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今年は登れたザ・サドル
2013/11/26(Tue)
スコットランドの
山岳地帯ハイランド地方に
足を踏み込むと、


天をつ山々が
行く手をはばむかのように
立ちはだかっています。


その最高峰は
海抜1300メートルほど。


というと、
それほどの高さでもないのですが、


氷河によって削られた
U字谷の底を走る道から見あげる
千メートル級の峰々は


道の両側に切り立つ
緑の屏風岩さながら。


樹木のとぼしい山肌は
緑の草をまとっているだけ。
頂付近は岩を露出している山々も。

P1120866z.jpg

そんなダイナミックな景観をもつ
山々の姿に魅せられて、


毎年、
夏にはハイランド地方を訪れる
わたしたち一家。

P1120904z.jpg

去年は、
典型的なU字谷を形成する
グレンシール(Glen Shiel)の山に
登りたかったのですが、


残念ながら
千メートルを越す山に登れる
好天には恵まれませんでした。


登ることができたのは、
800メートルほどの山。
(そのもようは、こちらから)


そのてっぺんから、


「来年は、あの山に登ろう!」


とイアンが指さす彼方に
見わたすことができたのは、


ミストの帽子をかぶった
ザ・サドル(The Saddle)。
標高1010m。


山頂付近は、
文字通り馬の鞍か、
腰かけのような形をしています。


実際には、
その山がちょっとした腰かけ程度の
レベルではないことを知らないわたし、


「登ろう、登ろう~」


と、うきうきしながら同意し、
今年のグレンシール再訪時にも、


「まずは、サドルだっ!」


とイアンが息まくのに、


「うん、うん」


と、やっぱり、
うきうきと同意して、


えっちらおっちら、
ウォーキングスティックを山道につきたてながら
登りはじめたのでした。

P1120896z.jpg

グレンシールの谷底から見あげる
山の稜線まで登りつめた地点が
標高にするとちょうど半分。

P1120900z.jpg

まだまだ行けるぞってな感じで
新たにあらわれた次なる山の高みを
めざして登ります。

P1120908z.jpg

ところで、
ザ・サドルは、
ムンロー(Munro)のひとつです。


ムンローとは、
ヒュー・トーマス・ムンロー卿
(Sir Hugh Thomas Munro)が


1891年からリスト作りをはじめた
3,000フィート(914.4m)を越す
スコットランドの山の峰々のこと。


現在、ムンローは、
最高峰ベンネビス(Ben Nevis)をはじめとして
283峰を数えます。

P1120909z.jpg

ちなみに、
わが家が制覇したムンローは
唯一ベンネビス
なのですが、


何しろ、あなた、
ベンネビスはイギリス一の山。
サドルなんて軽いもんでしょう。


なんて思っていたら、おっとどっこい~。

P1120910z.jpg

ここで、あえなく挫折。

P1120980z.jpg

ここが、サドルへの一番の難所、
フォーカンリッジ(Forcan Ridge)のはじまり。


湖水地方のヘルベリン(Helvellyn)山の
ストライディングエッジ(Striding Edge)

のようにはまいりません。


後で知ったことなのですが、
このフォーカンリッジを経てのサドル登山は
スコットランド登山の中では一番困難な部類。


スコットランドの
ウォーキングのサイトの評定によると、
最難関の難易度5。


イギリス最高峰とは言え
登山道の整っているコースを登る
ベンネビス登山の難易度は3なのに~。


ここから先は
頂上までずっと露出した岩場つづき。


しかもいったん登りはじめると、
後退はほぼ無理、
先に進むしかないのです。


何しろ岩場は下りの方が
登りよりずっと大変なのですから。


ということは、
よじ登れないような岩が出てきたらアウト。
レスキューを頼むしかないってことです。

P1120979z.jpg

レスキューを呼ぶまでは行きませんでしたが、


一度、湖水地方の岩場で
足もと一寸踏みはずしたら奈落の底へまっ逆さま
なんて場所を下らねばならない状況に遭遇したとき、
わたし自分の限界を悟りました。

P1120989z.jpg

この岩山の尾根は、
わたしのレベルじゃない。
身のほどをわきまえた直観が
ここまでと警鐘を鳴らしています。


勇気ある撤退などからは程遠い、
まるっきり勇気のない撤退ではありますが、


しかも、フォーカンリッジを行きたい
イアンとユインには申し訳ないけれど、
ごめん。あきらめて。
わたしには無理。絶対、無理。


だからって、
岩場の尾根フォーカンリッジの足もとをうかいして
サドルの頂上をめざすことにしてくれたのは
よかったのだけれど、

P1120912z.jpg

草地に大きな岩がごろごろ突き出す急斜面を
四つん這いになって何とかあと目と鼻の先で頂上
ってところまで登ったところで、


「あ、まちがえた。頂上はもっと先だった」


だなんて~。


イアンちゃ~ん。
四つん這いでのぼった斜面は
後ろ向きの四つん這いで降りるしかないんですよ~。

P1120986z.jpg

「ちょっと先見てくるから、
ここでおまえたちは待ってろ」



って……?


「いいよ。いいよ。イアンちゃ~ん。


ここからの眺めもじゅうぶんに絶景だし、
お昼もだいぶん過ぎていることだから、


ここでおにぎり食べてもうおりようよ~」



ユインは
もろ手をあげて同意しているのに、


何を言っているんだ、おまえ。
ここまで来て頂上をきわめないだなんてことが
あってなるものか。


みたいな
背なかを見せて
姿を消したイアンが、



「行くぞ~っ!」



と、大声をはりあげて
もどってくるので仕方ありません。


急斜面にしがみつきながら
さらに数十メートル進み、


今度こそサドルの頂上へと
また四つん這いになって
よじ登っていくわたしたちなのでありました。


ところが、
サドルの頂上へ登りつめてみると、
そこは切り立った岩場ではなかったのです。

P1120929z.jpg
(山頂からのながめ1)

P1120930z.jpg
(山頂からのながめ2)

P1120949z.jpg
(山頂からのながめ3)


なんだか気が抜けたといいうか、
ほっとする広がりをもつ場所なもんで、

「これがほんとうの頂上なのかなあ~」


なんて、また、イアンが首をかしげる始末。


「でも、ほら、
そこにトレックポイントがあるんだから
まちがいないでしょ~」



トレックポイントは
辺りで一番高い位置の目じるしになる
コンクリートのでっぱり。

P1120934z.jpg

「そうだよなあ。
じゃあ、ここら辺でランチにしよう」



「そうしよう、そうしよう~。
もう3時なんだからね~」



と、
えっちらおっちら背負ってきた
おにぎりお弁当を広げていると、


どこからともなく飛来したカラスが1羽、
わたしたちの足もとへヨタヨタと……。

P1120924z.jpg

イアンがおにぎりの破片を投げてやると、
それはそれは美味しそうについばむので、

P1120941z.jpg

イアンはさらに分け前を
投げてやらずにはいられません。


……なんてことをしていると、

P1120927z.jpg

はるかなフォーカンリッジの岩場に、

P1120948z.jpg

動く小さな人影がひとつ、ふたつ。
その姿はいつかひと組のカップルになって……。

P1120945z.jpg

わたしたちのそばまでやってくると、
頂上のしるしトレックポイントの向こうに立って
記念写真がはじまるもよう。


「撮りましょうか?」


と声をかけるイアン。


「じゃあ、スカイ島を背景に」


と言って笑顔を見せるカップルを
イアンがカメラにおさめると、


カップルの男性いわく、


「実は、これが最後のムンローなんですよ」


えっ、ええ~っ! 
まだ30代の半ばと見えるのに、
これでムンロー283全峰を制覇したんですか~。


「おめでとう~!」


と、カメラを返すイアンにづついて、


「おめでとう~!」


わたしも思わず
お祝いの言葉をかけずには
いられませんでした。


人ごとながら
ムンロー制覇の偉業成就の瞬間に
立ち会うことができるなんて。


ムンロー制覇は、どうやら
カップルの男性の方だけのようなのですが、


フォーカンリッジを踏破してきた
女性にも心の中で拍手喝采を送りながら
2人に別れを告げて、
わたしたちは下山の途に着いたのでした。

P1120976z.jpg

と言っても、案の定、 

P1120981z.jpg

半分も下らないうちに
くだんのムンローカップルに
追いつかれてしまったのでしたが……。

P1130002z.jpg

さすが健脚。

P1120988z.jpg

わたしたちはわたしたちのペースで。

P1120999z.jpg

午前10時前に登りはじめ、
下山したのは午後6時半を回ったころ。

P1130003z.jpg

翌日、わたしたち一家3人、
これまでに経験したことがない
ひどい筋肉痛に見舞われることを
まだそのときにはつゆ知らず、

P1130005z.jpg

暮れなずむ夕刻の空のもと、
ザ・サドル登頂の達成感に酔いしれながら
空き腹をかかえてグレンシールを後にしたのでした。






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スコットランド魅惑の名城アイリーンドナン城
2013/10/23(Wed)
スコットランド本島とスカイ島を結ぶ橋
スカイブリッジから約13kmほど手前の
A87沿いに建つエレンドナン城(Eilean Donan Castle)。

P1130175z.jpg

深い緑の峡谷グレンシール(Glen Shiel)の
底を蛇行する道の視界が開けると、
奥深い入り江の広がりにひっそりと浮かんでいる。


その姿は、まさに、
「フェアリーテールキャッスル(おとぎ話のお城)」の
形容さながら、つい足をとめたくなります。


数あるスコットランドのお城の中で
最も多く写真に撮られている城とも言われ、


エディンバラ城、スターリング城についで
スコットランドでは3番めに観光客を集めています
(2009年グラスゴーカレドニアン大学の調査)。

P1130154z.jpg

「ハイランダー」や「007」などの映画や
テレビドラマのロケ地となったり、
数々のスコットランド名物のパッケージでもおなじみ。


なのに、
日本ではそれほど知る人がいないのは
どうしたわけなのでしょう。


同じハイランド地方のお城でも、
ネス湖畔に建つアーカート城や
シェイクスピアの「マクベス」ゆかりのコーダー城
などはよく知れているし、


スカイ島を訪れる日本人観光客の多くは
ダンヴェガン城を訪れてはいるようなのですが……。

IMG_3275z.jpg

というわたしたち一家も、
これまでスカイ島やルイス&ハリス島を訪れた折にたち寄って、
思わずカメラのシャッターを切る
なんてことは何度もあったのですが、


今回、はじめて
城内を見物してみることにしました。
山に登れない雨の日に訪れたので、
あいにくのお天気であることご了承ください。

P1130248z.jpg

ギフトショップやカフェのある受付でチケットを購入し、
石橋をわたってエレンドナン城の建つエレンドナン島へ。

P1130255z.jpg


P1130299z.jpg

入り口を入ると、

P1130258z.jpg

まずは、お城の歴史の紹介。

P1130259z.jpg

13世紀初頭、
スコットランド王アレキサンダー2世によって
築城がはじまったお城は、


その後、
スコットランド氏族マッケンジーと
その同盟氏族マクレーの牙城となり、


イギリス政府に対するスコットランド勢力
ジャコバイト蜂起の拠点となったために
18世紀に政府軍によって破壊されたのでした。


廃墟と化していたお城の
再建がはじまったのは1919年のこと。
1955年より一般公開。

P1130302z.jpg

一旦、中庭に出て、
左手奥の天守閣へと向かいます。

P1130271z.jpg

さすがハイランド地方では一番人気のお城。
観光客の方々の話し声が聞こえてくると、
アメリカ英語にフランス語、ドイツ語などなど、
見物をする人々の国際色も豊かです。

P1130279z.jpg

居館となっていた天守閣の
カメラやビデオ撮影は禁止。


居室、寝室、ダイニングルーム、キッチンなどは
特にきわだった内装ではなかったものの、
美貌の王子ボニー・プリンス・チャーリーの巻き毛が
展示されていたのが印象に残りました。

P1130300z.jpg

ところで、
このお城の名前「Eilean Donan Casile」に関して、
ずっと疑問に思っていることがあるのです。


日本語のガイドブックやサイトなどでは、
「アイリーンドナン城」と表記されているのです。
そのほか、「イーレンドナン城」となっている場合も。


なもので、
ブログ記事のタイトルでは、
「アイリーンドナン城」としてみたんですが、


どうしてもわたしの耳には、
「エレンドナン」と聞こえてしまうんですよねえ。
スコットランド産の夫イアンの発音。


そこで、ネットサーチしてみたところ、
「Eilean Donan Casile」を紹介している
YouTubeの動画を見つけました。



もしかしたら地元の方ではないのかもしれないですが、
投稿者の姓名のどちらもスコットランド名、
それにおしゃべりもこてこてのスコットランド訛り。


その投稿者の紹介に耳を傾けてみても、
わたしの耳には、「エレンドナン」。
どうしても「アイリーンドナン」や「イーレンドナン」とは
聞こえないのです。


いかがなものでしょう? 
あなたの耳には、
どのように聞こえるのでしょうか?

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スカイ島・妖精の住む谷フェアリーグレン
2013/09/26(Thu)
今年も、わが家の恒例、
スコットランドのハイランド地方へ
歩きにいってきました。


9月の中旬だったので
ヘザーの花ざかりには
ちょっと遅かったのですが、


オールドマンオブストア(The Old Man of Storr)を
はじめとする奇岩や絶壁など
不思議な風景に出会えるスカイ島で、


フェアリーグレン(Fairy Glen)、
その名も「妖精の谷」と呼ばれる
場所を訪ねてきました。

P1130097z.jpg

車の中から、
あれっ、あの辺りそうかな。


と、


行く手に見えてきたときから
すでにどこか独特の雰囲気を
ただよわせている風景。

P1130105z.jpg

その雰囲気は、
車をフェアリーグレンに乗り入れると
ますます色濃くなって……。

P1130139z.jpg

車をとめて
散策をはじめると、


木漏れ日を透かす
透明な羽を背負ったフェアリーたちが

P1130104z.jpg

木陰から
こっそりとこちらの様子を
うかがっているかのような……。

P1130106z.jpg

実は、この場所、
観光パンフレットやサイトなどでも
お馴染みではないのです。

P1130122z.jpg

だから、
オールドマンオブストアなどと比べると、
観光客の姿はまばら。

P1130135z.jpg


P1130129z.jpg


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だって、
この場所にひっそりと生息する妖精たちを
観光客が大挙して驚かすなんてことは
しないにこしたことはありませんからね。

P1130128z.jpg

観光当局も、
あまり大きな宣伝をはらない
ってことなのかも……。

P1130151z.jpg

その場所のありかを、
ここでこっそりお教えします。

P1130146z.jpg

スカイ島の北部に、
スコットランドの北西端にうかぶ島々と
スカイ島を結ぶユイッグ(Uig)という
フェリー乗り場があります。


そのユイッグから南へ向かう道A87に
Balnaknockという標識が出ている道を東へ
内陸に向かって進んでください。

P1130144z.jpg

その先に、
魔法にかかってまどろんでいるような
妖精の谷があらわれてくるはずです。






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アンディさん、そのリュックの中身のぞかせて
2013/02/17(Sun)
前回は、スコットランドはハイランド地方の
グレンコーの冬山登山をご紹介しましたが、


本格的な冬山登山をする人たちが
どんな装備をしているのか、
ちょっと気になったわたし。


今回は、
冬山登山のガイドさんを
お願いしたアンディさんに、

アンディさん

登山へ出かけるときの
リュックの中身をのぞかせてもらいました。


でも、まずは、登山靴から。

写真-1

Boots, these are now 10 years old and have been re-soled twice but they are still waterproof and very comfortable. Made to measure they can take 3-6 weeks from first fitting to walking out of the shop. Made in Richmond by AltBerg http://www.altberg.co.uk/ These are the McKinley style and didn’t cost much more than off-the-shelf boots. Well worth the wait I will be going back for another pair shortly

登山靴。10年前のもので2度靴底を張り替えているが、いまだに防水は完全で快適。サイズを測ってから出来上がるのに3から6週間かかる。リッチモンドの町のアルトバーグ店 製。マッキンリースタイルで、価格は既製品と比べてもそう高くない。作るのに時間がかかってもその価値がある。そろそろ新しいのを作ろうと思っている。




ナビゲーションに使用する品々

写真-2

For navigation I rely on a map and compass. The Compass is by Silva, and it is worth using a sighting compass (the mirror is not for vanity) as you can look forward to where you need to go while keeping the compass level. The maps by Ordnance Survey are good and show a lot of detail and I have them on Memory Map http://www.memory-map.co.uk/ which allows me to print an A4 sheet I can laminate these to keep them waterproof and scribble notes and route points. Since my last trip to Glencoe I now prefer the Harveys maps http://www.harveymaps.co.uk they are clear and show the essential detail better than the OS maps. They are also waterproof which is quite handy for Scotland and the lake district.

ナビゲーションは地図とコンパスで。コンパスはシルバ製。サイティシングコンパスは使う価値あり。ただし、鏡は化粧直し用にあらず。コンパスの高さを保っていれば進むべき方向がわかる。オードナンスサーベイ(地図の会社名)の地図は詳細に至るまでよく作られている。メモリーマップも持っており、A4 用紙に印刷も可能。それらの地図を防水にし、メモやルートの書き込み可能なラミネート加工ができる。前回のグレンコー登山からは、ハーベイズの地図が気に入っている。ハーベイズの地図はオードナンスサーベイの地図より鮮明で、必要な詳細が記されている。さらに防水なのでスコットランドや湖水地方(どちらの地方も悪天候)ではとても役に立つ。


In case I do get lost or need to get an accurate position I use a GPS. The Garmin Etrex Summit is fairly basic but also connects to my computer and Memory Map so when I plan a route I can upload it into the GPS. A nice feature is the in-built barometer which has automatic altitude correction so I can check the weather for changes even while climbing.

道に迷ったり、正確な位置を知るにはGPSを使用。Garmin Etrex Summit(商品名)はきわめてベーシックだが、パソコンやメモリーマップとも接続しているので、ルートの計画を立て、それをGPSにアップロードできる。機能的なのはビルトイン気圧計。自動的に高度補正をするので登山中でも天候の変化をチェックできる。


In Scotland during the winter the days are very short so it is essential to take a torch. I use the Petzl Tika XP it has a good combination of range brightness and isn’t so heavy I need to think about it. It uses an LED so the battery lasts for ages. It is however essential to take plenty of spare batteries for GPS, camera and torch and to keep them dry I use Clingfilm or Ziploc bags.

1日がきわめて短い冬のスコットランドでは、懐中電灯は必需品。愛用しているのは、the Petzl Tika XP(商品名)。光の明るさや届く範囲などが選べ、比較的軽量。発行ダイオードを使用しているので電池が長持ちする。とはいえ、GPS、カメラ、懐中電灯用に予備の電池の携帯は欠かせない。電池を濡らさないためには、料理用のラップやジップロック袋を使用。




その他の登山用品

写真-3

Goggles, Ice Axe, Crampons and rope. Essential equipment for winter climbing. I use clear safety goggles rather than the tinted ski goggles not only because you may need them in the dark but they are much cheaper from industrial suppliers rather than fancy ski shops. Wind blowing snow into your face can be uncomfortable and there is always the temptation to change course. My favourite Ice axe was a present from my father in law who used it since he was young it must be at least 40 years old made by Stubai of Austria a wooden shaft is light and warm to the touch. It has a long shaft so can be used for balance and makes a firm anchor in deep snow. The other is a light weight Grivel Mont Blanc axe for days when it is unlikely to be needed as it is no burden to carry but the extra safety in case it is needed. Crampons are also by Grivel. These are 10 point with a flexible shaft and can be used on either rigid or flexible boots. Finally a rope, 25 metres of 9mm climbing rope can get you and a friend out of most difficulties.

ゴーグル、ピッケル、アイゼン、ロープ。ゴーグルは色つきのスカイゴーグルではなく、透明な安全ゴーグルを使用。というのは、暗い中でかける必要があるためばかりではなく、おしゃれなスカイショップからより工業用品店からずっと安価で入手できるから。顔に吹雪が吹きつけてくるのはいかにも心地が悪く、いつもコースを変えたくなる。愛用のピッケルは義父からのプレゼント。義父が若いときから使っていたものなので、少なく見積もっても40年もの。オーストリアのStubai製で木の柄は軽く手触りが暖かい。柄が長いためにバランスをとったり、深い雪の中のサポートともなる。もうひとつのピッケルはグリベルモンブラン社のもの。軽量なので、ピッケルが必要になるとは思われない日にも万が一のことを考えて携帯できる。アイゼンもグリベル社のもの。融通のきく軸に10本の爪がついており、どんな硬さの登山靴にも装着可能。最後に登場するロープは、9ミリで25メートル。本人ともう1人の同行者をほとんどの困難から救出できる。




常備している救急用品

写真-4

Emergency equipment First aid box, space blanket, heat pads and survival bag
救急箱、エマージェンシーブランケット、使い捨てカイロ、サバイバルバッグ。

These just stay in my rucksack but thankfully have never been needed. The first aid kit needs a wide range of bandages and plasters as in the mountains it could be several hours before a rescue can be organised. Bandages to stop any bleeding space blanket and survival bag to keep warm. The heat pads to help fingers and toes stay warm.

リュックサックに常備しているが、幸い未使用。山ではレスキューの到着に長時間を要する可能性があるため、救急用品は各種の包帯、バンドエイドが必要となる。包帯は止血、エマージェンシーブランケットとサバイバルバッグは防寒用。使い捨てカイロは手や足の指を温める。




携帯食

写真-

Food. The best thing to take on the hills in my opinion are Jelly Babies. For a long day out on the hills I can expect to use 2000-3000 calories so 2-3 bags of Jelly babies will keep me going and you don’t need to stop just take one every km or so. Quite often it’s too cold, wet or windy to stop for a picnic so these are great to keep in your pocket and just pop one in while you walk. There is no point in trying to stick to a balanced diet while climbing your body needs mostly fuel and these are just nice tasting fuel.

食べ物。山に携帯するのに一番だと思われるのは、「ジェリーベイビーズ」(グミキャンディーの商品名)。終日の山歩きには2,000から3,000カロリーを消費すると思われるが、2、3袋の「ジェリーベイビーズ」があれば大丈夫。食べるためにわざわざ立ち止まる必要もない。ピクニックをするには寒すぎたり、風雨が強すぎたりすることが多いので、ポケットに忍ばせ、歩きながら食べたいときに食べられるので重宝。登山にはバランスのとれた食事など意味がない。登山中の体が必要とするのはほぼ燃料であり、「ジェリーベイビーズ」は美味しい燃料なのである。




なるほど。やっぱり、
美しい風景を肉眼で見、
その景色の中を歩くためには、


しっかりとした装備と
じゅうぶんな知識が必要なのですね。


アンディさん、
ていねいな説明を
ありがとうございました~!






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スコットランド、グレンコーの冬山登山
2013/02/15(Fri)
今日は、
スコットランドはハイランド地方にある
グレンコーの冬山登山をご紹介します。


と言っても、わが家、夏には、
毎年、スコットランドの山歩きに出かけるものの、
本格的な冬山登山をしたことがありません。


そこで、今回の案内役は、
アウトドアスポーツ愛好家の
アンディさんにお願いしました。

アンディさん

アンディさん、
先週末も、地元の大学生を引き連れて、
スコットランドはグレンコーの山登りを
してきたばかりです。


グレンコーとは、
悲劇の歴史を秘めているために「嘆きの谷」とも呼ばれる
スコットランドのハイランド地方にある峡谷であり、
映画「ハリー・ポッター」のロケ地ともなっています。


グレンコーの詳細や夏の景色については、
「地球の歩き方」海外特派員ブログの中の
「悲しくも美しいスコットランドの山と谷」でご紹介しています。


ではでは、アンディさんのガイドにによる
グレンコーの冬山登山をお楽しみください。
アンディさんの説明の下に日本語訳をつけました。
カッコ内は、わたしの補足説明です。


On the north side of the valley runs a ridge called Aonach Eagach which means “knotched ridge”
グレンコーの北側にあるAonach Eagach(スコットランドの古語ゲール語)。意味は、「V字型に刻まれた尾根」。

冬山登山1

From Am Bodach looking west the ridge reaches two Munros of Meall Dearg (red hill) and Sgorr nam Fiannaidh (peak of the Fean warriors). Munroes are the 283 distinct Scotish mountains above 3000 feet. Although this ridge is only 7 km it can take 8-10 hours to cross and is a serious consideration in any season. In winter conditions, perhaps one or two days in the year the weather is suitable. On this day fresh snow has fallen after a long dry period.

スコットランドの山々のうち3000フィートを超える283に及ぶ山の峰々はムンローと呼ばれるが、西側の尾根Am Bodachからムンローの2峰Meall DeargとSgorr nam Fiannaidhに至る。この尾根はほんの7 kmほどだが、踏破は困難で8から10時間を要する。冬の間の天候は悪く踏破可能な天候に恵まれるのは1日か2日しかない。この日は長い乾燥期のあとに新雪が崩れているのが認められた。(アンディさんの夢は、ムンロー283峰を制覇すること)


Sometimes a short rope is useful, here we used the “classic abseil” which means using only the rope and looping it around the body for control to descend a slippery section. Along the ridge the climbing is easy but there is considerable “exposure” as the drop on either side is quite severe.

時として短いロープが役に立つ。この写真は、足もとが滑りやすい場所を体にロープを巻きつけるのみで降りていく「古典的な懸垂下降」。尾根へ登るのは難しくないが、尾根の両脇は切り立っていて要注意。

冬山登山2

In the middle of the ridge the minor peak of Stob Corie Leith.
尾根の中間地点。ムンローStob Corie Leithの頂。(冬季、このような青空に恵まれるのはごく稀)

冬山登山3

Along the ridge and high above the Glencoe road and the lake at Achnambeithach.
尾根沿い。グレンコーの道路とAchnambeithach湖を見おろす。

冬山登山4

At the end of the ridge with clouds gathering the spectacular view is the reward at the end of a hard day. Looking west from Sgorr nam Fiannaidh towads the bridge at Ballachulish where Loch Leven opens into Loch Linnhe. It appears in Harry potter movies as they filmed the scenes at Hagrid’s cottage just below here.

尾根の終わり。雲の集まる絶景が困難な1日の報奨となる。Sgorr nam Fiannaidhから西の方向には、湖Loch LevenがLoch Linnheの入り江に注ぎ込むBallachulishの村の橋が望める。映画「ハリー・ポッター」のハグリッドの小屋のロケ地は、このすぐ足もと。

冬山登山5

On the South side of the Glencoe valley I took a group of 15 students from Northumbria University for a winter ascent of Bidean nam Bian (pinnacle of the hides)

グレンコーの南側からノーサンブリア大学の学生15人のグループを率いて冬登山を行う。(アンディさんは、スコットランドの山々のほか、湖水地方、ヨークシャーのヒルウォークやケービングなど、アウトドアアクティビティの楽しみを若年層に紹介するために大学生たちを引率することも多い。学生たちと登山者用の宿泊施設に泊まり、パブで地元の音楽や飲み物、郷土料理を楽しむ)

冬山登山6

Setting off from the “three sisters” carpark behind is Coire nan Lochan.
「スリーシスターズ(グレンコーの景勝地)」の駐車場から登山開始。背後の山は、Coire nan Lochan。

冬山登山7

The rout follows the Coire Gabhail known locally as lost valley and a tricky river crossing,
ルートは、地元では「ロストバリー(失われた谷間)」として知られるCoire Gabhailへ。渡河が困難な川を渡る。

冬山登山8

Opens into the lost valley which is hidden from all sides.
「ロストバリー(失われた谷間)」へ視界が開ける。この谷間は四方から完全に隠されている。

冬山登山9

(ロストバリーの終わりから雪道へ。ピッケルを雪に突き立てて登る。この場所はまだ雪がやわらかいが、凍てつく岩山が待ち受けている)

冬山登山10

At the head of the valley is a steep ascent to the ridge line then following the ridge north west to Bidean. Ice axes at the ready in case of a slip but there the snow is soft and firm.

細長い谷間の終わりから尾根に向けて急な登りが始まり、北西方向Bideanへ向かう。滑らないための用心にアイスアックスを準備するも、雪はや比較的わらかくしっかりとしていて滑りにくい。

冬山登山11

On the top the wind has coated the rock in ice
頂上では、風が岩に氷のコートを着せている。

冬山登山12

Along the side of Stob Coire nam Beith. It is a difficult course to navigate because the ridge line curves
Stob Coire nam Beithの側面。尾根がカーブし、歩くコースを見極めるのが困難。

冬山登山13

The decent sliding down from Stob coire nam Beith was so much fun many of the students climbed up so they could come down again.
すべり台をすべり降りるかのようなStob coire nam Beithからの下山。あんまり楽しいので、もう一度登って滑り降りる学生たち。

冬山登山14

An icy path down to the road
凍りついている小道を下り、道路へ。




グレンコーをはじめとする
スコットランドのムンローの峰々、
標高はわずか千メートルあまりです。


ただし、スコットランドのハイランド地方は、
古代の氷河で削られて形成された地形のため、
山肌はU字の様相をていして
見あげるばかりの急勾配。


夏でも、気候が急変し、
遭難者や事故死者を出すことがあります。
とくに、冬の気候は厳しく、
この冬も、グレンコーで雪崩に巻き込まれ、
4人の登山者が命を落としました。


アンディさんも、
雪崩にあったことがあるとのこと。


標高だけを考えると、
そう高くないスコットランドの山々ですが、
あなどるなかれ。


冬山登山のさいには、
スコットランドの冬山をよく知る人の
ガイドやアドバイスが不可欠のようです。


冬山登山どころか、
本格的な登山の経験もないわたし、
スコットランドの冬山に挑むなどという
だいそれたことは考えないのですが、


「ハリー・ポッター」の映画に登場する
神秘的な美しさをまとった
グレンコーの雪景色をながめに、


いつか、
冬のグレンコーを訪れてみたいなあ
と思っています。






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