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お医者に行きました 1
2007/06/11(Mon)
う~ん。
こんな情けないことをと思ったのでしたが、
でも、まあ、イギリスの医療制度のご紹介がてら、
書いてみることにしようかなあ。

というわけで、今日は、小心者のわたしが、
先日、久しぶりにお医者を訪れたときのもようを
おとどけしようと思います。


それは、さおとといのこと……。
わたしは、朝一で、GPの予約をとったのでした。


GPというのは、
General Practitioner(ジェネラル・プラクティショナー)の略で、
イギリスのお医者さんのことです。


イギリスで、
NHS(National Health Service ナショナル・ヘルス・サービス)という
国の健康保険制度にかかりたかったら、在住地近くのGPに登録し、
具合の悪くなったときに、自分の登録しているGPに会いに行くというわけです。


GPは、患者の症状を診断し、治療したり、
薬の処方せんを書いてくれたりします。
(GPに診てもらうのは、無料ですが、
処方せんを書いてもらうのには一定の手数料がかかります)


ちなみに、GPは、
日本のお医者さんのような白衣姿ではなく、
スーツなどの私服で患者を診察します。
診察室も、どこかの会社の個人オフィスというたたずまい。


わきに看護師さんが立っているわけでも、
おどろおどろしい医療器具がずらりとならんでいるわけでもありません。
まあ、でも、聴診器など、いくばくかの医療器具と、
診察用の小さめのベッドなどは備わっていますけどね。


さてと、3年ぶりくらいで電話予約を入れた、
わが家が登録している診療所には、数名のGPが駐在していて、
その中から、ごひいきのGPを指名することもできるのですが、


何しろ、数年に1度しかお医者にかかることのない
健康体ぞろいのわが家に、ごひいきのGPはいないので、
とりあえず、


「女医さんをお願いします」


とだけ頼むと、


「じゃあ、4時50分に……」


と言うなり、そっけなく電話は切れたのでした。
電話は、朝の8時30分すぎにかけたのですけれどね。


以前は、GPの予約をとろうとすると、緊急ではないかぎり、
たいがい1週間後というのが相場だったのでしたが、
数年前から、その日の予約しか受けつけなくなったので、
朝一で電話をかけたのは、大正解だったというわけなのでありました。


こうして久しぶりに出かけた診療所。
この国でも、自動ドアはスライド式に開くのが一般的なのですが、
わが家の登録している診療所の玄関の自動ドアは、観音(かんのん)開きです。
しかも、外側にむかって開くので、せっかちに飛びこむのは要注意……。


まあ、時間にゆとりをもって家を出ましたしね。
ゆっくりと診療所の玄関の自動扉が観音開き開くのを待って、
受付へ足をはこんでいくと、


受付の片壁ぎわに、
タッチ式のパソコン画面があって、
「受付はこちらで」と書かれています。


こんなの3年前にはなかったけどなと思いつつ、
パソコン画面の指示にしたがって、誕生日の数字を押すと、
次は、誕生月を押すようにとの指示があらわれ、
その次は、苗字と出たので、苗字全部を打ちこもうとすると、
どうやら、イニシャルだけでよかったらしく、


画面に、
「あなたの到着は記録されました」との文字が出たもので、
デスクの向こうのレセプショニストさんとは言葉をかわすこともなく、
受付のわきにある待合室のイスに腰をかけたのでした。


でもって、
ピッ!と頭の上のほうで、甲高い音がなったと思うと、
電光掲示板に、呼ばれた患者名、向かうべき診察室と
GPの名前が表示されるのでした。


これまで、GPに来るたびに、
くぐもった英語のアナウンスを聞きわけるのに
神経をとがらせていなければならなかったわたしは、
ありがたいシステムが導入されたものだなあと思いました。


何回か、ピッ!ピッ!なったあとに、
ついに、わたしの名まえが表示されたので、
指定された診察室へとむかったのでした。


トントンと軽いノックをすると、


「カムイ~ン」


そうろりと、ドアをおし開けたところ、
デスクのパソコン画面からふり向いた3年前と同じ女医さんが、
笑みをうかべてわたしを迎えいれてくれたのでした。


ブロンドのふわりとしたウェーブを波うたせ、
こちっとした明るい色のスーツを着こなした50代半ばと見える女医さんは、
もちろん、わたしのことなど覚えていてはくれないと思いますが、


「ハロー」


と声をかけると、
親しみのある表情で、


「さて、今日は、どうしたの?」


と、聞いてくれたので、
くるりと後ろをむいて、ズボンの片方のすそをまくりあげ、
B」ではなくて「V」と聞こえるように、
めいっぱい前歯を下唇におしつけるようにして、


「このヴァリコス・ヴェインズ(Varicose Veins)なんですが……」


と言ったわけなのでした。
ヴァリコス・ヴェインズ(Varicose Veins)というのは、
日本語では、静脈瘤(りゅう)だと思います。


ネットサーチをすると、日本名だけでなく、
いろいろなことがすぐにわかっちゃうのでしょうが、
怖いことが書いてあるといやなので、まだしていないのです。


このヴァリコス・ヴェインズ(Varicose Veins)、
実は、もう何年も、わたしのふくらはぎにできているのですが、
見て見ぬふりをしているうちに、何だか足が引きつる感じがしてきて、
どうやら、その範囲を広げているもよう。


これは、ちょっと診てもらった方がよいのではと、
思いきって、今回、予約を入れたわけなのでしたが、
くだんの女医さん、わたしのふくらはぎを遠めに見るなり、


「なるほど。できてるわねえ」


と、うなずくと、


「それで、あなた、わたしに何がしてほしいの?」


ニカッ……。


えっ。
何がしてほしいの。ニカッって。
だから、わたし、先生に診てほしくて来たんですけど~。


とは思ったものの、とっさに、
もっと突っ込んだ答えを
迫られているのかと察したわたし。


「あの~。ひどくなると出血したり、
手術をしたりしなければならないって聞いたんですけど、
わたし、手術がこわいんです」



うん。それでと、女医さん、
あいかわらず、わたしに笑みをむけてます。


「それで、手術なんてことにならないように、
何とかならないものでしょうか」



すると、女医さん、あっさりと、


「ならないわねえ」


さらにつづけてのたまうことには、


「もし、手術をせずにほうっておいたら、
もっと大きな手術をしなければならないことになるものねえ」



「ってことは、やっぱり、手術ですか?」


「ま、そういうことになりますね」


ニカッ……。


ぎょえ~っ。こっちは、ニカッどころじゃあないですよ~。
先生、さっき、何がしてほしいの?って聞いてくれたのは、




いったい、何だったんですか~。







(つづく)





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