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君子、危うきに近よらず
2014/01/21(Tue)
「じゃあ、イヌとネコでは、どっちが好き?」


と聞かれると、
ユインの答えは、


「ネコ」 


というのは、
ユインがまだよちよち歩きのころ、
一家で近くの公園を散歩していたとき、
勢いよく跳ねまわっている子イヌに
飛びつかれたことがあった。


その経験がトラウマとなって、
以来、イヌの姿を認めると、
ユインは半径3メートル以内には
近づかなくなってしまった。


けれども、ネコは別。
それはわたしたち一家が今の家に引っ越してきた、
ユイン5歳の春のこと。


1匹のネコが
日がな家の前の通りを
パトロールしていた。


そのネコに出会うと
いっしょに道ばたにしゃがみ、
話しかけてみたり、なでてみたり。


ユインはすっかり
そのパトロールネコと仲よくなった。


ところが、
その同じ年の夏のある日、
パトロールネコと遊んで家に帰ってきた
ユインのようすがどうも普段とはちがう。


気分がよくないと言って
自分の部屋のベッドにもぐりこんだきり
起きてこない。


しばらくしてのぞいてみると
頭からふとんをかぶっていた。



「ユイン、寝てるの?」 


むっくりと寝返りをうったユイン。
そのまぶたがボンボンに赤く腫れあがって、
両眼、見るも無残なお岩さん状態になっている。



「ど、どうしたの、それっ?」


「わかんないよ~」


まぶたが腫れているせいで
薄めにしか開かない目で
情けなげにわたしの顔を見あげている。


大急ぎでお医者に連れていくと
ネコアレルギーの症状だと診断された。


その翌日には
ボンボンだった目の腫れも引いたものの、
以来、ユインはネコに近づかなくなってしまった。


何しろネコがひょいっとヒザにのっただけで
目をこすりはじめ、目に赤みがさしてくるのだから。


通りのこちら側の歩道にネコの姿を認めると、
通りを横切って通りの向こう側の歩道へ移動するほどになり、


ユインはイヌだけではなくネコにも
半径三メートル以内に近づくことはなくなった
(ただし、イヌの方は誰かといっしょなら大丈夫) 。


そんなユインが、
小学校4年生になったある日のこと。


朝、いつものように
学校へ持たせるお弁当のサンドイッチを
作っていたわたしに、


せっぱ詰まった口調で訴えることには、


「みやこちゃん。
どうして、今日のサンドイッチは
ピーナッツバターなの~?」



「ごめんね。
チョコレートスプレッド切らしてたんだよ。
次、スーパー行ったときに買っておくからさあ。
今日は、ピーナッツバターでがまんしてよ」



「ぼくはいいんだけど。
でも、アンディはナッツアレルギーなんだよ」



「ふ~ん。そうなの」


ユインの友だちのアンディが
ナッツアレルギーだとは知らなかった。


ナッツアレルギーは、
とても怖いと聞いたことはあったので、


「それは、アンディ、大変よねえ」


「そうだよ~。
だから、ぼくのお弁当、
ピーナッツバターはダメなんだよ」



「どうして?」


「だって、ぼく、
いつもアンディといっしょに
お弁当食べてるんだよ~っ!」



と、
ユインが言ったとき、
やっと気がついた。


「ユイン、もしかして、アンディは、
ピーナッツバターから半径3メートル以内の距離には
近づいてはいけないと思ってたわけなんだねっ!」











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イヌとネコとでは、どっちがかしこい?
2014/01/21(Tue)
答えが
わかりきっている質問なのに
してしまうことがある。


そのうえ、返ってきた答えが
わかりきっていると思っていた
自分の答えとちがっていることだってある。


例えば、


「イヌとネコとでは、
どっちがかしこい?」



わたしの答えは、
もちろん、犬。


理由は、
イヌは人の言うことをきくし、
介護犬や救助犬など
人の役立つ仕事をするイヌもいるから。


わたしでなくても、日本人なら、
まあ、こんなところが妥当な答えになるのでは
と思う(のですが、いかがなものでしょうか?)。


じゃあ、イギリス人なら?

 

思ったわけでもなかったのだが、


ある日、わが家のイギリス人に、
この質問をしてみたところ、


いとも、あっさりと、


「ネコだよ」


「えーっ。
どうして、どうしてよーっ?」



白と言えば、黒と言う。
黒と言えば、赤と言う。
いつものへ理屈がはじまるのかと思ったら、


そんなこと、
わかりきったことじゃあないか
というまじめくさった顔をして、
イアン、


「だって、ネコは
人の言うことになんかには耳もかさず、
自分のしたいことをしたいようにするだろ」



なるほど。
それも一理ある。


そう思った瞬間、
めまいにも似た
軽いカルチャーショックを覚えた。


英語にも、日本語にも、
おそらくこの世に存在するあらゆる言語の中に、
「かしこい」という言葉は存在するのだと思う。


けれども、
何を「かしこい」ととらえるかは、
それぞれの国や民族の歴史がはぐくんできた
固有の社会や文化、


また、その中で育ってきた
個人個人によっても異なる場合がありうる。


さらには、同じ「かしこい」が、
まったく正反対の意味合いをもった言葉として
使われる場合だってあるかもしれないということに、
そのとき、はじめて気がついた。


だから、


「イヌとネコとでは、
どっちがかしこい?」



と、
聞かれた場合、
今のわたしの答えは、


「どちらも、かしこい」


そして、その理由は、
イヌは人に従順である。
人の言うことを素直に聞き、
人の役に立つからかしこい。


ネコは自分の意思によって行動する。
人に服従することも、おもねることも
しないからかしこい。


ただ、その答えは
人によってちがうのだと思う。


やっぱり、イヌだという人もいるし、
いや、ネコだという人もいる。
その理由もさまざま。


最も重要なことは、
その異なる答えのそれぞれが
正解なのだということ。


この世には、
最大、人の数だけの
正解が存在しうること。


さらに、
そのそれぞれの正解が
尊重されるべきである


ということをいつも、
心にとめておくこと。


それが、
この国にきて、
わたしがイアンと暮らすようになって、
教えられたことのひとつなのである。


ためしに、
ユインにも
このイヌとネコの質問をしてみた。


すると、


「う~ん。ネコかな」


やっぱり、イギリス生まれのイギリス育ち、
「かしこい」という言葉の受けとり方は、
個人主義の確立している欧米派なのかと思っていると、


「その理由は?」


という問いに、


「だって、ネコは教えられたところで、
ちゃんとオシッコとかウンコするじゃん」



そうか。
イヌは飼い主が散歩へつ連れてって、
その途中でウンコ拾ってるもんね。


中には、
拾わないふとどきな飼い主もいるけれど。


「ってことは、ユイン、
トイレのしつけができるから、
ネコの方がかしこいってこと? 
だったらイヌだっていろいろなことするよ」




「そうだねえ~。そう言えば、
イヌの方が人の言うことよくきくよねえ~」



「そうだよ、そうだよ」


ということは、ユイン、
実は、ご恩と奉公の封建社会と儒教精神に根ざした
親日派だったのかと思いきや、


「じゃあ、ぼく、わからないなあ~」


あとは、ソファの上で
くねくね体までくねらせながら
首をかしげるばかり。


この深遠な問いの答えを極めるには、
まだまだ人生修行の足りないユインである。










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わたしの心の叫びを聞いて
2014/01/21(Tue)
ピンポ~ン!

 
あらら、
またセールスかチャリティーかなと思って、
玄関に出てみると、


「ガスと電気のメーター読みですが」


げげっ。
年に何回か 何の前ぶれもなく、 
ひょっこり現れるメーター読みのおにいさん。


セールスかチャリティーみたいに
追い返すこともできないので、
ちょっと厄介。


わが家のガスと電気のメーターは
キッチン内部の物置の
一番奥の片すみに入り込んでいるので、
これまた厄介。


というわけで、今回も、


「あのう。
ガレージの方から回っていただけますか?」



と言いながら、
玄関のゲタ箱を開け、


(イギリスの家の玄関には、
日本の家のような靴を脱ぐための
タタキのような部分はない。


何しろ家の中に靴はいてあがるのだから。
だが、シューボックスと呼ばれるゲタ箱は存在する。


ちなみに、わが家のゲタ箱は玄関にあるが、
家によっては、寝室におかれている場合もある。
服を着がえるのといっしょに靴もはきかえる
というわけなのだ)


さあ、ガスメーター読みのおにいさん、
その両の眼(まなこ)を、
カッと見開いて、
しかと見ておいておくんなせえよ。


と、
心の中で念をおしながら、
開けたゲタ箱からツッカケをとり出し、



いいですか。



いいですか~。




いいですかあ~っ! 




わたし、




ここで、

この足ふきマットの上で、

ツッカケはきましたよお~っ!





ということは、おにいさん。
このうちでは、家の中では、
靴ははかない生活をしているのだ
と察することができますよねえ。


そして、ここで、
わたしがガレージからキッチンへ
回っていただけますか。


と、
お願いした事情というのが、


あっ。そうか。
この家の住人は
家の中では靴をはかない
生活をしているのだから、


正面玄関から靴ばきのまま入ると、
じゅうたん敷きの玄関もローカも
キッチンへ行くのに通らなければならないリビングも、


どこもかしこも
泥だらけの足跡だらけに
なってしまうからなのだと、


家の中では靴をはかない生活者にとっては、
どこもかしこも泥だらけの足跡だらけは
耐えがたいことなのだと、


どうかお願いだから
お察しくださいましよねえ~っ。


とはいえ、わが家も、
ガレージの中は靴ばきでけっこうなんですよ。


さあ、どうぞどうぞ。
遠慮なさらずに、
ガレージドア開けましたからそのままお入りくださいね。



で、




ここです。ここっ!




ガレージの奥に
キッチンへあがる勝手口のドアが
あるのですけれど、


ドアの手前の地面と
キッチンの床に段差があるもので、


わが家ではドアの手前に
スノコをしいて
あがりかまちにしておりますの。


そして、
靴を脱いだ足が冷たくないように、
そのスノコの板の上にはカーペットの切れ端を
しいておりますのよ。




いいですか。
ガスメーター読みのおにいさんっ!
 




ここでもう一度力説しておきますが、
これはカーペットの切れ端ですよっ。


けっして、
足ふきマットじゃあないですからね。


と、心の中で、
せつせつとガスメーター読みの
おにいさんに訴えかけながら、


ガレージの奥のキッチンの勝手口の前までくると、
いったん、スノコの前で立ち止まり、
ふり返ってガスメーター読みのおにいさんに、
ニッコリ。



「こちらで~す!」


と、おあいそふりまくかたわら、
心の中では、再び、



いいですか。



いいですかあ~っ!




玄関ではいたツッカケ、
わたし、ここで、
このスノコのカーペットの切れ端の上に
あがる前に、



さあ、
このようにして脱ぎますよおーっ!



 
ここが、おにいさんっ。
一番肝心なところなんですからっ!





この一瞬を、けっして、
見逃すんじゃあありませんよ~~っ!





ほら。ほら。ほらねっ。
わたし、今、ツッカケ、脱ぎましたっ!




 
そして、
スノコの上のカーペットの
切れ端を靴下で踏みしめて、
キッチンへ上がりこみ、


ガスメーターがひそんでいる
物置のドアをひき開けると、


さあ、メーター読みのおにいさん、
おにいさんの求めるガスメーターは、
こちらで~す!



と、
勝手口の方をふり向くと、


そこには、


スノコ敷きのカーペットの
切れ端の上に立ち、


一生懸命に泥つきの靴の底を
カーペットにこすりつけている
おにいさんの姿が……。



そして、これだけきれいに
靴底の泥をふきとってあげたんだから、


ってな感じで、
ドカドカと靴ばきのままキッチンに
入り込んできたガスメーター読みのおにいさん。


それでも、まだ、キッチンの床に
くっきりといくつも靴の足あとがつきましたけど……。


あああっ。
声も出せないわたしのことなど、
まったく気がつかぬかのように
物置の奥に向かって身をかがめ、


懐中電灯を照らして
ガスメーターを読みとったおにいさん。
お仕事、ご苦労さまでした。


「サンキュ~」


「バァ~イ!」


立ち去っていく
おにいさんの後ろ姿を見送ったあと、


べっとりと泥のついたじゅうたんの切れ端と
キッチンの床の靴あとに目を落とすわたし。


今回のガスメーター読みのおにいさんにも、
やっぱり、わたしの悲痛な心の叫びは届かなかった
と、ガックリと肩を落とすのでありました。










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まさか……
2014/01/21(Tue)
わたしとユインが
ビデオで日本のドラマを見ていると、
イアンがとなりに腰かけた。


日本語のわかる二人だけで
楽しんでいるのも気が引けてきて、


面倒くさいなと思いながらも、
イアンのためにドラマの中の会話を
英語に訳しはじめた。


結婚式の最中に、
花婿の以前の恋人が現れて、


「わたしのお腹の中には、
あなたの子供がいるのよお~っ!」



と叫ぶ。


「おおっ、イアンちゃん。
『わたしのお腹の中には、
あなたの子供がいるのよお~っ!』だって」



と、
セリフを英訳したところ、


イアン、




「何だって! 
彼女、子供を食べたのかっ!?」










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しりとりしようよー
2014/01/21(Tue)
イアンが絶対に勝てないのは、
指ずもうだけではない。


しりとりをしても、
絶対に、勝てない。


それは、もちろん、


イアンの日本語の語いが
きわめてとぼしい


という理由によるのだけれど、
ただ、それだけではないのだ。


「しりとりしようよー」


と、ユインがわたしをさそうと、
やっぱり、イアンも入れてあげないとと思うので、


「ユイン、トーサンもさそってあげたら?」


「でも……」


「でも?」


「英語しりとりだったら」


ユインはいやなのだ。


なぜかと言うと、
イアンが毎回、「y」で終わる
英単語ばかりをユインに回すからなのだ。


だから、ユイン、


「トーサン。日本語のしりとりする?」


と、イアンに聞いた。


ユインが英語のしりとりには
うんざりしていることを
知っているイアン、


案外、すんなり、


「いいよ」


と、おうじた。


「じゃあ、ぼくから~」


ユインがはりきった声をあげる。


「しりとり~」


えっ……?


「ユイン、しりとりって、
『しりとり』って言った人の勝ちで、
それで、ゲーム終わっちゃうんだよ」



「知ってるよ。でも、
『しりとり』ではじめてもいいじゃん」



そうか、知ってたのか。


「じゃあ、まあ、
『しりとり』ではじめてもいいけど」



でも、
しりとりのルールを
まったく把握していない人もいる。


「じゃあ、ぼくが『しりとり』だから、
みやこちゃんは?」



「りんご」


と、わたし。
イアンの方をふり向くと、


「ゴ……」


と言ったきり、
口をひき結んでいるので、


「『ご』じゃあなくて
『こ』でもいいんだよ」



と、教えてあげる。


それから、
しばらく考えこんでいたイアンだったが、
ついに何か思いついたらしい。


快活な声をはりあげたのだった。




「ゴハンっ!」




やれやれ、


「イアンちゃん、
それはダメなんだって」



というわけで、
わたしは、もう何回も説明した
「ん」で終わっちゃあいけない
しりとりのルールをイアンに説明してあげた。


それじゃあ、というわけで、
もう一度、じっと考え込むイアン。



「ゴマ」


おおっ、
そんな日本語よく覚えていたね。
えらいよ。イアンちゃん。



「まんじゅう!」


と、すかさずユイン。


「『う』か。『うみ』」


と、わたし。
ここで、また、
ひたすら長いイアンの沈黙。


しかし、その沈黙が終わったとき、
イアンの発した声は底ぬけに明るかった。




「ミカンっ!」











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フェイスブックでブログの更新記事をご覧くださっているみなさまへ
2014/01/20(Mon)
申し訳ありません! 
以下のブログ記事のアップが
フェイスブックに表示されていないことに気がつきました。
お手数ですが、タイトルの下のURLをクリックしてご覧ください。


ウィローティールームとカーレンスキンク
http://fromuk.blog101.fc2.com/blog-entry-1159.html

お祝いのケーキ・ケーキ・ケーキ
http://fromuk.blog101.fc2.com/blog-entry-1158.html

ひと目惚れしたリュスティック
http://fromuk.blog101.fc2.com/blog-entry-1157.html

ファミリーマートのくるみぱんが食べたい
http://fromuk.blog101.fc2.com/blog-entry-1155.html

ファイブシスターズの最高峰をめざす
http://fromuk.blog101.fc2.com/blog-entry-1154.html


フェイスブックにブログ記事のアップが表示されるように
ブログの設定はしてあるのですが、どうしたものやら。


そこで、あちこちのぞいてみると、
過去のブログ記事もツイッター経由で、
フェイスブックへブログの更新が表示されていたもよう。


というわけで、あらためて、
ツイッターとフェイスブックの連携の設定をいじってみました。
これで、うまく表示されるようになるといいのですが。


もし表示されないようだと、
手動でアップのお知らせをしようと思っています。
ご迷惑をおかけしました。


ご不便をおかけしていますが、
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします!






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ウィローティールームとカーレンスキンク
2014/01/18(Sat)
グラスゴー出身の建築家&デザイナー、
チャールズ・レニー・マキントッシュが
インテリアデザインを手がけたことで知られるウィローティールーム。

P1140476z.jpg

そのメニューをのぞいていたところ、
食べものに関しては目ざといわたしの目に、
「Cullen Skink served with Rustic Seeded Roll」
という何とも魅力的なメニューが飛び込んできたのでした。

P1140478z.jpg

Cullen Skink(カーレンスキンク)」とは、
地元スコットランドの郷土料理のひとつ、
燻製のハドック(タラの一種)とじゃがいものスープ。


Rustic Seeded Roll」って、
種子類が焼きこまれている
リュスティック(Rustic)なのじゃあ?


近ごろのわが家のブームは、
まさに、リュスティックとスープの組み合わせ。
こりゃあ、一度、試してみなければと、

P1140492z.jpg

やって来ましたウィローティールーム。

P1140493z.jpg

一階は、ギフトショップになっていて、

P1140490z.jpg

階段をあがっていくと……

P1140479z.jpg

百年ばかり時間をさかのぼったかのような
ティールームが迎え入れてくれたのでした。

P1140487z.jpg

メニューをひろげ、躊躇なく注文したのは、
「Cullen Skink served with Rustic Seeded Roll」

P1140484z.jpg

カーレンスキンクは、舌触りなめらかでクリーミー。
なのに、乳製品のくさみはまったくなく、
主役の燻製ハドックとじゃがいもの味が活きてます。
リークとベーコンも入っていました。


リュスティックは、
日本でリュスティックと呼ばれているフランスパンの一種ではなく、
やわらかなパン生地のテーブルロールでした。
イギリスのパンにしては珍しくきめ細やかでしっとり。


トッピングされている種子類は、
ヒマワリ、ゴマ、ポピーシード、
フェンネルシードが独特の芳香をそえています。


カーレンスキンクもリュスティックも、
ウィローティールームの雰囲気に負けず劣らずの
洗練されたお味に大満足。


ウィローティールームを再訪することがあったら、
リピートしたいなと思ってます。


ちなみに、このウィローティールーム、
グラスゴーの街に2店舗お店をかまえています。


今回訪れたのは、
1903年にオープンしたオリジナルのお店、

P1140476z.jpg
217 Sauchiehall Street, Glasgow, G2 3EX
月曜日‐土曜日 9am-5pm
日曜日・祝祭日 11am-5pm



そして、もう一店舗は、
グラスゴーの目抜き通りブキャナン・ストリートにあります。

P1140473z.jpg
97 Buchanan Street, Glasgow, G1 3HF
月曜日‐土曜日 9am-5pm
日曜日・祝祭日 11am-5pm



アクセスがいいのは、こちらの方かも。
それぞれのお店の詳細については、
以下のウィローティールームのサイトをご覧ください。
http://www.willowtearooms.co.uk/






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お祝いのケーキ・ケーキ・ケーキ
2014/01/16(Thu)
ユインの誕生日を皮きりに、
イアンの誕生日以外の年中行事が
クリスマスとお正月前後に集中しているわが家。


この冬も、怒涛のように、
そのお祝いの日々が駆けぬけていったのでした。
今回は、その記念日に食べたケーキなど……。


まずは、ユインの誕生日には、
安くて美味しいと評判のイタリアンレストランで
バースデーディナーをとったあと、
自宅にてホームメイドのバースデーケーキを食べました。

P1140648z.jpg

パリパリチョコかけカフェモカケーキ。

P1140647z.jpg

コーヒースポンジにコーヒー風味の生クリームと、
ローストしたくるみにカラメルをからめたくるみのプラリネと
ラムレーズンをサンドし、チョコレートコーティングしてみました。


ユインのバースデーケーキ、
フィリングにはけっこう凝ったものの、
見かけがあんまりあっさりしすぎていたと反省し、


クリスマスには、テンパリングして作った
チョコレート細工などのっけてみたのでした。

P1140785z.jpg

でも、その代わり、コーティーングはガナッシュにして、
中にはさんだのは、ラム酒とコーヒー風味のクリームのみ。

P1140803z.jpg

そして、毎年、イアンの仕事始めの日となる
わたしの誕生日には、イアンのお昼休みに街で落ち合い、
わたしのお気に入りのチャイニーズベーカリーのカフェで
バースデーランチをして、


かねてから一度食べてみたいと思っていた
そのチャイニーズベーカリーのショートケーキを購入。


ユインのときの使いまわしの
ハッピーバスデーをかなでるロウソクを立てて、
いただきま~す!

P1140833z.jpg

思ったとおり、
これまでに食べたイギリス製のケーキの中では、
もっともわたし好みのお味でしたよ~。


そのうえ、この写真には写っていませんが、
いつもあいそうのよいお店のオーナーに、


「今日はわたしの誕生日で、この店でバースデーランチをして、
夕食後に、ここのケーキを食べるのは、
わたしにとっては特別のバースデートリート(もてなし)なんです」



と言うと、
シフォンケーキのようなケーキをプレゼントしてくれたのでした。
翌日に食べたそのケーキもほわほわでとっても美味しかったです。


さて、その翌日は、わたしとイアンの結婚記念日。
いつもはカード交換をして記念撮影だけはするものの、
寒い夜に出かけるのもおっくうなので、
外食もせず、何とな~くすぎていくだけなのですが、


今年は、たまたま週末だったので、
鉄板焼きレストランでアニバーサリーディナーをすることに。

P1140841z.jpg

口八丁手八丁のシェフに、

P1140843z.jpg

「今日は、何か特別の日ですか?」


と聞かれたもので、


「結婚記念日です」


「お二人のお名前は?」


「イアンとみやこ」


「何回めの結婚記念日ですか?」


「22回め」


などと受け答えをしているあいだに、
鉄板のうえで焼かれていたチャーハンが……。

P1140847z.jpg

わぁお~!


何でかなあ~。
今年はいつもの年とちがうなあ~。
ベーカリーでケーキをプレゼントしてもらったり、
鉄板焼き屋で、シェフや同席したお客さんにも、
お祝いしてもらったり……。


ありがたいなあ~。いい思い出だなあ~。
こんな誕生日や結婚記念日は最初で最後かも~。
ほんとうにそうなのかも~。


鉄板焼きでたらふお腹をみたしたあとは、
ホームメイドの抹茶&小倉生ケーキ。

P1140882z.jpg

毎日、こんなに食べてていいの~?
いいの、いいの。
食べられるときに食べとかないとね。

P1140902z.jpg

抹茶スポンジに抹茶入りの生クリームとあんこはさんでみました。
チョコレート細工は、ホワイトチョコに抹茶をまぜたもの。


とまあ、
こんな冬休みをすごしたあと、


ず~っと気がかりだったんですが、
気にしないようにしているのも限界かなと、
昨日は、生まれてはじめて、
内視鏡カメラを飲んできました。


逆流性食道炎というやつでした。
食道に潰瘍ができてました。


はあ~。
でも、腫瘍じゃなくて
ほんとう~に、よかった~。


これで、
来年の誕生日にも
結婚記念日にも、
美味しいものが食べられる~。






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ひと目惚れしたリュスティック
2013/12/30(Mon)
フランスパンにクロワッサン
デニッシュ、イタリアンブレッド、
全粒粉や雑穀、シード入りのパンなら
イギリスのスーパーやパン屋さんでも手に入るけれど、


日本で売られているようなほわほわ生地の
菓子パンや惣菜パンはにはお目にかかれない。
だから、わたし好みのパンが食べたかったら、



自分で作るしかな~いっ!



ってわけで、
はじめたパン作りだったのですが……。


ある日、次は、どんなパンを焼こうかな~
と思いながら、ネットサーフをしていたときに、
ふいに目にとまった日本のフランスパン。


「リュスティック」なる名前をもつ
そのパンにひと目惚れしてしまった
わたしなのでした。


フランスでは、「rustique」らしいのですが、
英語つづりは、「rustic」になります。
「田舎の」とか「田舎風」という意味のとおり、


ごろんっと、
岩肌から欠け落ちてきて
そこらに転がっている岩石のような
無骨な形をしています。


そのユニークな形がよろしい。
中の、へちまさながらの
気泡ぼこぼこはさらによろしい。


ですが、フランスパンというやつは、
材料が小麦粉と塩と水とシンプルなだけに
うまく焼くのはなかなか手ごわい相手である


とか何とか
ってことを目にしたことがあったもので、
まずは、念入りに材料とレシピを検索。


日本でフランスパン用に使われている
小麦粉のタンパク質の含有量を調べ、
イギリスで手に入る小麦粉を配合比率を
はじき出すことからはじめ、


あたれるだけのレシピをあたり、
その中からいいとこ取りして、
焼きあがったのが、こちら。

P1130904z.jpg

4つだとくっつかないのですが、
わが家3人で4つでは足りないもので……。


ちなみに、
焼きあがりのこの外見からは、
オーブンに入る前など
とても推しはかるよしもないこと。


というわけで、
まあ、焼く前のこちら、
2次発酵が終わった姿もご覧あれ~。

P1130899z.jpg

ねっ。大きな気泡がプックプク~。


このようなやわ肌の生地に
霧吹きでさんざんシャワーをあびせかけ、
最高温度250℃で予熱した
灼熱のオーブンにぶち込むわけなのです。


そして、
230℃で中までしっかり焼きあげ、
オーブンから取り出しますと、

P1140062z.jpg

パチパチパチパチッ、
パチパチパチパチッと
間断のない小さな音が……。


熱々のオーブンから出てきた
リュスティックの固くて分厚い皮が
突然、ふれた冷たい空気にふるえあがって
ひび割れているらしいのですが、


この音、
「天使のささやき」とか「天使の拍手」と呼ばれ、
フランスパンがうまく焼きあがったときに
聞こえてくるのだとか。



ほんとうに、



じょうずに焼けましたあ~。



と、小さな天使たちが
お祝いをしてくれているみたいで、
嬉しくなっちゃいます。



さてさて、
中はどんな具合に焼きあがっているかなあ。


わくわくしながら
あちちあちち言いながら、
ブレッドナイフを突き立ててみると、
ゴチンっ。


そのあと、のこぎりを引くみたいに、
ゴリッ、ゴリッ、ゴリゴリゴリゴリ……。


水平にスライスすると、

P1130891z.jpg

ハチの巣状態。


垂直にスライスしてみると、

P1130893z.jpg

大きな穴がぼっこぼこ~。


それを口にふくんでみると、
皮は、バリッバリッ。
中身は、もっちもっち~。


ちょうど、
こんがり焼きあがったおもちの食感を
100倍くらい誇張した感じ
とでも申しましょうか。


これぞまさにわたし好み~。


というわけで、
はじめて焼いて以来、このリュスティック、
わが家の休日ランチの定番になっています。


スープとの相性がいいので、


ときには、
イアンの十八番、
パースニップとジンジャーのスープと。

P1130918z.jpg

パースニップは、
ロースト料理の付け合わせでおなじみの
白いニンジンのような姿をした根菜。


火を通すと、
サツマイモに似た甘みと
独特の風味がひきたちます。

P1130930z.jpg

ときには、
バターナッツスープと。

P1140069z.jpg

イギリスでは、日本で見かけるようなかぼちゃは
なかなか手に入りませんが、
バターナッツなら簡単に手に入ります。


日本でも、近年、見かけるようになったらしい
ひょうたんのような風貌のこのバターナッツかぼちゃ、
残念ながら、ホクホクとはしていません。


なもので、煮つけには不向きですが、
スープに利用するなら
色も風味も日本のかぼちゃさながら。


はたまた、ときには夕食に、
イアンにとっては故郷の味であるスコットランドのスープ、
カーレンスキンク(Cullen skink)と。

P1140151z.jpg

燻製のハドック(日本名はコダラ)と
じゃがいもが主原料のこのスープ、
本来は、全脂乳の牛乳と生クリーム入りで、
もっと濃厚な仕上がりになるのですが、


乳製品のにおいが苦手なわたしのために
低脂肪の牛乳のみでイアンが作ってくれたので、
オリジナルのカーレンスキンクと比べると、
かなりあっさりめ。


ですが、かえって、
スモークされたハドックの味わいと
じゃがいものやさいい風味がひきたってます。


リュスティックはわたし、
スープはイアンの担当
ということになっているのですが、


たまには、わたしもスープをと、
コーンスープなど作ってみました。

P1140576z.jpg

クリームではなく
つぶつぶコーンスープです。

P1140583z.jpg

とうもろこし本来のほんのりとした甘みが
素朴な味わいのリュスティックと合うのでは
と思って試してみたところ、まさにドンピシャ。
また作ろう~。

P1140588z.jpg

ひと目で恋に落ちたリュスティック、
その熱はまだまだ冷めそうにもありません。






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ほ~わほわ~でさわやか風味のヨーグルトぱん
2013/12/19(Thu)
カルシウムとタンパク質補給のために、
ヨーグルトを常備するようになったころ、


水や牛乳などの水分をヨーグルトでおきかえる
ヨーグルト生地のパンがあることを知りました。


しかも、そのヨーグルト生地のパン、
ふつうのパンよりも、しっとりほわほわで、
色も白く焼きあがるとのこと。


そりゃあ、早速、焼いてみねばと思って、
焼いてみましたヨーグルト生地の白ぱん。

P1140052z.jpg

たしかに、色白で、
生地はとってもしっとりのうえ、
ほ~わほわ~。


言われなければわからないほど
なのではと思うのですが、
かすかな酸味があります。


そのヨーグルト生地と合うのは~?
と考えて思いついたのは、
いただきもののブラックカラント(カシス)の
ホームメイドジャム。


酸味のある同士の相性もいいし、
色合いもしっくりなのにちがいない。


というわけで、
焼きあがったのがこちら。

P1140090z.jpg

わたしはこれでじゅうぶんなのですが、
イアンとユイン用には、
アイシングなどかけてみたところ、

P1140095z.jpg

イアンは、絶賛。
ユインは、甘すぎ。


ですが、ふたりとも、ヨーグルトぱんに
ブラックカラントジャムの組み合わせは
大正解~!ってことで意見が一致。


じゃ、次は、何と組み合わせようか。
紅白とくれば、白黒かな。
って、お祝い事と弔事ってわけではないんです。


赤と白のストライプはサンダーランド市
黒と白のストライプは、地元ニューキャッスル市
ライバル同士のサッカーチームの
ユニフォームの柄が思いうかんだもので……。

P1140009z.jpg

地元ニューキャッスルユナイティッドのパンは、
ココアとシナモンと
ざら目のブラウンシュガーを巻きこんで。


でも、何だか、
これだけでは飾り気が
なさすぎるような気がしたもので、


いっそのこと、
こんなデコレーションでも~
と遊んじゃいました。

P1140011z.jpg

写真はチョコレートが固まる前ですが、
固まってパリパリになったチョコレート、
う~ん。これが何とも~。


なもので、
もっと盛大に
チョコレートかけちゃえ~!


と、勢いにのって
できあがった新作。

P1140028z.jpg

でも、中にも何か入れたいな。
何かうちにあるもので、
チョコと言えば~?


やっぱり、バナナ!

P1140036z.jpg

この実験、成功する確信はなかったので、
バナナを少なめにしたのはあやまりでした。

P1140042z.jpg

バナナに色止めのレモン果汁をかけておいたせいか、
時間がたってもバナナの色はきれいなまま。


それに、思惑どおり、
チョコにバナナのコンビが絶妙のハーモニー。
さらに、もうひと手間かけて、
バナナにカラメルからめて入れてもいいかも……。


うふっ。
うちに常備しているもので、
けっこういろいろなパン作りが
楽しめるものですよねえ~。


さあて、お次は~?
なんて思いをめぐらせていると、


んっ。
イアンとユインが
なんかほざいてますけど、



「ぼくたち、

ギニーピッグ(モルモット)かよ~」




とか何とか……?








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