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ヨークシャー3ピークスのひとつイングルバラの丘歩き
2011/05/05(Thu)
イギリスの大型連休の終盤、わが家から車で南へ2時間半ほどのヨークシャーデールズ(Yorkshire Dales)にあるイングルバラ(Ingleborough)という丘へ一家で初歩きに行ってきました。今日は、ちょっとしたアクシデントに見舞われたその丘歩きのもようをお伝えします。


イギリスで「スリーピークス(Three Peaks)」と言えば、スコットランドにあるイギリス最高峰ベンネビス(Ben Nevis)、湖水地方にあるイングランド最高峰スコーフェルパイク(Scafell Pike)、スノードニア国立公園(Snowdonia National Park)にあるウェールズ最高峰スノードン(Snowden)がよく知られています。ですが、丘と谷の風景が美しいヨークシャーのヨークシャーデールズ内にも、おたがいそう遠くない距離に「スリーピークス」と呼ばれる三峰があるのです。


このヨークシャーの「スリーピークス」は、ペニーゲント(Pen-y-ghent 694m), イングルバラ(Ingleborough 723m)、そして、フェアーンサイド (Whernside 736m)の三峰。ウォーキング愛好家の中には、全長39.2kmとなるこの三峰のサークルルートを12時間以内で踏破する「ヨークシャースリーピークスウォーク(Yorkshire Three Peaks Walk)」を行う猛者もいます。


わたしたち一家は、去年の秋、パニーゲントに登ったので、今回は、お隣のイングルバラに登ってみることにしました。パニーゲントに登った日は相当の悪天候で、岩場のあるてっぺん近くでは吹き飛ばされてしまうような横殴りの雨に会ってしまいました、ところが、今回のお天気は、そりゃあもう非の打ちどころがないのほどの青空。

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イングルバラの丘のふもとの村クラッパム(Clapham Village)にある教会


視界の開けると、牧草地では、羊の親子がのんびりと草を食み、

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村はずれには、イングルバラ洞窟(Ingleborough Cave)もあって、洞窟内の見学もできます。

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ヨークシャーデールズは、石灰岩の地盤なので地上は羊の背中のような石灰岩の露出したカルスト地形を呈し、その地下には鍾乳洞が形成されているのです。石灰岩はすべすべしていて、特に雨の日は足もとが危なくて苦手なのですが、今回のようなお天気の日にも、以下のような場所では、足もとに要注意。気を許していると、つるり。

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このヨークシャーデールズの西には湖水地方が、その北にはスコットランドの山岳地帯ハイランド地方が広がっているのですが、ヨークシャーデールズの丘は、氷河で削られてできた湖水地方やスコットランドのハイランド地方の山や丘とちがって、稜線がなだらかなのが特徴。

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このなだらかなウォーキングコースをゆっくりと登っていきます。「今日はお天気に恵まれて本当にラッキー」「でも、ちょっと風がきつい。念のため、帽子はバックパックにしまっておこう」「わたしの帽子は大丈夫。首でしばる紐つきだから」などと言葉をかわしながら。


そして、このなだらかな小道の登りの角度が急になって地面も岩肌になり、石の板のスラブの階段や石段になると、ちょっと風がきついかなどころじゃあなくなったのです。一歩踏み出した足が吹き飛ばされて思いもよらない場所へ。それだけならいいのですが、疾風をさけて小道の端にしゃがみ込んでいる人の上に倒れこんでしまいました。「ソーリー」と声をかけ、一歩一歩踏みしめ、よじ登るようにしながら進むのですが、時々、あまりの風に足が出なくなることも。


身を低くしてしゃがみこんで風に耐えていると、首でしばってあった帽子までもが飛んでってしまいました。もちろん、帽子を追いかけていくなんて危険なことはできません。それより何より、「あっ!」と思った次の瞬間に、すでに帽子は丘の彼方へ。こんな大風のウォークはこれまで一度も体験したことがありません。まったく、空の青さからは想像もできない気象状況。


カメラを取り出すことも構えることもできず、ひたすら先へ足を進めるのが精一杯。急な坂の辺りで多くのウォーカーたちは引き返していったようなのですが、急な坂の上は、再びゆるやかな上りに。見回すと、周りの人影はすっかり途絶えていました。そして、あともう少しでてっぺんというとき、風はきついながら記念に1枚と思って、ジャケットのポケットからカメラを取り出し、スイッチをオン。


ところが、強風になぶられたカメラのレンズが半分ほどしか出てこない。よし。もう一度やり直しと、一旦、オフ。ところが、今度は、半分出ているレンズが引っ込まない。その後はもう、オンにしようが、オフにしようがそのまま。こうして、わたしの虎の子のデジカメ、イングルバラの登頂あと一歩のところで、お陀仏してしまったのでした。わずか3年の寿命でした。


イングルバラの丘のてっぺんはまっ平らな台地になっていて、その周囲を歩くと、眼下には地平の果てまで続くヨークシャーデールズの見事な風景が見わたせます。激しい風にあおられ舞い上がる砂が目や口や鼻や耳の中まで入り込み、ガタガタ震えるほどの寒さではあるのですが。またとない青空のもとに広がるその絶景をカメラにおさめることができなかったのは残念無念。


風を避けるようにして石のベンチに身をよせ、お弁当をほおばると、早々に引き上げることにしました。そして、強風の中では、登りよりもきついくだりの急な石段の上で、最後のアクシデントがわたしたちを見舞ったのでした。てっぺんよりさらに激しい風のために足を踏み出すことができないわたし。他のカップルの下山者たちがしているように夫イアンの腕をつかんでイアンを風除けにして下りて行くことに。


これなら何とか下りられそうだと歩きはじめることしばし、もろ風を受けながら歩いているイアンが風になぶられ、吹き飛ばされて転んでしまいました。肘にしがみついていたわたしも、つられてまっ逆さまに転倒。体の右側面をしこたま石段や石にぶつけて、靴下2枚にジーンズをはいていたのに足首の上の方、かなり皮膚を擦りむいてしまいました。転ぶのには慣れているせいか。イアンは無傷。わたしはイアンを飛び越えて飛距離のある転び方をしてしまったせいなのか。もう今日で4日めですが、まだ足首の上の擦り傷と背中の右側の打ち身が痛みます。


急な坂を下りきると嘘のように風が弱まり、羊のいる牧草地までくると、すっかりポカポカ陽気になっていました。先ほどまでのあれはいったい何だったの? けれども、木々の葉が千切れて地面に散り敷いていたり、ワイルドガーリックなどの草も風になぎ倒されたようになっているのを見ると、今日は、やっぱり、丘のふもとでも尋常ではない大風だったのだと感じました。


駐車場へ帰りついて歩いた距離を確認してみると、13キロメートル。イングルバラの丘は標高720メートル。高い山のないヨークシャーの丘歩きではありますが、抜けるような青空のもとでさえ、舐めてかかってはいけないと肝に銘じたイングルバラの初登頂となったのでありました。






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