
子供たちに日焼け止めクリームを
ぬってはならないことになっています。


性的な幼児虐待を危惧(きぐ)するあまりの
いささか過敏すぎる対応策のようにも思えなくはないのですが、
この国の先生と子供たちとの距離感を考えると、
まあ、そんなに、まか不思議でもないのかなあと。


けれども、最近、耳にした小学校の現状には、
どう考えても合点がいかないのです……。


コンプリヘンシブスクール(中学+高校)に入学してからは、
1度も、その手のお知らせを学校から持ち帰らないユインなのですが、
小学校に通っていたころは、ちょくちょくもらって帰ってきていたのでした。

P1010423a.jpg
(ユインの通っていた小学校)


イギリスの学校では、頻繁に、頭しらみ(頭じらみ)が流行するのです。
そして、そのたびに、学校からお知らせをもらってきて、
わが家でも、頭しらみ(頭じらみ)やその卵を発見できる
ごくごく目の細かいクシを買ってチェックをしたものでした。


年を重ねるごとに剛毛と化していったユインの頭髪は、
頭しらみ(頭じらみ)の繁殖には適切ではないらしく、
さいわいなことに、ユインは1度も頭しらみ(頭じらみ)に
とりつかれたことはなかったのでしたが、


ブロンドなど極細でやわらかな髪の子供たちの頭髪には、
おどろおどろしい小さな悪魔がとりついて吸血におよび、
見るも痛々しい惨状をていすることもあるのでした。

P1010433a.jpg
(こちらも、ご近所にある小学校)


ですから、学校全体への流行にいたる前に、
早期発見と撃退が肝心なのですが、
イギリスの学校では、



たとえ先生が、

子供の頭に頭しらみを発見したとしても、

そのことを、

じかに子供の保護者に告げてはならない

のだそうですよっ!




なぜって、その子の頭に頭しらみがいるってことは、
その子のプライバシーなのだから、
学校としては、個人のプライバシーに踏み込むことはできない
ってことらしいんですけどねえ。


でも、放っておいたら、その子のみならず、
学校全体に頭しらみが蔓延(まんえん)しかねないんですよ。
なのに、直接、保護者に、お宅のお子さんには頭しらみがいます。
一刻も早く対処してくださいと言えないだなんて……。


では、学校としては、どう対処するかっていうと、
ユインが小学校に通っていたころに再三もらってきたようなお知らせを
全校児童に持ち帰らせて、各家庭でのチェックを要請するわけなのです。


もれ聞くとことによると、それでも、チェックしない保護者もいるのだとか。
だから、イギリスの学校では、頭しらみの流行が後をたたないのではないかと。


わたし、ほんとうに、イギリスの学校やその在り方に異議を唱えたり、
不平不満を鳴らそうとは思わないのですが、この一件にかんしてだけは、
もう少し柔軟に対処していただけないものかと感じているのであります。










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