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ユイン、国語の教科書を卒業
2008/10/25(Sat)
2008年10月吉日、
ユインが日本の中学3年生の国語の教科書を読みおえ、
卒業式には半年ほど早いものの、


9年にわたって長々とお世話になった
日本の国語の教科書から卒業いたしました。


これで、日本の一般的な出版物、新聞などを
読むのに必要な常用漢字1945字を
網羅(もうら)し、声に出して読んだことになります。


だからって、ひと通り声に出して読んだ漢字の全部を読める
という状態にはほど遠いのですが、
ともかく家庭内での日本語の義務教育は
これでひとくぎりです。

P1040475a.jpg

これが、ユインの読みおえた中学の国語の教科書。


小学校のあいだは、それぞれの教科の教科書が薄かったので、
国語以外の教科の教科書も読ませていたのですが、
中学になると、教科書がぐっと厚くなってしまったので、


全部の教科の教科書を読破するのは断念し、
その代わり、ユインが中学の年齢になる前年まで使われていた
改定前の教科書と改定後の教科書の2冊ずつを
音読することにしたのでした。


(教科書は、最寄りの日本領事館から配布してもらえます。
余っている場合には、相当学年以外の教科書もいただけるので、
改定前の教科書も、ちゃっかりいただいておいたというわけなのでした)


改定前の教科書と改定後の教科書では、
単元の半分くらいは同じものがひきつがれているのですが、
半分くらいは新しい単元にさしかえられているので、


まったく同じ教科書をくり返し読むのとちがって、
飽きることなく読め、また、たまに以前読んだ単元が出てくると、
はじめてのときよりは、すらすら読めるのが嬉しくて、
励みになったりもするわけなのです。


まあ、このようにして、
なだめたりすかしたり脅したりしながら9年足らず、
国語の教科書やその他の日本の本を
毎日コツコツと音読させてきた甲斐(かい)あって、


完璧なバイリンガルの足もとにもおよばないながら、
ユインは、日本語で意思疎通ができ、
やさしい内容の本や、新聞、雑誌の読み物風の記事なら
何とか理解できる程度の日本語力を身につけることができました。


いやあ、ほんとうによくやった。
苦節9年。母さん、
ほんと~によくがんばったってきたよねえ~!



と、ユインが日本の教科書を読みおわった夜、
ひとりしみじみと感慨(かんがい)にふける一方で、
テレビをつけてコメディを見はじめたユインが、
ケタケタと笑いころげている横顔が目に入ると、


でも、ユインは、ぜ~んぜん、
そんなふうには思ってもいないんだろうなあ~。
なんか思えてきて、


英語のコメディ番組を見ていても、
笑えない場面が多々あるわたしは、


「ユインは、いいよねえ。
イギリスのコメディ番組も、日本のバラエティー見ても、
楽しめるんだもんねえ~」



などと言ってみたのでしたが、


「うん」


と、素直にうなずいたあとに、
生まれてはじめてユインがこんな言葉を
ぽろりと口にしたのでした。


「みやこちゃんに感謝してるよ……」


えっ!? そ、そうだったの~っ!
日本語の本読みしようと言うと、いつも嫌そうな顔を見せるユインが、
そんなふうにも思っててくれたんだ~。


じゃあ、母さんのやってきたことは、
やっぱり、まちがってなかったってことなんだよね。
と思うと、


日本の教科書を読みおわったらユインと読もうと、
この春、日本に里帰りしたときに買ってきていた本を読むのが、
ますます楽しみになってきたわたしなのでありました。


日本の教科書は卒業しても、
日本の本の音読まで卒業しちゃうってわけじゃあないもんね。


だって、ユインとの本読みの時間って、
母さんにとってはなくてはならない毎日の夕べの楽しみに
なっちゃってるんだも~ん!





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