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ネス湖からカローデンの古戦場へ |
2008/12/09(Tue)
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スコットランド本土をばっさりと
斜めに分断するように細長くのびるネス湖。 その湖岸を北にむかってひたすら車を走らせるわたしたち一家。 行けども行けどもネス湖の湖水がつきることはなく、 たれこめる白い霧が晴れることもなく、 田舎道は果てしがないかのようにつづいていくばかり。 「フォートウィリアムからカヌーに乗りこんで、 ネス湖を縦断してインヴァネスまで行ったことがあるんだ」 と、イアンが言ったことがあったのを思い出し、 (ネス湖の南西端には大西洋岸から運河が通じていて、 ネス湖の北東端はネス川にそそぎ込み、 その河口インヴァネスから北海側の外海へと、 スコットランドは、船に乗って斜めに横断(見方によっては縦断) することができるのです) このイギリス最大の湖ネス湖をカヌーで縦断って、 インヴァネスに着くころには、 とっぷりと日が暮れおちてたんじゃあないのかなあ と思ったもので、 「ねえ。カヌーだと、フォートウィリアムから インヴァネスまでどのくらいかかるの?」 と聞いてみたところ、 遠い昔に思いをはせるがごとく 首をひねったイアンの答えたことには、 「1週間。いや、10日くらいだったかなあ~」 あ、あっ、そうなの……。 でもまあ、あらためて考えてみると、 カヌーでスコットランドを斜めに横断って、 そりゃあ、丸1日じゃあ無理な話だったような……。 その上、車でネス湖岸を走りぬけていくあいだに、 イアンがネス湖の端から端までカヌーでこぎわったっても 遭遇することのなかったネッシーにお目にかかろうっていうのも 甘い考えだったような……。 というわけで、わたしたち一家、 ついにネッシーの姿を見とどけることはできないまま、 霧のネス湖の湖岸を走りぬけると、 ネス川の河口インヴァネスの街のすそ野をかすめて、 その近郊に位置する目的地、 カローデン(Culloden)の古戦場へと到着したのでありました。 そしたら……。 ![]() やっぱり、深い霧におおわれていて、 あたりの景色がよく見えな~い! でも、たとえよく見えたとしても、 ひたすら、ただの野っぱらのような~。 ![]() その野っぱらのなかに、 ビジターセンターが建っているので、 とりあえず入ってみることに……。 ![]() ビジターセンターの中は、カメラ、ビデオの撮影は禁止で 内部のもようはごらんいただけませんが、 イギリス内地最後の戦いとなったカローデンの戦いについての 解説パネル、武器やその他のゆかりの品々が展示されていました。 ![]() カローデンの戦い(The Battle of Culloden)のあらましと 戦いの指揮をとったスコットランド王家の美貌の王子 ボニー・プリンス・チャーリーの波乱万丈の生涯については、 ![]() 「地球の歩き方」海外特派員ブログでご紹介しています。 興味のある方は、こちらをごらんください。 それにしても、 昨日は、30℃をこす陽気でうだっていたというのに、 一夜明けただけで、この寒さって、いったい何っ……!? イギリスの変わりやすい空もようを称して、 イギリスでは、1日のうちに1年のお天気が体験できる などと言われているのですが、 スコットランドでは、 2日もあれば、1年の四季の移ろいが 体験できちゃいますよ~。 「う~っ。ブルブル。寒いよ~」 その上、すでにお昼どきもすぎていたので、 寒いのと腹ペコでかなり惨めな気分におちいっていたわたしたち、 車にひきあげて、 ほんとうは、ベンネビス山の頂上で、 眼下に広がる雄大なハイランドの風景を見おろしながら 食べるはずだったおにぎりでお昼にすることにしたのでありました。 ところが……。 車のブーツに積みこんであった バックパックを開いてみると、 「え~っ!? 信じられな~いっ!」 どうして、どこを探しても、 おにぎりの詰まったタッパーウェアが入ってないの~っ? たしかに、おにぎりを作ったのはわたしなんですけど、 それをバックパックに詰めて運ぶのは、 イアンちゃんの役目だったよね~っ! っと、なじりたいところをぐっとこらえ、 「あっ、あったあ~っ。ほら、これっ!」 どうしたわけだか、イアン、 わたしが準備していたチョコレートビスケットひと箱と 食後のフルーツのネクタリンと飲みものは ちゃんとパックパックに詰めていたので、 「ま、まあ。 これだけあれば、だいじょうぶだよね~。 ランチだもんね~」 などとイアンとユインと、それから、自分にも言い聞かせながら、 3人で分け合ってネクタリンとチョコレートビスケットを食べ、 クールパックに入れて冷やしてあった緑茶を飲むと、 前日の猛暑には、のど越しのこたえられなかったその冷たさが 満たされないままの胃袋をはじめ五臓六腑(ごぞうろっぷ)に 冷え冷えとしみわたるのでありました。 まあ、でも、考えてみれば、 さんざん体力使ってベンネビス山のてっぺんにたどり着いて、 さあ、おにぎり食べよう~っ! ってときに、おにぎりがなかったひもじさに比べたら、 まだましなような気もしてきて、 わたしたち一家、気をとり直し、 次の目的地をさして車を発車させたのでありました。 「さあて。お次は、ブロディー城行ってみよう~っ!」 スポンサーサイト
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