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湖水地方の農家タウンエンド
2011/03/19(Sat)
湖水地方ウィンダミア湖の北の谷あいにトロゥトベック(Troutbeck)と呼ばれる小さな村があります。トロウトベックは、ピーターラビットの作者ビアトリクス・ポッターも暮らしたことのある村です。その村の南端の丘に、英国ロマン派の詩人ウィリアム・ワーズワースが賞賛したという農家タウンエンド(Townend)があります。

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タウンエンドは、地元の裕福な独立自営農民ヨーマン(yeoman)であり、政治家でもあったジョージ・ブラウン(George Browne)の住居として1626年に建てられました。丸い煙突がそびえ立つ白漆喰の家は当時の地元の典型的な建築様式を今に伝えています。敷地内には、羊毛の保存や糸紡ぎ場としても利用された石積みの納屋も残されています。夏には花の咲きそう庭も見逃せません。

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丸い煙突が印象的なタウンエンドの住居

建築当時から300年足らず12世代にわたって、タウンエンドはブラウン家代々の住居となっていましたが、1943年にブラウン家の血筋が途絶えると、ナショナルトラストに譲渡されました。現在は、ナショナルトラストがタウンエンドの管理し、一般に公開しています。

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羊毛の保存や糸紡ぎ場として利用された納屋

タウンエンド屋内に一歩足を踏み込むと、湖水地方が観光地になる以前の豪農一家の生活を目の当たりにできます。目を引くのは、各部屋ごとに見られる樫の木の家具やパネル。温かい風合いのあるそのほとんどが、手彫り。1600年代作と刻まれている家具もあれば、1800年代作と刻まれている家具もあります。それぞれの家具には、それぞれの製作年代の様式を伝える装飾模様が彫り込まれています。

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住宅と納屋のあいだに広がる庭

ところが、ナショナルトラストのガイドさんによると、刻まれている製作年代はみんな嘘なのだそうです。実は、1600年代の家具から1800年代の家具にいたるまで、初代のブラウン家の当主ジョージの名前を受け継いだ1900年ごろ当主だったジョージ・ブラウンの作なのだそうです。

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ブラウン家の当主の中で最後のジョージとなったジョージ・ブラウンは手先が器用で、もしかすると豪農の当主を務めるより家具職人として腕を振るいたかったのかも。40歳台で当主を退くと、現在、タウンエンド内で見ることのできる家具やパネルの数々の製作に熱意を注いだのだそうです。

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その腕前がプロとして通用したかどうかは別にしても、ジョージの手作り家具製作への熱意と自分の家にかたむける愛情がたっぷりと感じられ、この嘘つき家具職人のほほえましい嘘とその腕前は一見の価値があります。例によって、ナショナルトラストのアトラクション内部の写真撮影は禁止なので、屋内のもようをご紹介できないのは残念なのですけれどもね。

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タウンエンドから見下ろせる谷あいの風景

タウンエンドまで足を運んだら、どうか辺りの風景にも目を向けてください。トロゥトベックの村で農業を営んだビアトリクス・ポターは、その風景を愛し、ひとりで散策するのを好んだのだそうです。ですが、たとえひとりで歩いていてもけっして孤独に感じることはなかったと言います。なぜなら、トロゥトベックの足元では、つねに穏やかな羊たちや野の花、小川のせせらぎの歌が聞こえているから……。

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トロゥトベックの村にある農家タウンエンドに関する詳細やアクセスについては、ナショナルトラストのサイトをご覧ください。






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