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今日から、「スモーク・フリー」
2007/07/01(Sun)
ユインの通っていた小学校の正面玄関を入ったところに
受付の窓口があって、その窓口の上にでかでかと、


「スモーク・フリー・スクール(Smoke Free School)」


と書かれていたのでした。
「スモーク・フリー」というと、何となく
「喫煙はご自由に」なんて感じがしないでもありませんが、


実は、その逆、
「スモーク(喫煙)・フリー(自由の身の、解放された)」なわけで、
ユインの通っていた小学校は、喫煙から解放された
敷地内全面禁煙の小学校なのでありました。


ところが、その「スモーク・フリー」の小学校も、
今日からは、そのでかでかとした注意書きを
受付の窓口からおろすことに……。


とは言え、ユインの母校の小学校が、
今日から「喫煙はご自由に」なったわけではありません。
わざわざ、「スモーク・フリー」とただし書きする必要が
なくなったからなのでした。


なぜなら、今日、2007年7月1日から、
スコットランド、ウェールズ、北部アイルランドにつづいて、
イングランドも、ということは、イギリス全体が、
「スモーク・フリー」の国になったからなのでした。


これまで、人々の集まる公共の場所、
お店、レストラン、パブ、クラブ、病院、オフィス、職場などに
設置されていた喫煙席や喫煙所が一掃(いっそう)され、
全面禁煙になります。


ただ、屋外は、そのかぎりではなく、
レストラン、パブなどの屋外の席では、
喫煙が許されるということらしいのですけどね。


それに、もちろん、個人の家では、
「喫煙はご自由に」のままであります。
ただ、賃貸の場合など、喫煙者の入居はお断りとか、
市によっては市の職員が訪問中は、
その家では喫煙できないとかってことがあるみたいです。


ところで、今にはじまったわけではありませんが、
日本のたばこのパッケージに書かれている注意書き、
「健康のために吸いすぎには注意しましょう」でしたっけ?


イギリスのたばこのパッケージに書かれている注意書きは、
もっとシンプルで、ずっと過激です。


「スモーキング・キルズ(Smoking kills.)」


「喫煙が(あなたを)殺す」……。


しかも、パッケージの注意書きだけではなくて、
イギリスのたばこは、そのお値段も過激です。
日本のたばこの3倍がけか、それ以上もします。
というのは、税率が9割をこえるほど高いからなのです。


それには、それなりの理由があるような気がします。
イギリスの公的な医療制度NHSは、無料が建て前なのでして、
将来、喫煙がひきおこす病気の医療費のツケを医療を受ける本人に
税金で前払いしておいてもらおうということなのかと。


その点からすると、
今日からはじまった「スモーク・フリー」の制度も、
国費を圧迫する医療費にはどめをかけることをねらいとした
政府の政策という見方もできるのかもしれません。


また、一般の人々の「スモーク・フリー」に対する考え方にも、
イギリスのお国がらが反映されているような気がします。
ニュースで報道されるちまたの人々のインタビューや
報道のされ方自体からも感じられるのですが、


「スモーク・フリー」を議論する前提として、
喫煙も、それで命を縮めるのも、それは個人の選択の自由。
だから、干渉はしない。けれども、喫煙をしない人々には嫌煙権がある。
そして、その権利は、愛煙家にも侵(おか)すことはできない。


といった自由と人権に対する認識がゆきわたっているのですね。
これが、この国を根底からささえ、歴史の中で民主主義先進国たらしめた
原動力なのかもしれないなあと感じたりもいたします。


つい先日、2007年6月27日のこと、
10年間首相をつとめたトニー・ブレア元首相が、
「ザット イズ ザット、ジ エンド(That is that, the end.)」
という言葉を残して、首相の座をしりぞき、
ゴードン・ブラウン新首相ひきいる新内閣が組閣されました。


そして、今日、午前6時、喫煙にかんしても、
「ザット イズ ザット、ジ エンド(That is that, the end.)」
のときが訪れ、


イギリスの人々は、嫌煙家も、愛煙家もそれぞれの思いをだいて
この新しい時代の幕開けを迎えたわけなのでありました。





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