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クノッソスのりんごケーキ
2009/03/23(Mon)
それは、今をさかのぼること、7年前のこと。
わたしたち一家、翼をつけて空を飛んだイカロスの伝説で知られる
ギリシアのクレタ島へホリデーに出かけたのでした。


そして、ギリシア神話によると、
半人半牛の怪物ミノタウロスを閉じ込めておくために、
ミノス王の命をうけてイカロスの父ダイダロスが造った
迷宮ラビリンスがあったと言われている
クノッソス宮殿を見学したしたあとの昼さがり。


クノッソス宮殿の近くのレストランで、
遅い昼食をとることにしたのでした。


(クノッソス宮殿は、クレタ文明時代の巨大宮殿の遺跡です。
クノッソスは、その遺跡と、遺跡に訪れる観光客相手の
土産物屋やレストラン以外にはとくに何もないド田舎です)


軽くケーキでもと思ったのでしたが、
残念ながらメニューの中にケーキはなく、
その路線上に唯一あったのが、アップルパイ。


アップルパイかあ。りんごケーキならよかったのになあ。
などと思ったのでしたが、陽気なウエイターのお兄さんの、


「出来たてのほやほや! 最高に美味しいよ~!」


という強行な売り込みにほだされて、


あまり気は進まないながら、
アップルパイを注文してしまったわたしたち。
半ば、注文してしまったことを後悔しながら、
アップルパイが運ばれてくるのを待っていたところ、


ウェイターのお兄さんがひょいっと肩にかついで運んできた
大きなトレーにのっかっていたのは、
なんと、巨大なアップルパイ!


などではなくて、



巨大なりんごケーキだったのですっ!



えっ!これが、アップルパイ?と思ったのでしたが、
ウェイターのお兄さんの売り込み文句、
出来たてというのは、まさにかけ値なしの事実で、


甘酸っぱいりんごの香りただよう焼きっぱなしのケーキは、
まだほんのりとあたたかく、
ホームメイド風のその素朴な味わいが、
いたくわたしの心を打ったのでありました。


そこで、まだ、そのレストランのテーブルについているあいだに、


「よし。わたしも、イギリスに帰ったら、
このクノッソスのりんごケーキを作るからね~っ!」



と、イアンとユインに宣言したのでありました。


そして、イギリスに帰国するや、
手持ちのお菓子のレシピ本や雑誌の中から、
りんごケーキのレシピを拾いあげ、手あたり次第、
一気に6、7種類のりんごケーキを作ってみたのでした。


ですが、残念ながら、どれもこれも、
クノッソスで食べたりんごケーキからはほど遠かったので、
インターネットにも手を広げてみました。


そしたら、わかってきました。
たて続けに作ってみたケーキの材料の配合と手順と、
インターネット検索で出てきたりんごケーキのレシピをくらべてみると、
この分量の材料で、この手順のケーキを作ると、
だいたいこのようなケーキができあがるだろうということが。


そうして、最終的に、フランケンシュタイン博士が、
いろいろな人体の部位のよせ集めでモンスターを造りあげたように、
わたしも、いろいろなレシピのいいとこ取りをして、
クノッソスの素朴な味わいのりんごケーキにかぎりなく近い
りんごケーキのレシピを作りあげたのでした。


パウンドケーキのように重くなく、
かと言って、スポンジケーキのように軽くすぎず、
昼食代わりにもなるように甘すぎることもなく、
甘酸っぱい香りがただよう素朴なりんごケーキ。

P6140025a.jpg
(こちら、パウンド型で焼いたもの)


最終的にだとりついたのは、その素朴な味同様、
ボールひとつでできてしまういたってシンプルなレシピ。
しかもキッチンに常備しているサラダオイルを使うので、
わざわざベーキング用のバターとかマーガリンを
買いにいく必要もありません。


まあ、りんごに関しては、
たまたま買いおきのすっぱいりんごあれば、
それを使いますが、


ない場合は、アップルパイに使われるクッキングアップル、
ブラムリー(Bramley)という名まえの調理用の青りんごを
買いにいくんですけどね。


ブラムリーは、生では食べられないくらいすっぱいのですが、
熱をくわえると、そのすっぱさがほどよくやわらぎ、
すぐにやわらかくなるので、
火を通すりんご料理やお菓子にはもってこいなのです。

P6210009a.jpg
(こちら、りんごのスライスをのせ、スポンジ型で焼いたもの。
焼く前に、グラニュー糖をふりかけて焼くべきでした)


さて、クノッソスのりんごケーキ、
お味見してみようと思われる方は、
ぜひ以下の簡単レシピでお試しくださいませ。


コツは、湯せんをして卵と砂糖をこれでもかってほど、
ほわほわになるまで泡立てること。
ただそれだけです。


[準備]
ケーキ型に敷き紙をしいておく。
オーブンは、200℃にあたためておく。


[材料] 18.5×9×8cmくらいのパウンド型か18cmのスポンジ型
薄力粉       200g
ベーキングパウダー 小さじ1.5
シナモン      小さじ山盛り(以上の粉類を合わせてふるっておく)
卵         2個
砂糖        120g
サラダ油      100ml
りんご       2個
くるみ       40g(オプション)


(りんごの下ごしらえ)
りんごは、すっぱいものなら種類は何でも。
大きさは、小さめ。大きいりんごの場合は、1個半くらいが適量。
りんごの量が多すぎると、生地がほわっとあがらず、
じとっとした重たい生地に焼きあがる。

ナイフで薄めのイチョウ切りにするか、
チーズおろしの1番大きい目でおろしておく。

P6140019a.jpg


チーズおろしを使うと、こんな感じ。
もっと、大きめのりんごがいい場合は、イチョウ切り。


P6210002a.jpg
りんごが変色するのが嫌な場合は、レモン汁を少々ふりかけておく。


りんごがケーキの底の方に沈みこんでしまうのをふせぐために、
合わせてふるった粉の1部をりんごにまぶしつけておく。


(くるみの下ごしらえ)
くるみは、入ってなくてもいいけど、入っていると美味。
粗くきざんで、オーブンをあたためているあいだに、
オーブンにつっこんでローストしてもいいし、
物忘れのはげしい人は、わたしのように黒焦げにするくらいなら、
きざんだだけでもよし。


[手順]
1.ボールに卵と砂糖を入れ、湯せんをして
白くふわふわのクリーム状になるまで泡立てる。

2.その他の材料を全部くわえ、まぜる。

3.準備しておいたケーキ型に流し、
200℃にあたためておいたオーブンで5分、そのあと、180℃で50分焼く。



焼きたては、外はさくさく、中はほわほわしっとりで、
ことのほか美味です。


P6210014a.jpg


さあ、召し上がれ~!





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