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最近、あ然としたこと
2009/10/19(Mon)
前回、パスポートを更新してから、
早10年の歳月が流れ、
パスポート用の写真を撮る必要に迫られて、
ついに、ヘアカットに行くことにしました。


何しろ、次の10年間、
パスポートには同じ写真がはりつくことになるわけで、
生まれついた容貌と寄る年波にはあらがいようがないものの、


これじゃ、あまりにもざんばらで、
手の施しようがない状態になってしまっている髪ぐらいは、
何とかしようじゃないかと思ったわけなのです。


近年、日本に里帰りをするときには、
日本の美容院で髪を切ってくるので、
かれこれ1年以上こちらで髪を切ってはおらず、


ほんとうに久しぶりに、
こちらで行きつけの美容院へ
予約の電話を入れたのでした。


わたしの行きつけの美容院は、
イアンの職場と同じ街にある
常設マーケットのような場所に、
小さなお店が入っている中の1軒なのです。


そのお店のオーナーでもあるヘアドレッサーは、
ざっくばらんなタイ人のワナポン。


現在の店を持つ前から、
彼女が職場を変えるごとに、
わたしも行きつけの美容室を変えて、
彼女とはもう十数年来のつき合いになるのです。


思えば、イギリスへやってきてから、
彼女以外のヘアドレッサーに髪を切ってもらったのは、
ただの1度切り……。


それは、イアンのグラスゴーのいとこだったのですが、
そのいとこは、数年前にヘアドレッサーをやめ、
今は、デパートに勤めています。
本人も、その転職は正解だったと言っているそうです。


まあ、そんなこともあって、
わたしは、イギリスで髪を切ってもらうなら
ワナポン以外にはないと思っているのです。


ところが、
電話番号がまちがっているはずはないのに、
ヘアカットの予約を入れようと
ワナポンの店にかけた電話から聞こえてくるのは、


「ただ今、この電話番号は使われておりません……」


何度かけなおしても、
同じメッセージがくり返されるもので、
昼休みに電話をかけてきたイアンに、


「ヘアカットの予約入れようと電話するんだけど、
どうしたわけか通じないんだよね」



と言うと、


「じゃあ、店まで行って
予約をとってきてやるよ」



ということになりました。
イアンの職場からワナポンの店までは、
歩いて10分もかからないのは、ラッキ~。


しばらくすると、
再び、イアンから電話がかかってきました。
そして、イアンが言ったことには、


「ワナポンの店、消えてたよ」


えっ……!?


「ほかの店もみんななくなって、
ひとつの大きな店になってた」



イアンの説明を聞いてみると、
ワナポンの美容室をはじめ、
同じ屋根の下に入っていた
ほかの小さな店々は全部きれいにつぶされ、


その場所全部がひとつのビルになり、
日用雑貨を売る大きな店舗に
なってしまっているらしいのです。


そ、そんな~。


そういうことなら、
電話が通じないのも当然だけど……。
しばらく、ぼう然としてしまったわたし。


ですが……。


あ~っ。そうだった~っ!


実は、わたしには、
奥の手があったことを思い出したのです。
何しろ十数年来のつき合いですからね。


ワナポンが失業中に
自宅でヘアカットをしていたときがあったので、
そのときに連絡をとった彼女の自宅の電話番号が、
たしか、まだどこかにとってあったはず……。


ありました、ありましたよ。
ワナポンの電話番号を探しあてたわたしは、
早速、その夜、彼女の自宅に電話を入れたのでした。


すると、今度はしっかりと通じて、
あっけらかんとしたワナポンの声が
受話器の向こうから聞こえてきたのでした。


そして、彼女の自宅におしかけて、
ヘアカットをしてもらう約束を
とりつけることができたのでした。


やった~っ!
これで、パスポートを取りに行くまでに、
頭だけでもすっきりできると喜んだわたしに
ワナポンが言ったことには、


「でも、今週末はダメなのよ。
来週の土曜日でもいいかしら」



「いいわよ。いいわよ。
パスポート取りに行くのは、
今月末なんだから」



ちなみに、わたし、パスポートは、
エディンバラの日本領事館に取りに行きます。


「それから、わたし、物忘れがひどいのよ。
だから、ヘアカットに来る前の日に、
念のために、電話入れてくれない?」



「そんなの、お安いご用よ~」


てな具合に、
とんとん拍子に話がまとまったもので、
ほっと胸をなでおろし、
受話器をおいたわたしなのでした。


そして、1週間あまりがたち、
ヘアカットに出かけることになっていた前夜、
物忘れがひどいワナポンのために、


わたし、明日、ヘアカットに行くからね~っ!
あなた、そのこと忘れて、
どこかへ遊びに行っちゃダメよ~。


と、念をおすために、
彼女の電話番号をピッ、ポッ、パッ……。


あれっ。
ちゃんと呼び出し音は鳴ってるのに、
なかなか出ないなどうしたのかな
と思っていると、


受話器の向こうから聞こえてきた声は、
男性の声。


むむ。これは、ワナポンのご主人。
ワナポンは、どこかへ出かけてるのかなあ
と思いつつ、


「ワナポンいますか~?」


と問うたわたしに、
彼女のご主人の落ちつきはらった声が、


「ワナポンは、いないよ」


やっぱり~。
いったい、どこで夜遊びしてるんだ
と思っていると、


「今、タイに里帰りしてるからね」


な、なんですって~っ!
そ、それで、いつ帰ってくるんですか?
と、わたしが聞こうとするのがわかったかのように、


「こっちに帰ってくるのは、
来月の中ごろだけど……」



来月の中ごろ~っ!
それじゃ、わたしのパスポート、
間に合わないんですよ~っ!


と、ご主人に訴えても詮ないこと。
そこで、


「そ、そうですか。
じゃあ、また、そのころお電話します」



と言って
電話を切ったわたしなのでした。
とほほ……。


とは言え、
わたしにはワナポンに悪意があって
嘘をついたとは思えないのです。


わたしと電話で話したときは、
きっと、翌週のタイへの里帰りを
うっかり忘れていたのだと思うのです。


ですから、
ワナポンがこちらに帰ってくるのを待って、
約束のヘアカットをしてもらおうと思っています。


というわけで、
昨日は、ざんばら髪のまま、
イアンにパスポート用の写真を撮ってもらい、


来週は、その写真を、この先10年間にわたって
はりつけることになるパスポートを作ってもらいに、
エディンバラの日本領事館へ行くことになりました。


はあ~っ。
それにしても、本人も言っていた
ワナポンのひどい物忘れが、
これほどまでにひどかったとは~。





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